広島がロケ地となった映画「ドライブ・マイ・カー」がアメリカ・アカデミー賞の作品賞など4部門にノミネートされました。日本映画史上初の快挙に広島も沸いています。
「DRIVE MY CAR」
8日に発表されたアメリカ・アカデミー賞のノミネート作品で、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が作品賞など4部門で候補に選ばれました。
「作品賞」のノミネートは日本映画として初の快挙です。
映画は妻を亡くした舞台俳優兼演出家の主人公を西島英俊さんが演じ、演劇祭のため訪れた広島でドライバーの女性と出会い妻の秘密と自身の思いに向き合っていく姿が描かれています。
【衣笠アナ】
「ノミネート作品の発表を受け、映画館では朝から長い列ができています」
広島市中区の八丁座では1日3回の上映を行っていて、映画のポスターに貼り紙をしてお祝いムード一色です。
【訪れた人は】
「アカデミー賞の候補にあがっているので」
「内容はわかってないんですけど、車が好きでドライブも好きなので」
「広島で撮影をしたっていうので見てみたいなと」
「ちょうど朝テレビでやっていて。見とかないとと思って」
平日朝の上映でも座席はほぼ満席に。
【八丁座・桑原由貴支配人】
「日本映画史を変えた作品になりましたし、今までに感じたことのない喜びを味わっています」
作品は3時間の大作で、このうち3分の2が広島で撮影されていて、平和公園や安芸灘とびしま海道など広島の風景がふんだんに盛り込まれています。
広島フィルム・コミッションの西崎智子さんは、濱口監督が撮影場所を探して広島を訪れた際に案内し、ロケ地の決定に大きく貢献した一人です。
【広島フィルム・コミッション 西崎智子さん】
「(濱口監督は)真摯に何でも取り組まれて、丁寧で腰が低くて、監督が一生懸命作られているのを近くで見ていたので、本当におめでとうございます!という気持ちです。広島の方にはあそこだ、ここだって、楽しんでいただけると思います」
広島フィルム・コミッションでは早速「祝賀企画」の準備も進めていて、映画に出てくる車・サーブの実寸大パネル展示などを計画しています。
【広島フィルム・コミッション 西崎智子さん】
Qさらに広島でも盛り上がりますね
「それが来月の(受賞作)発表の応援につながればと思います」
アカデミー賞の授賞式は来月28日に行われます。