2017年5月10日午前3時20分頃、奈良県上牧町の介護老人ホームで、
巡回を行っていた職員男性Aが、ベッド横に倒れている森本ミツヱさん(97)を発見し、
当直中の看護師に報告、看護師が119番通報して駆けつけた救急隊員が死亡を確認した。
 司法解剖の結果、森本さんの死因はひものようなもので首を絞められたことによる窒息死と判明。
発見当時、施設の出入り口は夜間施錠されており、外部から何者かが侵入した形跡がないこと、
第一発見者のAが「4階には自分以外、他の職員は誰も来なかった」と言っていたことから、
警察は施設内にいた人物の犯行とみて捜査をしていたところ、第一発見者のAが容疑者に浮上。
 2019年になって警察はAを逮捕・起訴したが、Aは容疑を否認する。
結局、検察はAを容疑不十分によって処分保留で釈放、のちの不起訴とした。

 納得いかない遺族は検察審査会に申し出て、「不起訴不当」の議決が出た。
検察は再捜査をしたが、容疑不十分で再び不起訴処分としている。
(2021年4月現在)