本当に意味あるの? “まん延防止”延長決定で空虚と化す「岸田4本柱」
「政府のコロナ対策の説明は不十分で、現状認識も楽観的過ぎだという声が多数ある」
昨年9月。自民党総裁選に出馬表明した会見の「総裁選公約」で、こう声を張り上げていたのが岸田首相だった。この時、コロナ対策「岸田4本柱」と題して掲げられたのは、「医療難民ゼロ」「ステイホーム可能な経済対策」「電子的ワクチン接種証明活用 検査の無料化・拡充」「感染症有事対応の抜本的強化」ーー。
岸田首相は畳みかけるように、「国民の協力を得るため納得感のある説明をしていく」「最悪の事態を想定し、先手先手で対応する」と強調していたが、あれから5カ月。今の日本国内のコロナ対応は、安倍・菅両政権時代と何か変わったのだろうか。
政府は10日午前、新型コロナ感染者増に歯止めが掛かっていないとして、東京や神奈川など13都県に適用されている「まん延防止等重点措置」を3週間延長、新たに高知県を対象に加える方針を政府分科会に諮問し、了承された。