まじめなAVプロダクション社長のブログ

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第15回 AVに出ることで失ったものは何か?

すみません。ちょっとタイトルが重い感じになってしまいました。でもタイトルとして、とてもわかりやすいタイトルだと思います。

AVに出たことが彼氏や友達にバレて彼氏、友達を失ったモデルさんがいます。

親や親せきにバレて親族と疎遠になってしまったモデルさんがいます。

職場にバレて仕事を辞めざるを得なくなったモデルさんがいます。

失ったものは人それぞれですが、どれも大変な苦しみだっただろうと思います。

AVに出て手にしたお金で、それらを取り戻せるなら本当に安いものだろうと思います。

実は、この苦しみはプロダクションの経営者やマネージャーは意外と良くわかっている人が多いです。それは考えてみれば当然ですよね。だってそういうモデルさんをたくさん見てきているわけですからね。でも彼らはそれをスルーするしかないんです。だってそこを突き詰めると彼らは食べていけなくなりますからね。

さて、AVに出るかどうか迷っている人は、AVに出ると必ずバレると考えて下さい。決してバレないと思わないようにしてください。AVはバレます、これは何度でも言いたいですね。

そして、すでに出てしまったモデルさんには僕はまずこう言いたいです。

AVに出たからと言って、あなたの価値は変わりません。だから悩まないでください。

確かにAVに出たことであなたはいくらか不愉快な思いをするかもしれません。でもあなたはあなたでとても素敵な女性であることに変わりはありません。だから悩まないでください。

●彼氏とトラブルになったというモデルさんに

もし彼氏がAVに出たということがバレてしまったらこんな風に考えたらどうかと僕は思います。

「部長 島耕作」という漫画があります。その第2巻にある話なんですけど、主人公の島部長がパリに行き、一人の女性から声をかけられます。その女性は島部長にいわゆる援交を持ち掛けます。島部長はいくばくかのお金を渡してその申し出を断るのですが、実はその女性はパリ駐在同僚Aの恋人だったのです。その同僚Aはその女性と結婚まで考えていたのですが島部長は、彼女がそれほど彼のことを愛していないことを知ったので彼にその彼女の行動を話し、結婚は思いとどまる方がいいとアドバイスします。同僚Aは相当なショックを受けますが、結局、同僚Aは、その彼女にプロポーズし、二人は結婚します。その時のその同僚Aのセリフがすばらしい。

同僚Aが彼女にプロポーズをすると、

彼女は「こんな娼婦のような私でいいの?」と言いますが、それに対して、

同僚Aが

「娼婦だからって嫌いになるのなら、そんなのは、そもそも愛しているなんて言えないよ」

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なんというセリフでしょう!

AVに出たことで、(彼女を)嫌いになってしまう男は最初からそもそも彼女のことを好きだったと言えるでしょうか?

本当に好きなら、ショックは受けるとしても嫌いになったり別れたりできるのでしょうか?

 

次回に続きます。

 

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  • ウーミン

    はじめまして。神奈川に住む男性です。AV、身バレ、引退について興味を持ち、あれこれ本を読み、ネットで情報を探している最中にこのブログを見つけました。まだ道半ばです。記事は業界の方が書かれているわけですが、俯瞰した視点で書かれているので一般人の自分にもわかりやすいです。社会性を一脱した業界と思っていましたが、そうではないようです。AVについて「職業に貴賎なし」といいますが、平等が「価値に対して不平等であること=平等」であるように、実際には他の仕事と差別されているのが現状だと思います。しかし、そうだとしても、記事によれば男性の半分以上がお世話になっている(利用している)にもかかわらず、身バレした女優の個人特定やSNSの情報拡散をみると、一般人側の問題の方が大きいと思っています。「弱者のいじめ」に近いものを感じます。叶姉妹が「狩をするライオンは子供から狙う」とツイートしましたが、動物の本能なのかもしれません。AVに出たからといってあなたの価値は変わらない、と記事に書いてありました。個人の価値はその前後で変わるものではないですよね。でも、周りは「狩れれた弱者」のように思われ、評価が変わり態度も変わってしまいます。人の考え方を変えるのは難しいです。先ずは身バレ女優の社会的な保護が必要だと思いますが、作る側もわかっているが食べていくためには、そこに向き合っている余裕がないのも理解できます。なかなか難しい問題です。これからもブログの更新を楽しみにしています。自分も考え続けます。コメントは管理者の承認で公開されるということで、お任せいたします。メールでのコメントなど、いただければそれも嬉しいです。