「まん延防止措置」が広島県に適用されてから9日で1か月です。
この期間の感染状況ですが、まず、先月末までの県内の累計の感染者数はおよそ5万人なんですが、このうち先月1カ月間の感染者数をみるとおよそ2万8000人と、わずか1カ月で倍増以上となっています。

また、その4分の1にあたる7200人あまりが10代以下と第6波ではこどもへの感染が特に目立っています。

こどもへの感染については、家庭そして学校が主な感染経路とみられています。

先月、広島市の公立学校では1日で最大40校が臨時休校や学級閉鎖を実施していて、これは全体のおよそ2割にものぼります。

過去最多の感染者数となったこの1か月。広島の「まん延防止」措置について専門家に話を聞きました。

【広島大学大学院ウイルス学・坂口剛正教授】
「オミクロン株はウィルスが変わったということがあって、そのためか広がりやすくて、特に子供さんに広がってますよね、学校なんかは大変だったと思うんですけど、まん延防止等重点措置の主な対策は、夜の飲食なんかが標的ですので、今回のオミクロン株に関しては「まん延防止」の対策がちょっとずれたかなという印象を持っていますね」

いま広島を見ていると少しピークで下がりかけているようにも思いますので、それはよかったと思っていますけど」