(C)ESB Professional / Shutterstock
ここ最近のネット上で賛否両論の大荒れトピックと化している〝千葉県警VTuber広告問題〟に、新たな動きが見られた。なんと、怒り狂ったオタク側が、抗議元に大量の殺害予告を送っていたことが明らかになったのだ。
まずは騒動をおさらいしよう。千葉県警は7月、制服風水着のような衣装を着たVTuberの交通安全啓発動画を公開。これに地元・松戸の増田薫市議が共同代表を務める「全国フェミニスト議員連盟」が《腹やへそを露出しています。体を動かす度に大きな胸が揺れます。下衣は極端なミニスカートで、女子中高生であることを印象づけたうえで、性的対象物として描写し、かつ強調しています》 《女児を性的対象とするアニメキャラクターを採用することは絶対にあってはならない》などと抗議文を送付したところ、9月上旬に動画が削除された。
これに対し、ネット上のオタクは「表現の自由の侵害」「フェミニストの横暴」などと親の仇のごとく大激怒。論争はワイドショーやニュースサイトでも多く紹介され、賛否交えた大騒動と化したのだった。そして、騒動から約1カ月後の10月8日、抗議元の議連は記者会見で〝殺害予告〟の被害を明かす。
もはやテロ! 自身が正義と信じるオタクが殺害予告…
会見で増田市議は、自身や議連メンバーに対し、住所や具体的な日時を指定し「めった刺しにしてやる」「戸締まりに気を付けておけ」などと書かれた殺害予告をはじめ、脅迫メールが500通以上も届いていると告白。すでに警察へ被害届を出しているため逮捕も時間の問題だが、「怖い人が来たらどうしよう、何か攻撃されたらどうしようという気持ちが働く」と恐怖心を訴えかけている。
あまりに過激かつ幼稚なこの行動に、さすがのネット民も
《オタクの頭おかしいやつ率は異常》
《こんなことで殺害予告までするとか、どういう思考回路してんだ》
《表現の自由を守りたい→一理ある だから殺害予告する!→!!??》
《フェミニスト議連は「公的機関がする広報でこの表現はどうなのよ?」と表現の倫理を言っているのにオタク達は表現の自由一辺倒なんだよな》
《現実の人間に殺害予告とか》
《やっぱ反フェミってやべーやつらなんだな》
などとドン引き。かえって立場を悪くするという間抜けな結果になったのだった。
「いくら気に入らないことがあっても、暴力や脅迫は絶対に用いてはいけない手段。主張があるなら言論を戦わせるべきであり、どんな理由があっても脅した側が悪くなります。オタクは『表現の自由の侵害』と言いますが、こうした卑劣な脅しは言論の自由への侵害。恐怖と威力で言論をねじ伏せる〝テロ行為〟に他なりません。そもそも、こんなことをすれば自分たちの立場が悪くなり、世間が味方してくれなくなることくらい分かりそうなもの。それすら分からないとなると、いよいよオタクは自分の世界に閉じこもった社会性のない生き物だと言わざるを得ません」(サブカルライター)
とにかく、予告が実行されないことを願うばかりだ…。