(旧)本気禁止制限決闘   作:阿音

30 / 32
公開日:2010年10月12日
決闘の無い話、オマケ的な回です。


30話【交渉と看病】

 視点 瑞貴

 

 

翌日、起きたが……早朝に寝たのに7時に起きた

習慣って怖いな

寝苦しかったのも有ると思うけど。

 

2人の様子を見てみるが、とりあえず大丈夫のようだ

ダークネスは知らんが、明日香は数日中には回復するだろう。

 

食堂に下りて食事を貰う

数は3人分、自分の分は今から食うので2人分はラップしておいた

部屋に置いておき、書き置きを置いておく。

 

内容だが……

とりあえず、俺が帰ってくるまで部屋から出るな

1度でも出たと思ったら二度と部屋に入れない

と、書いておいた。

 

さて、眠いが学校に行くかな

目的地は……校長室。

 

………………

…………

……

 

「失礼します」

 

「おぉ、堅守君

何か有ったのかね?」

 

「えぇまぁ、セブンスターズの1人を確保したので処分法を知りたくなりました」

 

「しょ、処分法!?」

 

何を驚いてるんだ?

処分するのは当然だろ?

侵入者だし、殺人未遂だし、敵だし、面倒だし、何より邪魔だしな。

 

「刑務所行きですか? それとも殺しておきます?

奴隷のように飼い殺しという手も有りますし、海外に売るのも良いんじゃありません?」

 

「ま、待ちたまえ!

君は何を言っているんだ!」

 

「何って、処分方法ですけど?」

 

絶句したという表情になってる

俺、そんなに変な事言ったか?

 

「……どうやら反対みたいですね」

 

「当たり前でしょう!」

 

ふむ……どうするかな?

確かカードに闇の魂が封印されたんだっけ?

って事は今の人格は魂が入れられる前の人格なんだろう

よし、処分はその人格を見てからだな。

 

なら次の話に移ろう

どっちかと言うと、こっちが本命だし。

 

「そうですね……校長先生、俺を雇いませんか?」

 

「雇う?」

 

「はい、契約内容はセブンスターズを1人撃破する事

依頼料は昨夜のセブンスターズの身柄……成功報酬は現金です

雇い主は校長先生、雇われるのは俺

どうします? 受けますか?」

 

厄介事に巻き込まれるぐらいだったら自分から行く

せめて自分の意志で動かないと胃が耐えられそうにない!

が、俺はただで動くような善人でもない

よって他の奴とは違って報酬を要求する

これぐらいしないと割に合わんわ!

 

「むぅ……1つ訊かせて頂きたい

その昨夜のセブンスターズの1人をどうするつもりですか?」

 

あ、そっち?

俺が殺すとか言ったから心配にでもなったか?

別に本気じゃなかったんだがな……殺す事だけは。

 

「男だったので執事やら召使いやら、そこら辺で雇いますよ

ちゃんと面倒も見ますし、給金だって払うつもりです

まぁ……今は衰弱していて寝たきりですけどね

回復してきたらそのように言うつもりです」

 

雑用係、欲しかったんだよね

家事とかできないんだったら捨てるかもしれないけど

まぁ勉強させるのもいいか、長い目で見れば悪く無いかもしれん。

 

「……成功報酬はどれぐらいになるでしょうか?」

 

「そのセブンスターズの実力と命の危険度に応じて……ですね

決闘《デュエル》が終わった後になりますが、応相談という形にしようと思っています

証人を連れてくるので嘘偽りは一切しません

校長先生が判断し、それに応じて金額を決める

俺と証人でその額が妥当だと思ったら、その金額とする

どうでしょう? 弱ければ弱いほど、命の危機が無ければ無いほど安くなりますよ?」

 

「ふむ……」

 

どうやら契約する気は有るらしい

昨日の様子からして、俺の事を随分買っているようだったしな

水色達の時の暴走がここで有利に働くとは思わなかった

精々高く買ってくれよ?

 

「わかりました、雇いましょう

しかし、セブンスターズの扱いが決まったら私に報告してくださいね」

 

「まぁいいでしょう、契約成立ですね

一応、細かい事を書いた紙を渡しておきます

これで書類を作り、お互いに確認してサインをしましょう

放課後にもう一度来るので、その時でいいですか?」

 

「えぇ、ではお願いしますよ

鍵は天上院さんが持っているので、彼女から受け取ってください」

 

「わかりました

では、俺は授業なので失礼します」

 

そう言って俺は校長室から出て行く

おっと、忘れてた。

 

「校長先生、その明日香なんですが

昨日、セブンスターズの1人と戦って体調を崩しています

これは校長先生の責任でもあるので公休にしておいてやってくださいね」

 

「む、彼女が戦ったのですか

わかりました、天上院さんが回復するまで公休扱いにしておきます」

 

「お願いします、では」

 

今度こそ本当に出て行く

さぁて、寝る為の授業に行きますかっと。

 

………………

…………

……

 

ねむぅ……って、昼休みじゃん!

購買部購買部っと、部屋から出るなって言っておいてるから昼飯が食えないからな

明日香やダークネスの分を買って、一回帰らないと。

 

まぁダークネスは起きてないとは思うけど一応な

そうだな……ドローパンを5個で良いかな?

自分用と、ドローパンを食わなかった時の事も考えておにぎりを3種類2個ずつぐらい

サンドイッチも3個ぐらい買っておくか。

 

……ちょっと買いすぎたかな?

そう思うけど仕方無い

俺はあいつらの好みを知らんのだ。

 

部屋に帰ると……

 

「み、瑞貴!?

えっと、これは……その……ねぇ?」

 

「……欲求不満だったのか?」

 

「変な誤解しないで!

私別に欲求不満とか、そういうのじゃないわよ!」

 

明日香がダークネスに抱きついてた

何が何やら……一目惚れか?

それとも絞め殺す気だったのか?

 

「で、一目惚れか?

それとも怨みを晴らす為に絞め殺す気だったのか?」

 

「そんなんじゃないわよ!

この人は私の兄、天上院吹雪よ!」

 

「ふーん……近○相○?」

 

絶対に違うとは分かっているが言ってみる

吹雪の顔は良いし、妹でも惚れる時は惚れるだろ

だからこんな言葉が生まれたんだと思うし。

 

「よりにもよってそれを言う!?

普通は感動の再会とか、奇跡の出会いとか言わない!?」

 

「意味が分からん」

 

「……瑞貴に普通の感性を求めた私が間違ってたわ

とりあえずそんな変な事じゃない事だけは理解してちょうだい」

 

悪かったな、変な感性をしてて

もうその言葉は聞き飽きてるから怒る言葉にはならないぞ

そもそも、悪口では到底怒れないぐらい冷めてると思うし。

 

「実は理解してて言ってた

文句が有るなら昼飯は食わさん」

 

「文句なんて言わないからお昼ご飯を頂戴」

 

『明日香……それは餌付けされてるんじゃないか?』

 

『プライドよりも食事が大事よ

プライドなんかではお腹は膨れないの』

 

『…………そうか』

 

ま、大抵空腹状態でいる明日香なら飯を話題に出せば終わる

扱いやすい奴だな。

 

袋から適当に出して明日香に渡す

どうもまだ体が回復していないらしく、目眩がしたり体が痛そうだ

大丈夫なのか?

 

そこまで考え、ちょっとした事を思いついた

前にされた仕返しでもしてやろう。

 

そう思ったら吉日、買ってきた物は全て片付ける

明日香の批難の目なんて完全に無視。

 

「少しする事ができた

おとなしく寝て待ってろ」

 

「でもお昼ご飯……」

 

「後でやる、だから待ってろ」

 

「……生殺しよぉ」

 

『が、頑張れ明日香!』

 

落ち込んでる明日香を置いて部屋から出る

そして俺が向かう先は……

 

ククク……俺と同じ気持ちを味わうと良い

それなら二度とあんな真似をしなくなるだろうしな!

さて、何にしようかなぁ……面倒だし、簡単なアレでいいか。

 

 

 

 視点 明日香

 

 

うぅ……瑞貴ったら何を考えてるのよ

おにぎりに、サンドイッチに、ドローパン……お腹空いたわ。

 

瑞貴が入って来る少しだけ前に起きたんだけど……

起きたら突然瑞貴の部屋なのよ? かなり驚いたわ

辺りを見回してみるけど、昨夜の事が夢みたいに感じるわ。

 

だけど、体に走る痛みや苦しみは現実

はぁ……まだ体中がガタガタ言ってる気がするわ

兄さんに抱きついて泣いたけど、痛くてなんか変な感じだった

瑞貴もすぐに入って来たからあまり泣けなかったけど……

 

か、体が痛くて上のベッドに上がれないわ

どうやって上がろうかしら……休みたいのに休めない

仕方無い、後で瑞貴に上げて貰おう

本当、昨夜といい、今といい……瑞貴には迷惑しか掛けてないわ。

 

……ん? そういえば私……何で瑞貴の部屋に?

瑞貴の部屋からワープさせられたから瑞貴の部屋に戻ってきたとか?

でも兄さんは違う場所から来たんでしょうし……

 

『ねぇサラ、どうして私は瑞貴の部屋で寝てたの?』

 

『瑞貴が貴女を背負い、吹雪さんを引き摺った

火山の麓から、凄く頑張ってたわ』

 

「え? 瑞貴が? 私達を?

サラ、瑞貴を庇うような嘘は言わないで良いのよ?

だから本当の事を言って?

部屋に出てきた私達を、瑞貴は凄く嫌そうにしながら傷ついた私達を仕方無くベッドに放り込んだ、そうよね?」

 

『明日香、何を驚いてるのかは知らないけど……声、出てる』

 

『おっと、失敗したわ』

 

でも、それだけ衝撃的な事だったのよ?

きっとサラの記憶違いよ、瑞貴がそんな事をするはずが無いもの。

 

だって瑞貴よ?

体力も力も無い瑞貴が私を背負って兄さんを引き摺ってまで火山の麓から部屋に連れてきた?

信じられるはずが無いじゃない! 性格からも無理が有るわよ!

 

『何をそこまで否定したいのかは知らない

でも、瑞貴は火山の麓から貴方達を部屋まで運び、手当もしてくれた

顔や体の汚れも拭い、自分は金庫に背を預けて寒そうに寝ていた

寝苦しかったのか、1時間も寝られずにすぐに起きたが……』

 

『瑞貴が私達を運ぶ? 瑞貴が私達の手当?

嘘よねサラ? 全部嘘よね?

だって瑞貴は利益と自分を優先するような人よ?

そんな瑞貴が面倒を運んできた私達に優しくするはずが無いじゃない……

だから嘘って言って、サラ』

 

『普段の彼はどんな事を明日香にしているのか激しく気になるんだが……嘘じゃない

朝食だって……ほら、あそこに置いてある、態々包んで持って来てくれた

布団をかけ直したり、脈が乱れていないかを測ったりと、凄く世話を焼いてくれていた

何故信じられないのかは分からない、だが……そこまでしてくれた彼の優しさを否定するのは失礼じゃない?』

 

そんな事を言われても……今までの事を考えたらとてもじゃないけど信じられないわ

もう少し、瑞貴をよく見てみるのもいいかしら?

今まで少し優しくなったらすぐに落とされたけど、次からはもっとよく観察するべきね。

 

もしかしたら今まで見落としていた事も分かるかもしれない

そういえばレイちゃんには優しかったわね……普段が普段だけに忘れてたわ

私が忘れてたり気付かなかっただけで、私にも優しくされていたとか?

ここで有り得ないってすぐに否定してたけど、次からはよく考えてみましょう。

 

そう思っていると部屋の扉が開けられた

瑞貴がお盆を持っていたけど……何を持って来たの?

 

「いつまで下で座ってるんだ?

ベッドで寝ておけ、邪魔だ」

 

うん、やっぱり相変わらず瑞貴は酷いわ

絶対に体があまり動かないって理解してて言ってるでしょ?

 

「体が動かないのよ

無理して下りてきたけど、上がれるほどの力が出ないの」

 

「だろうな

そこまで傷つけばそうだろう」

 

やっぱり分かってて言ってたのね!

サラの言ってる事はやっぱり嘘よ、瑞貴が優しいとは思えないわよ!

 

瑞貴はお盆を机の上に置き、兄さんを背負った?

力の無い瑞貴は辛そうにしながらも兄さんを上のベッドに上げた

な、何をしてるの?

後、あまり兄さんを手荒に扱わないでちょうだい。

 

「はぁ、はぁ……筋肉痛の体でこれは辛い……

ほら、邪魔なのはどけたから寝とけ、お前も邪魔だ」

 

び……微妙ね

私の為に兄さんをどけたようにも思えるし、本当に邪魔だからどけたようにも見える

これだと判断できないわよ!

 

とりあえず動きにくい体に鞭を打ってベッドに上がる

うぅ……体が重いし痛い、闇のゲームのダメージは想像を超えているわ

私が受けたのはスピア・ドラゴンの貫通攻撃と黒炎弾だけなのに……

 

なんとかベッドの上で寝転がる

まるで重病人ね……似たようなものか。

 

しかし瑞貴に体を起こされた

え? 何する気なの?

 

私の体を起こした後、瑞貴はお盆を持って来た

お盆の上には小さい土鍋とレンゲ……食べ物?

 

「ほら、お粥

鮭のおにぎりを使って、余っていたご飯も一緒に入れたからそれなりの量だな」

 

それを作りに行ってくれたの?

なんか凄く嬉しいんだけど……

 

「ほれ、口を開けろ」

 

「え? 自分で食べられるわよ?」

 

「体が動かないんだろ?

ほれ、あーんだ、あーん」

 

え? 何?

何がしたいの?

というか、そんな事されると恥ずかしいんだけど……

 

「恥ずかしいって逃げるのは無しだぞ

俺は同じ恥ずかしさを味わったんだからな」

 

「今更あの時の仕返し!?

私の体は少しは動くわよ!」

 

「俺も布を解かれていたらそれぐらいできた

が、お前はそうしないで無理矢理食わせたよな?

よって、お前も同じ目に遭って貰う」

 

その為だけに態々お粥を作ってきたの!?

なんという嫌がらせ根性! 私にはとてもじゃないけど真似できないわ!

 

「……って、このままだと熱いか」

 

そう言って瑞貴は息を吹きかけて冷ましてくれる

あの……そんな事されると更に恥ずかしいんだけど……

 

「ほれ、口を開けろ……あーんだ」

 

「ぅ……ぁ、あー……ん」

 

うぅ……恥ずかし過ぎて味なんて分からないわよ

さすが瑞貴、嫌がらせが上手いわ

仕込みも十分だし、効果的で威力も申し分無い

相変わらず瑞貴は強敵ね。

 

『(どう見ても恋人同士なんだけど……

言わない方がいいか? それとも教えた方が親切?

私はどうすればいいのだろうか?)』

 

結局最後まで残さず食べさせられた、何気に美味しかったのが悔しい

恥ずかしい……瑞貴が嫌がった理由がやっと分かったわ

もうしない事にしよう、またされたら恥ずかしくて暫く瑞貴の顔を見れそうにない。

 

瑞貴は買ってきたご飯を適当に食べてまた学校に行った

余った分は置いておくから食べたくなったら適当に食べろって言われたわ

でも暫く食べたくない……お腹もだけど恥ずかしさで胸がいっぱいよ。

 

眠いし、今は寝よう

体も怠い……おやすみなさい。

 

『…………(こいつらは馬鹿か?)』

 

 

 

 視点 瑞貴

 

 

あー楽しかった

恥ずかしがってる明日香を見るのも楽しいものだ

癖になりそうだ、またしよう。

 

午後の授業が終わり、校長室に向かう

その途中で目の前から歩いてくるのはその1

偶然とはいえ、面倒な奴に会ったもんだ。

 

睨んでくるその1

しかし無視する俺

その1と擦れ違うが、肩を掴まれてその1の方に振り向かされた。

 

「何の用だその1」

 

「ジュンコよ、誰があんた何かと好き好んで話すものですか

明日香さんが行方不明なのよ、あんたは何か知らない?」

 

「知らん、俺は今から行く所が有るんだ、邪魔するな」

 

「チッ、さっさと行きなさいよ」

 

「お前が呼び止めたんだろうが……はぁ」

 

「この……ふん!」

 

態々神経を逆撫でするように溜め息を吐いてやる

その1の感情が高ぶる、しかし俺を相手にしても苛つくだけだと理解している

俺を視界から消したいのかすぐにこの場から去る。

 

嫌われたもんだ、狙ってしたんだがな

これで俺に好意は少しでも現れないだろう

水色やでかいのはどうなってるのかな?

同じような感じだと助かるんだが……その内分かるか。

 

その1はともかく、校長室に入る

今俺の用は校長だ、身柄と金は欲しいしな

何で誰も何も要求しないんだろうか?

金ぐらい要求してもいいだろうに。

 

「しつれいします、堅守瑞貴です

契約書類はできてますか?」

 

「来ましたか堅守君

書類の方はできていますよ」

 

書類を良く確認する

裏も含めて最初から最後まで5回確認する

万が一不正が無いかの確認は必須だからな

信用していないわけじゃないが、ミスも考えられるからな。

 

特に問題は無いな

俺はボールペンでサインし、印鑑も押す

校長も受け取り、サインし、同じく印鑑を押す

これにて契約は成った。

 

「じゃあ俺はこれで失礼します」

 

「ちょっと待ってください

天上院さんとセブンスターズの1人はどこに居るのですか?」

 

「どちらも俺の部屋で寝てます

2人とも体は弱ってますが命に別状は無いと思います

保健室の方が良いとは思いますが、騒ぎになると面倒だと思ったので……」

 

「いえ、ありがとうございます

私としてもあまり事を大きくしたくありませんので

2人の看病、お願いします」

 

それはいいけど……頼んだ校長が悪いんだぞ?

馬鹿な事を言うから付け込まれるんだ。

 

「看病はしますが、俺の部屋を貸しているので部屋代と食費ぐらいください

2人が俺の部屋のベッドを占領してて寝る場所が無いんです」

 

「む、わかりました…………これぐらいでいいですか?」

 

そう言って渡される万札……半分冗談だったんだけどな

まぁ、確かに入院(?)費と食費、他にも看護費用とかも入ってるんだろう

もしかしたら迷惑費とかも入ってそうだ。

 

「十分です、では失礼しました」

 

「ちょっと待ってください」

 

「まだ何か?」

 

「吸血鬼の噂……ご存じですか?」

 

「吸血鬼?

セブンスターズの1人ですか?」

 

セブンスターズ編って殆ど記憶に無いんだよな……出落ちばっかりだったし

吸血鬼……まぁどうにかなるだろう。

 

「はい、今学園ではその噂で持ちきりです

どうか、お気を付けて……」

 

校長室を出て部屋に帰る

ふむ……起きたら吹雪にでも訊いてみるか

とりあえず情報を得るまでは俺は動かない

何も情報が無い時に挑んでも馬鹿馬鹿しいだろ?

 

部屋に戻ってみると明日香も吹雪もまだ寝ていた

ご苦労様とでも言っておくか?

体力を回復させるにはやはり寝るのが一番だな。

 

……ん?

視線を感じる……見回してみると蝙蝠が居た

吸血鬼に蝙蝠か、なるほど、悪趣味な覗きか

まぁ構わん、どうせ俺はデッキを弄る必要は無いからな。

 

吸血鬼から考えるに、使用デッキはアンデット族か悪魔族

種族は闇属性か地属性か……これだけでも十分な情報だ。

 

吸血鬼の噂に関しては多分、誘き出す為に自分で蒔いた種

良い戦い方だ、俺も見習うべきだな

しかし、俺には蝙蝠を操る力も無いし、噂を流す程の事もできん

羨ましい……その力、欲しいな。

 

……ふふふ、決まりだ

その吸血鬼も吹雪みたく手に入れられたら手に入れよう

他のセブンスターズ達も買えるなら買おう

校長の弱みは持っているが、それは奥の手

まだ使う時期じゃない。

 

さて、晩飯も食堂から2人分貰ってくるか

俺の分と明日香の分だ

まだ明日香は寝てるが、暫くしたら起こす

食器が邪魔だからな。

 

少し待っても起きなかったので起こす事に決定

耳元に口を寄せて……

 

「……フゥーーー」

 

「ひゃん!

な、何!?」

 

なんだこの反応……超楽しい!

これを暫く楽しめると思うと……毎日でもするな。

 

「起こした

晩飯の時間だ」

 

「な、何したの!?」

 

どうやら混乱しているらしい

良いだろう、素直に教えてあげようじゃないか!

 

「耳に息を吹きかけた

しかもかなり弱くてくすぐったくなるぐらいの強さで」

 

「くすぐったいというよりも吃驚したわよ!」

 

「そんな事はどうでもいい、晩飯の時間だ

ほれ、あーん」

 

「だ、だから……自分で食べれるって……」

 

許さない、だからゴリ押す

無限ループって怖くね?

 

「ほれ、あーん」

 

「いや、あのね?」

 

「あーん」

 

「あの……」

 

「あーん」

 

「ぁ……ぅぅぅ……」

 

「あーん」

 

「ぁぅ……ぁー」

 

俺の勝ち

うんうん、そうやって恥ずかしがっているのを見たかったんだよ

それだけで俺は満足だ。

 

『(見ている方が恥ずかしくなりそう……

もう無理、消えていよう)』

 

顔が真っ赤な明日香

まさか明日香で癒されるとは思わなかったな

なんというか……子供に食べさせているみたいで微笑ましい。

 

うーん……頭を撫でたい、抱っこしてやりたい

こうなれば明日香も可愛いものだ

さすがに人前でする気は無いぞ?

俺が恥ずかしいし、この明日香を見せるのは勿体ない。

 

俺は自分の楽しみを周りに見せびらかすタイプじゃない

自分だけで楽しみ、自分だけの物にしておくタイプだ

人に見せるなんて勿体ない事は絶対にしないぞ。

 

明日香に食べさせ終えた後は俺も食う

明日の朝飯も食わせるか、楽しみだ。

 

 

 

 

 

余談だが、翌日クロノス教諭が行方不明という話しを聞いた

もしかして俺、吸血鬼戦を見逃したか?




※旧後書き
瑞貴が黒い……
いつもの事です
まだマシな方だとは思います。

瑞貴は吹雪をどう扱うつもりなの?
交渉中に言った通りです
多分、雑用係になるでしょう。

さり気ない瑞貴の優しさに……
小さいですけどね。

近○相○って……
想像したら思わず出てきました。

サラの言葉を信じない明日香……
基本中の基本です。

あ……あ……甘い!
ニヤニヤが止まりません。

なんというバカップル……
お互いに全く自覚はありません
サラだけは気付きましたが空気を読みました。

相変わらずジュンコに嫌われてるんだね
そうですね、嫌われてます
あの後、何一つフォローしてないので。

デッキを弄らないの?
完成してますし、弄るほど変える必要が無いので。

カミューラをどうするつもりだ!?
どうするんでしょうか……

甘い! マジでどうにかしろ!
瑞貴は単なる嫌がらせ感覚ですので……
明日香も嫌がらせをされてるという感覚ですし
どっちもそんな感覚が全くありません。

カミューラVSクロノス戦は?
無視です
自覚無くイチャイチャしていました。


✩感想
特に何も無いですね……

★反省
決闘の無い話はもっと減らすべきだと思った。
ちょっとアレな発言も有るし、もっと自重すべきそうすべき。


Twitter
https://twitter.com/KuriaAin

▲ページの一番上に飛ぶ
Twitterで読了報告する
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。