<この記事は2/13㈰には消します>
長らく何もかも放置しておりました。本業が多忙なのは何も今に始まったことではありませんが、いかんせんホンマに忙しい…ああ忙しいったら忙しい。昨秋はついに9月から11月にかけて、2か月間以上本当に1日も休みがないという恐ろしい期間を過ごしました。いやあ、まあ充実していたと前向きに捉えましょう。うむ。では、管理人の近況報告です。かつてのブログのノリでいきましょう!
〇ちょこちょこ、作品が演奏されます
例の課題曲は相変わらず、問い合わせが来ます。何年経過しても課題曲はやはり演奏されるものなのですね。日本中に楽譜が散らばっているはずなのに、案外と問い合わせはくるものです。それ以外では“アルナの祈り-吹奏楽のために”が、夏のコンクールで演奏されました。コンクール自由曲…ああ、そんなことが本当にあるのでせうか!それと“笑う星の7つの断章”が、某都道府県のアンサンブルコンテストで演奏されたそうです。アンコンも演奏してもらえた…どちらも感謝!そしてどちらも高校生!それと“吊-独奏ビブラフォンのために”と“ミントグリーン・フィールズ”を演奏してみたいという問い合わせが来ました。…作った本人が言うのもあれですが、あんなの演奏できるのか?
今後の予定で言えば、“水山想古譚-吹奏楽のために”がようやくコロナ禍を乗り越えて(?)、今秋初演&録音されるような旨のご連絡をいただきました。この時勢では演奏していただけるだけでも奇跡。今月は2/25㈮に“ー(境界線)”を初演していただけます。委嘱者の方に感謝!…演奏会、行けるかな?というか管理人、ことごとく初演を聴いたことがないのです。なんなら6年前、例の課題曲収録ですら仕事で行けず。“アルナの祈り-吹奏楽のために”の初演も仕事で行けず。ホント、自分の曲の演奏を聴いたことがありません。まあ、仕方がない。昨年2月のアンサンブル2作は初演が聴けました。ありがたや。
〇作曲もする(した)
某所で初演される合唱曲は現在調整中!なかなかいい感じだと思いますが、歌ってくれている人たちは正直どう感じているのでしょうか、怖いところ。この年になって初めて「歌詞ありきの方がいい曲が書ける」ということを実感しました。この時勢、そもそも合唱自体ができるかも分かりませんが、できることを信じましょう。破棄される落選合唱曲2曲はどうしようかなあ。意気込んでいた昨秋のjeju competitionの応募は断念致しました。忙しすぎて、むーりー!でも3分ほどは書いています。完成すればきっといい曲だったはず。…どこかで完成させねば。ポンジガを主題にした幻想曲です。分かりやすくてカッコいい曲になる予定でした。第32回朝日作曲賞は珍しくもう完成しています。3か月ほどかけてじっくりオリジナル作品を作りました。これまた珍しく、妻から1発OKも出ました。無調でめちゃくちゃ難しい曲なのできっと1次で落ちるでしょう。まあもういいんです。書きたいものを書く、それだけ。わりと本気で課題曲史上に爪痕を残す(ことは実際にはないが)いい曲が書けたとは思っています。自画自賛!今後はまず依頼をいただいた低音楽器三重奏の案を練ります。お題があるので、現地調査にでも行くか(片道30分)。
〇2年ぶりに課題曲が来た!
つい先日2022年の課題曲が到着しました。2年ぶり!今年はさほど強烈な印象の曲はなく、オーソドックスな感じ。個人的には2013年感があります。
課題曲Ⅰ
バスクラのLow-CとホルンのHigh-Cって使ってよかったの…?ア、アテクシいつも苦労して排除してるのに…むきー!というのが第1印象…嘘です。冒頭のアルトサックスのG音とか、低音金管の細かいやつとか、トランペット3rdのホルングリッサンド重ねとか、まあまあシビアっぽいところもありつつ、5音音階と調性と無調、ミニマル的な手法などいろいろ手を変え品を変え、民謡を上手く変奏してるなあと思いました。花笠音頭だけじゃなくてたぶん真室川音頭とかも入っているよね…?49小節目のDがD♭になるところと、148-150小節目のかわいさが大好きです。
課題曲Ⅱ
王道の課題曲マーチ!m.m.138はかなり速いような。冒頭1-2小節目の金管の動きは内声だけれども連続8度感が出ちゃうような気がするとか、3小節目の木管楽器の連符のAはA♭ではないかとか、細かく言い出すとたぶんキリがないけれど、トータルの感じは何だか王道で安心できる曲。ところでこの作曲者、前はこういう感じではない曲を書いていたような記憶があるのですが、課題曲に合わせて作風変えたんですかね?あと曲名はmarch of youthとかの方が意図通りな気がするけれど、味気ないか。まあアオハライドも英訳はBlue Spring Rideだったし…もしかしてそこから!?
課題曲Ⅲ
思っていた感じとは違う曲でした。演奏会の始まりによさそう!初っ端F⇒F/E⇒Dm7⇒D♭aug maj7(この和音はD♭がDからCへの経過音で偶成和音)⇒Dm/C⇒Bm7♭5(これも偶成和音)⇒B♭m7(ここで後のE♭を予期している…はず)⇒E♭7⇒Gm9⇒C7(Gmがまだいるけれど…そしてこの3-4小節はⅡーⅤの2回繰り返しでドミナントモーションをして)⇒F⇒G♭/F(ここからE♭mollの借用が続く)⇒B/E♭⇒B♭m/D♭⇒E♭m/B⇒A♭7/B♭⇒D♭9/A♭(E♭mollで和音をつないで偽終止で)⇒E♭-3(3音がないのは短調から長調へいくにあたって曖昧にしたかったから…でしょう)。…うーむ、オサレ。全編、オサレ。オサレすぎて仕上げるのは難しい気もする。ちなみに間違っていたら悪しからず。
課題曲Ⅳ
サーカス感といえば半音進行だよね!という王道をきちんと最後まで寄り道せずに踏んでくれている曲。実は全編を通じて使っている和音は少なく、パッと聴いた感じの印象よりも、楽譜はかなりシンプルな曲なので、結構王道の課題曲マーチ。分析自体はそんなに難しくはない…はず。ただ5小節目の3,4拍目や6小節目の2拍目みたいに、「旋律として突っ切る音」と「サーカス感を出す半音進行」が重なった結果、トータルで一体何のスケール?となるところはちょこちょこある。あと旋律の非和声音に対して、和音としての伸ばしがわりと同時・同音域に存在するところも多い。瞬間だからそんなに気にならない気もするし、そもそももしかすると管理人の不勉強でいい解釈があるのかもしれないけれど。
課題曲Ⅴ
シンプルに難しいですよね、この曲。跳躍がえぐい。きれいに吹くのは大変です。分析はわりとやりやすいかも。とりあえず冒頭の音型、短2度・増4度・完全5度、その移高が何回も出てくるから、これらの音型を執拗にこねくり回した曲なのだと思います。これらの音型がわりと忠実に場面に応じて変形されている…だけではないと思いますが、それがメインでしょう。その場面の連符を見ると、そこを支配するスケールが分かります。移調の限られた旋法だったり、冒頭の音型だけで構成されたり、その変形だったり。そういうことを積み重ねればだいたい分かりそう。3.5/4拍子は“吹奏楽のための「深層の祭り」”を思い出しますね。…ところで憂いの記憶って何か題材とかあるのかなあ?
〇毎日必死
本業で受け持つ部活動(運動部)が昨秋、都道府県大会まで勝ち上がりました。すごーい!本当に感動致しました。こんな何も分からない主顧問に本当によくついてきてくれたと思います。ありがとう。まったく専門ではない部活動を受け持つのは大変です。管理人もめちゃくちゃ勉強しました。研究もして、アドバイスをいただいて、お金と時間を惜しみなくつぎ込みました。それでもまだまだ分かりません。音楽も同じです。素人から何かを極めるのは至難の業。時間もお金も忍耐力も並々ならぬものがあり、それはとてもしんどいことです。でも生きていくためには逃げてばかりではいられません。「いつもいつでも上手くいくなんて保証はどこにもないけど」…そりゃそうじゃ!…本当にその通りです。だから毎日、必死のパッチで頑張ります。
いろんな膨大なことをすべて並行しながらやる…そろそろアラフォーも視野に入り始めました。この戦国無双のような毎日にいつまで体力がもつか分かりませんが、仕事と家族と趣味を全部、何とか頑張ろうと思います。
…いつの間にか管理人の文章も「オジサン構文」になってしまったなあ←(汗
22/02/12 06:13