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かけっこ★歯磨き★難病治療!ミラクル・リズムパワー活用術
健康

かけっこ★歯磨き★難病治療!ミラクル・リズムパワー活用術

2022年1月12日(水)午後7時30分

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今回はリズムに秘められた不思議なパワーとその活用術がテーマ。メトロノームでリズムを聴くだけで、なんと歯磨きが上達し、かけっこまで速くなってしまう!?さらに、その力は日常に止まらず、医療にまで。歩くことが難しかったある難病の患者がリズムを聴くと歩けるようになってしまう!そのメカニズムを調べてみると、私たちの体や生活に深く関わる「リズム」の意外な力が見えてきました。その力を料理や掃除など私たちの暮らしに活用するアイデアもご紹介!楽しくも奥深い、リズムの世界にご案内いたします!

今回のお役立ち情報
01

難病でうまく歩けない人が…リズムの力で歩けるように!

誰もが毎日耳にする「リズム」。音楽の世界だけでなく、実は医学の世界でも応用研究が進んでいるんです。例えば、日本に約20万人の患者がいるとされるパーキンソン病。脳に異常が起き、運動機能に障害が起こる病気です。その症状のひとつ「すくみ足」の改善にリズムのパワーが活躍するんです。
すくみ足が起こる原因は、脳内で、歩くためのリズムが作れなくなること。そこで登場するのがメトロノーム。メトロノームのリズムを耳から取り入れることで、それを頼りに歩けるようになるんです。
※注意※
リズムを使った歩行練習は、リハビリの一環です。自己判断で服薬など医師から指示された治療をやめてしまうことは絶対に避けてください。

02

リズムの持つ第1のパワー「引き込み」!

パーキンソン病患者が歩けるようになる、リズムの力。重要な役割を果たすのがリズムの持つ第1のパワー「引き込み」です。みなさんもリズムを聴いているとついつい体が動いてしまう経験、ありませんか?実はリズムに合わせて体の動きなどが同調してしまうことが「引き込み」。大勢で拍手をしていると、いつの間にか拍手がそろってしまう現象なども、引き込みが起こっていると考えられています。 引き込みは他にもたくさんのケースで起こると考えられています。飲食店のBGMのリズムを変えると食事のペースが変わったり、会話の中のうなずきが話し手と聞き手の共通のリズムとなって、会話を整えたりしてくれたりする、と考えられているんです。

03

リズムの持つ第2のパワー「力が抜ける」!

リズムの持つさらなるパワー、それは「力が抜ける」こと。リズムが次の動きを示すガイドになってくれることで、むだな力が抜けるんです。
そこで、子どもたちのお悩みの解決にチャレンジ!まずは歯磨き。リズムに合わせることでむだな力が抜け、キレイに磨くことが出来るようになりました。さらに挑戦したのがかけっこ。専門家にフォームを見てもらったところ、リズムを使うことで力が抜けてフォームがキレイになっていることが分かりました。
歯磨きに最適なリズムは大人が200~240BPM(1分間に200~240回の音が鳴るリズム)、子どもはそれより少し遅めの200BPM以下がオススメ。かけっこは、自分が走るリズムの1割増しを目安に、自分に合ったリズムを探してみてください!

04

リズムのパワーで、毎日を豊かに楽しく!

最後に、リズムを生活に活かすアイデアをご紹介!
リズムを使うのに向いているのは「単調な繰り返し作業」や「力が入りがちな作業」。
そこで番組では、3つの作業にチャレンジしてみました。
大根おろし
ついつい余計な力が入りがちな大根おろし。160BPMのリズムに乗ってすってもらうと、実際にかかっている力が減っていることが分かりました。力が抜けて楽にすれるだけで無く、出来上がった大根おろしは組織があまりつぶれておらず、フワフワした仕上がりになっちゃうんです!
風呂掃除
お掃除のなかでも特に疲れる風呂掃除。これは140BPMのリズムがオススメ。腕の力が抜けて、楽にお掃除できちゃいました!
筋トレ
つらい腹筋運動にも、リズムはオススメ。専門家の指導の下行った実験では、60BPMのリズムに乗ることで、むだな力が抜けて腹筋に力が集中。効率的な筋トレが出来るようになるという結果が得られました。踏み台昇降など、その他の筋トレにもオススメだそうです。

番組ではメトロノームの装置を使いましたが、アプリなどで無料のものが簡単に手に入るほか、音楽なども活用可能です。また、丁度良いリズムは個人差がありますので、どうぞ、ご自身のやりやすいリズムを見つけてみてください!

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○○を見るだけで出る!?便秘 ラクラク新対策SP
健康

○○を見るだけで出る!?便秘 ラクラク新対策SP

2022年1月5日(水)午後7時30分

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NHK+(プラス)番組配信中 NHKオンデマンドでご覧いただけます 番組内容を印刷する

全国で推定3000万人が悩まされていると言われる「便秘」。実は便秘には「大腸通過遅延型」「排便困難型」など様々なタイプがあり、有効な対策がそれぞれ異なっています。今回注目するのは「過敏性腸症候群 便秘型」というタイプ。排便の回数が少なくなるのは他のタイプと同じですが、腹痛を伴うのが特徴です。実はこの便秘、医師の診察を受けるだけで症状が改善する可能性があるというのです!その意外な原因と不思議なメカニズムに迫ります!

今回のお役立ち情報
01

タイプ別!便秘対策法!

便秘にはその症状や病態によってさまざまなタイプがあります。腸の働きが悪くなり便が進みにくくなってしまうタイプが「大腸通過遅延型」。肛門付近の筋肉が直腸をギュッと締め付けているために、便が出にくくなってしまうタイプが「排便困難型」です。

「大腸通過遅延型」に有効な対策として「水溶性の食物繊維」があります。水溶性食物繊維が含まれる食品として代表的なものは、わかめやひじきなどの海藻類、大麦やらっきょう、にんじん、大根、たまねぎ、そしてりんごなどが挙げられます。便に水分を与え柔らかくするため、出やすくなるのです。
また、近年注目されているのが「レジスタントスターチ」という特殊なでんぷん。小豆や長いもに多く含まれています。レジスタントスターチには便秘対策に効果的な二つの働きがあります。一つ目が「便のかさまし」。消化吸収されず大腸まで届き、便の量を増やし、腸を刺激することで、便を出しやすくしてくれます。二つ目の働きは、「腸内細菌の餌」になること。腸内細菌が元気になり、腸内環境がよくなることで、便が軟らかくなって出やすくなるのです。

「排便困難型」の対策としては、排便時に前かがみになることをご紹介しました。肛門付近の筋肉が緩んで直腸がまっすぐになるので便が出やすくなります。

また、肛門の付近にある筋肉をうまく緩める練習をすることも有効です。肛門から力を抜く感覚を体に思い出させることで、うまく排便できるようになる可能性があります。まず、座って前かがみになり、肛門のあたりに力を入れて、5秒ほど数を数えます。そしてまた、5秒ほどかけて、ゆっくりと脱力。筋肉を緩めます。この運動を、1日に10~20セット程度を目安に行ってみてください。

自分がどのタイプかを見分けたいという方は、お近くの消化器内科に受診し、医師に相談してみてください。

02

「過敏性腸症候群 便秘型」とは!?

今回は、あるタイプの便秘に特に注目しました。それが「過敏性腸症候群 便秘型」。「過敏性腸症候群」というと、“下痢”をイメージする人も多いですが、実はそれと同じくらい多くの人が“便秘”の症状に悩まされています。この便秘の特徴は、腹痛を伴うこと。症状が重い人の中には、救急搬送される方もいます。長期間排便がなく、腹痛を伴う便秘に悩まされている方は我慢をせず、お近くの消化器内科を受診し医師に相談することが大切です。

03

便秘が痛みを引き起こす意外な原因

「過敏性腸症候群 便秘型」の最も大きな原因と考えられているのが「ストレス」。ストレスを感じると脳の視床下部からCRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)が、放出されます。このホルモンは心拍数や血糖値を上げるなど、ストレスに対抗するための体の反応を引き起こします。一方、増えてくると腸にも影響を与え、腸が便を外へ送り出す動きではなく、便をこねくり回すような運動を行ってしまいます。すると、便の水分が腸でどんどん吸収され、便秘へとつながってしまうのです。さらに、「過敏性腸症候群」を患っている人の腸は健康な人と比べて神経が過敏になっているため、腸の活動が活発になると、より痛みを感じてしまうのです。

「過敏性腸症候群 便秘型」の症状の改善のためには、この病気について“知ること”が大切。治療の一環として、過敏性腸症候群の診療ガイドラインにも「患者が理解できる言葉で十分に説明し、納得を得る」ということが記載されています。

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