２０１２年７月３０日午後４時５０分頃、宮城県亘理町逢隈中泉の用水路で、
男性がうつぶせで死亡しているのを散歩をしていた近所の男性が見つけ、警察に通報した。
　男性は同町に住む赤間和則さん（５９）。遺体は腐敗しており、死後数日が経過していた。
顔や頭などに多数の傷や打撲の痕があったという。着衣に目立った乱れはなかった。
司法解剖の結果、死因は溺死だった。体内からはアルコールが検出された。
　現場付近の道路上には滴ったような血痕の後に、引きずられたような血痕が
約１０メートルにわたって残されていた。血痕は道路上で円を描いてから、
遺体のあった用水路に向かっていた。
　また、赤間さんは２８日夕に家を出た後、町内の居酒屋で酒を飲んでいたと思われる。
その後一緒に飲んでいた知人が赤間さんを自宅まで送り届けたと証言している。
現場は自宅から５キロほど離れていることから、赤間さんが歩いて現場に来たとは考えにくく、
誰かと車で現場に来たと思われる。
　これらのことから、赤間さんは酔っぱらって自分で用水路に落ちて溺死したのではなく、
何者かに暴行を加えられたうえ、生きた状態で用水路に落とされた可能性が
高いものと思われる。