日本が世界に誇る「和食」に欠かせない、かつお節。中でも今回ガッテンが注目したのは、一番身近な“小分けのパック”。実はこれ、「食べるため」を追究して生み出されたかつお節。パックのサイズや削り方にもメーカー各社のこだわりが詰まっているんです。
そんなパックの使い方を調べると、皆さん共通のあるお悩みが明らかに。それは「使い切れない」こと。開けても一度に使うには多すぎて、余りを冷蔵庫に入れたまま存在すら忘れてしまう…なんてことよくあるんじゃないですか?でもそれ、とんでもなくもったいない!パックのかつお節には私たちが普段見落としていた隠れたパワーが秘められていました。それは「香り」。今回、ガッテンがかつお節の香りパワーを徹底検証し、あらゆる料理に使える最強の調味料が誕生しました。私たち日本人も知らない、かつお節パワーの真実とその使いこなし術をお届けしました。
かつお節パックの意外な事実 ~“開けたて”は食べておいしい!
昭和44年に誕生したかつお節の小分けパック。実は、新たなかつお節像を求めた業界の挑戦でした。それは「だしを取る」のではなく「食べる」こと。そのための柔らかい食感を追究し、パックの中身は細かい形状に。さらに最高の香りを生み出すための削り方を試行錯誤。各社の企業秘密になっています。
食べるための相当なこだわりが詰め込まれたパックの“開けたて”は香りもしっとり感も段違い!「かつお節は食感がパサパサ…」というイメージは実は誤解だったんです。一袋まるまる使い切れてしまうほどのおいしさにスタジオゲストの皆さんも驚きの反応でした。
かつお節のおいしさのカギは「香り」と「油」
かつお節の最大の魅力はなんといっても「香り」。和食のだしの世界では「味は昆布、香りはかつお節」といわれるほど、かつお節にとってはまさに香りが命なんです。
ガッテンが香りを使いこなす方法を取材すると、そのヒントはなんと日本から7000キロも離れた国、スリランカにありました。この国ではかつお節をかけて食べたりだしを取ったりするのではなく、なんと大量の油と一緒に炒める方法が定番!こうすることで良い香りが油に移り、料理のうま味が増すんだそうです。320種以上ともいわれるかつお節の香り成分のうちほとんどは油に溶けやすい「脂溶性」という性質を持っています。油により多くの香り成分が溶け込むことで、料理のコクが増すと考えられます。
☆料理全般で、荒節より枯節という種類のかつお節を使った方が、よりコクが増しておいしくなります。パッケージの「品名」に「かつおかれぶし削り」と書いてあるのが枯節です。
パックでつくる万能調味料 かつおオイル
[材料]
- 油・・・適量
- かつお節・・・適量
※香りの強いごま油やオリーブオイルより、菜種油や米油がオススメです。
[作り方]
- パックのかつお節を、もんで細かくする
- 普段使っている油の中に入れる
- 置いておくほどおいしくなる(1か月間は常温保存可能)
レシピ関連キーワード :
パックでつくる万能調味料 かつお酒
[材料]
- 料理酒・・・100g
- かつお節・・・5g
※料理酒は、原材料に「塩」が入ったものをお使いください。
[作り方]
- パックのかつお節を、もんで細かくする
- お好みの保存瓶の中に入れる
- 置いておくほどおいしくなる(1か月間は常温保存可能)
☆料理に使うときには、アルコールをとばすことをお忘れなく!
[応用例]
- みそ汁/お吸い物・・・水200mlに対して かつお酒大さじ1
- めんつゆ・・・水400mlに対して かつお酒大さじ2+しょうゆ大さじ3+みりん大さじ3
※よく煮立ててアルコールを飛ばしてください。 - 目玉焼き・・・卵1個に対して かつお酒大さじ1(水の代わりにかつお酒を入れる)
- 野菜炒め・・・2人前に大さじ1が目安
レシピ関連キーワード :
パックでつくるオススメ料理 かつお節バター
[材料]
- バター・・・100g
- かつお節・・・10g
※無塩バターや発酵バターより、有塩バターがオススメです。
[作り方]
- パックのかつお節を、もんで細かくする
- 常温に戻したバターにかつお節を入れてよく混ぜる
- 適量をラップに包んで冷蔵庫へ(1か月ほど冷蔵保存可能)
レシピ関連キーワード :
パックでつくるオススメ料理 かつお節アイス
[材料]
- バニラアイス・・・200ml
- かつお節・・・2g
- 塩・・・少々
※アイスの種類によって塩の適量が変わります。お好みの量を調整してください。また、時間をおくと塩分を強く感じる場合があります。
[作り方]
- パックのかつお節を、もんで細かくする
- アイス・かつお節・塩をよく混ぜる
レシピ関連キーワード :