ときどき、AVに出たらバレますか?、という質問が来ます。
花子さんという女性からそういう内容のメールをいただきましたので、返事を書きましたけど、今回はそれをそのまま、このブログにのせてみました。
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花子さん
こんにちは。
メールありがとうございます。
さて、ちょっと回りくどいかもしれませんが、ガマンして聞いてくださいね。
山崎まさよしさんの歌「One more time,One more chance」の歌詞の一部です。
♪~
いつでも搜しているよどっかに君の姿を
向いのホーム路地裏の窓
こんなとこにいるはずもないのに
願いがもしも叶うなら今すぐ君のもとへ
できないことはもうなにもない
すべてかけて抱きしめてみせるよ
♪~
いや~本当にいい曲です。こんな曲を上手に歌えたらきっとモテるでしょうね。
さて、花子さんは大学生ということですね。有名な曲ですけど、この曲は1997年リリースですから、花子さんは、もしかしたら知らないかもしれませんね。知らなかったらぜひきいてみてください。
さて、この歌詞で注目してほしいのはここです。
「こんなとこにいるはずもないのに」
一人の男の人が、ある女性のことを思って過ごしているんですね。
いつもその女性に会いたいなぁ、会いたいなぁと思っているんです。
すると、あれっ、今、そこ通ったの彼女じゃないかな、何て思ったりするわけです。
でも、考えてみれば、その彼女はそんなとこにいるわけがないから、人違いというか勘違いなわけですね。この男の人は彼女を追い求めているわけですけど、そうしているうちに、どこにもない彼女の姿が見えてしまったんですね。
ロマンチックな話ですけど、これは人間の典型的な心理ですね。
こうあってほしいという願いが強くなると、人間の認識能力がブレてきます。物事を客観的に捉えることを邪魔するんですね。
結論から先に言いましょう。
花子さんがAVに出て、その作品がリリースされたら、(当然それがどんなものかにもよりますが)、一か月後には、花子さんを知っている誰か(おそらくは男性)にバレるでしょうね。
どういうことか説明します。
花子さんからは、花子さんを知っている人たちの全部は見えません。
花子さんの通っている大学に通う男子学生、女子学生、そこで働いている大学の職員の人たち、花子さんが良く行くコンビニでアルバイトをしている男子学生、花子さんが普段利用している駅の駅員さんたち、花子さんが良く行く本屋さんの店員さん、花子さんが良く行く○○店の店員さん、etc etc
花子さんは、その人たちの名前も顔も覚えていないし、話したこともないし気に留めたこともないから知らない人だけれど、相手は花子さんをよく知っている、ということはあるわけです。花子さんは若い女性です。若い女性はそれだけで目立ちます。ましてかわいらしい女性なら、なおさらなんですね。
花子さんにききます。花子さんの写真を見せられて、(花子さんを)知っている、あるいは見たことある、とわかる男性と女性の総数は何人だと思いますか?
軽く1000人を超えるでしょうね。
そして、誰かひとりが気が付けば、それを誰かに話します。こうした話題はあっという間に拡散します。そして遅かれ早かれ、花子さんの近い関係の人、つまり友人や親せきにこの情報がもたらされ、ついには、お父さんお母さんにも知られてしまうこととなります。お父さんもお母さんもネットを見ないから大丈夫、ということにはならないのです。
お金が欲しいなあ、簡単に稼げる仕事がないかなぁ、と思っていると、AVに出てみませんか、絶対にバレません、大丈夫です、たくさんお金がもらえます、という宣伝に簡単に騙されてしまいます。
AVは実はとてもたくさんの人が見ています。大げさに言えば、テレビと同じくらい、たくさんの人に見られているのです。バレないということは、まずありえません。
NHKの朝ドラで、一言のセリフのエキストラであれば、家族も友達もNHKの朝ドラ見てないから、私が出たことバレないよね、というのと変わらないんです。
花子さん、DMMでアダルトビデオのパッケージを見てみてください。すべてのパッケージにはモデルさんの顔がはっきりと写っています。そして、そこに写っているモデルさんの写真を花子さんの写真に置き換えてイメージしてみてください。それが両親や、友達に見られることを想像してください。耐えられますか?耐えられないならこの仕事はきっぱりあきらめてくださいね。
たった一本の企画ものでも、やはりバレてしまいます。インターネット上の映像は極めて長期にわたって消えません。また企画のAVでは稼げませんから、AV出るなら企画単体以上の仕事がもらえることを確認してから始めるべきですね。そうでないと、リスクとリターンを考えたら釣り合わないと思います。
何度でも言いたいんですけど、AVはバレます。バレたくないならAVに出てはいけません。
はい、これが僕から、花子さんへのお返事です。
ガッカリさせてしまったかもしれませんね。でも花子さんには、この説明で十分わかってもらえたのではないかと思います。
もし将来、花子さんがバレることへの覚悟ができたとしたら、また連絡してください。
なぜなら、僕は、TAKEOFFより稼げるプロダクションはまずないと自信をもって言えるからです。
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