年々、海外からの観光客や仕事で来日する外国人の数はうなぎ登りに増えています。外国人を見ない日は無いくらいです。
そんな外国人、それぞれ母語は違っても、共通の言語はやはり、英語です。日常でも、仕事でも、いざとなったときに、英語で対応できると便利ですね。
では、英語を手っ取り早く身につける方法のひとつは、英会話教室です。みなさんの近所にも、なんらかの英語教室があるのではないのでしょうか。
今回は、英会話教室を選ぶための大切なポイントをご紹介します。ぜひ、参考にして、一日も早く英語でコミュニケーション!の夢を叶えてください。
英会話教室を選ぶときにまず意識したいポイント
まず、基本の8ポイントをご紹介します。
立地条件
ご自分の生活パターンを基に、考えて見ましょう。
家から近くか、あるいは、学校や職場から近くなのか。
教室までの通学方法が簡単で、時間が短いほうが、やる気も持続し、負担になりませんね。
教室に通う時間、曜日などを踏まえ、調べてみましょう。コロナ時代ですので、オンラインレッスンも行っている方が都合がいい場合も多いかもしれませんね
コース
一口に英語と言っても、レベルや目的は人それぞれです。
各自にあったコース設定がされているのか、大変重要です。
ABCから学ぶのか、日常会話なのか、ビジネス英語なのか、TOEICやTOEFL対策、留学準備なのか、ご自分のレベルと目的を明確にして、その教室のコース内容を吟味しましょう。
その教室の得意な分野もあるはずです。
自分は何を目的にしているのか、教室にはっきりと伝えましょう。
料金
料金は様々な形態があります。
1コマは正味1時間なのか、あるいは30分なのか?
その上で、1コマの料金を比較しましょう。
また料金で重要なのは、支払いです。
コマ数ごとなのか、ある程度のコマ数を全額前金なのか、分割払いやクレジットカードは可能なのか、良く調べましょう。
一括払いの場合、もし退会しても残金の返金があるのかも大切なポイントです。
無料レッスンの有無(雰囲気を感じ取れるか)
広告などが立派でも、大切なのは中身です。
スタッフの応対、環境、先生の質など、実際に無料体験できるほうが良いでしょう。
また単なる無料体験ではなく、ご自分が受けたいコース設定での無料体験なのか?
無料体験を担当する先生は、実際にレッスンでも教えてくれるのか?
中には、無料体験だけの良い先生を使い、実際のレッスンはまったく期待はずれの先生だった!なんていうこともありますから、教室に良く確認しましょう。
受講スタイル(マンツーマン or グループ or 両方)
たとえば、1コマ30分だったとします。
マンツーマンですと30分まるまる自分の時間ですが、グループだ、一人当たりが練習できる時間は限られてきます。
せっかくお金を払って学ぶのですから、少しでも長く話せるマンツーマンスタイルが良いのではないでしょうか。
特に初心者の場合、グループレッスンですと他の人に気後れして、まったく話さずにレッスンが終わってしまった!なんていうこともあり得ます。
まずは、マンツーマンレッスンをおすすめします。
どのようなレベルの生徒に対応可能か?
前述の「コース」にも関連しますが、ご自分のレベルを把握しましょう。
入門なのか、ある程度は話せるのか。特に入門者にとっては、いかにやる気を持続できるのかが重要です。
教材内容、レッスンの方法、先生、スタッフの協力体制なども含めた、レベル設定を良く調べましょう。
また、選んだレベルが実際のレベルに合っていなかった場合、レベルを変更できるのかも事前に確認しましょう。
営業時間
営業時間、つまり教室が始まる時間、終わる時間は前述の「立地条件」と同様に、人それぞれ生活パターンによって大切な要素です。
仕事を持っているのか、学生なのか、あるいは日によって教室に行く時間を変えたいのか、ご自分の都合に柔軟的に対応できる営業時間であることが、学習を続けるうえで重要です。
また、教室が開いている曜日も考慮しましょう。
年中無休なのか、定休日があるのか、週末は休みなのか、など、自分にとって通いやすい営業体制なのか調べておきましょう。
口コミ
大きな英会話教室の口コミや評判はインターネットで知ることができます。
小さな教室でも、ネットにあるかもしれませんから、調べてきましょう。
口コミや評判を参考にする上で大切なことは、人それぞれの主観で評価が違い、必ずしも自分にとって的確な内容ではないかも知れないということです。
客観的に自分で判断するために、口コミや評判はあくまでも参考として、まず、実際に教室に行き、無料レッスンを受け、自分にとって合った教室なのか調べましょう。
効率的な学習を行うために必要なポイント
誰でも、英語を効率的に身につけたいと思っているはずです。では、どうしたら良いのでしょうか。
ここでは、5つの重要な要素をご紹介しましょう。
学習メソッド
みなさんは「学習メソッド」というのをご存知でしょうか。
先生側から見ると「教え方」、受講生側から見ると「勉強方法」ですが、表裏一体です。
その教室が、どのような学習方法を行っているのか、スタッフの方に聞いたり、無料レッスンで体験したりしましょう。
外国人の先生と、単におしゃべりするのか、あるいは文法や発音などを体系だって学べるのかで、英語を身につける速さに雲泥の差が出ます。
特に初級者に役立つ有名なメソッドに、DMEメソッド、カランメソッドがあります。
これは、先生が普通の速さで英語を話し、受講生は内容を聴き、質問に答え、口真似するという方法です。
息をつく暇もありませんが、大量の英語を聴き、話すという練習をすることで、非常に効率的に英語を学ぶことができます。
カリキュラム
1コマがどのくらいの長さなのか、全体で何時間のコースなのかによって、「カリキュラム」つまり、学ぶ内容は変わってきます。
コース全体がどのような学習内容で構成されているのか、確認しましょう。
スピーキングと一言で言っても、発音、リズム・イントネーションなどの音声学習も重要です。
リスニングでは、リズムやイントネーションにも焦点を当てながら、音の変化などの練習も役に立ちます。
正しい音で口真似をするシャドーイングなどもあります。
また、受講生の興味を持続させるための工夫があるのかも大切です。
英語の雑学、異文化知識、世界で起こっていること、ディスカッションなども好奇心をくすぐるカリキュラムです。
英会話教室と言っても、人によっては、読み書き(リーディングやライティング)を学びたい人もいるでしょう。
同じ英語を学ぶのでも、工夫を凝らしたカリキュラムを通して学べたら、楽しい英語学習になるはずです。
教材
教材(テキストブック)は、様々なものがあります。教室によっては、独自に作成した教材もあります。
重要なことは、受講しているコース、レベル、目的にあった内容で構成され、体系だった学習ができるかということです。
大手出版社が出版している教材もあります。
中には、受講生が選んだ教材を使える教室もあります。
無料レッスン時や入会時に、どのような教材を使用するのか、確認しましょう。
カウンセラー
学習を進めていく中で、学習方法、英語力の伸び、講師やレッスン内容についての問題などは必ずでてきます。
そんな時に、相談にのってくれるのがカウンセラーです。
良いカウンセラーからは、毎回の学習内容、進捗、講師に対する評価、受講生に対する評価など、総括した内容から、受講生がいかに効率的に学習を進めたらよいのか、的確なアドバイスがもらえます。
どの教室にもいるというわけではありませんが、カウンセリングは大変役に立ちますから、カウンセラーがいる教室はおすすめです。
受講生の属性
どのような人が受講生として来るのか?
グループレッスンを受講する場合は、一緒にレッスンを受講する方は、重要です。
時間や曜日、立地条件で、学生だったり、社会人だったり、主婦だったり、年配の方だったりします。
それによって、レッスンの中身や進み具合、雰囲気なども違います。
マンツーマンではなく、グループレッスンを選択する場合は、どのような方が一緒に学習するのか、事前に確認するのも良いでしょう。
やはり、自分と同じ目的やレベルにあった仲間と学習するのがおすすめです。
上記を調べた後にすべきこと
上記に挙げた事は、言われてみると、あたりまえなことばかりですが、いざ教室を選ぶ段階になると見逃しがちな点でもあります。
チェックリストとして利用しましょう。
では、これらを検討した後に必ず行うべき事を2点ご紹介します。
3社程度に絞り込む
いくつくらいの英会話教室について調べたでしょうか?
チェックリストを使って、ご自分の希望に合った教室を3社くらいに絞ると良いでしょう。
多すぎても少なすぎても、比較が難しくなります。
3つというのは検討しやすい数です。
そして、3社ほどに絞ったら、最終的なステップです。
無料体験レッスン、カウンセリングの受講
何と言っても、その教室の授業を体験することが重要です。
ウェブや広告だけで判断できない、講師の質、授業や教室全体の雰囲気、スタッフの対応など、具体的に検討することができます。
また、教室のスタッフによるカウンセリング、つまり様々な相談にのってもらい、疑問点や問題点を明らかにすることも大切です。
ぜひ、無料体験やカウンセリングはお忘れなく。
無料体験でぜひ見ておきたいポイント
無料体験で確認するべき点は、何と言っても講師の質です。
では、どんな点に注意すべきなのか、ご紹介しましょう。
講師の質
無料体験やカウンセリングを受けるときに、注意すべき点をいくつかご紹介します。
客観的に判断できる点は:
- コース内容、カリキュラムに沿って体系立てて授業を進めてくれるのか。
- 間違いを直してくれるか。受講生の弱点を素早く見つけてくれるか。
- 受講生の話す時間を最大限にしてくれるか。復習や予習時間を設けてくれるか。
- 授業の開始や終了など、時間に正確か。
主観的に判断できる点は:
- リラックスした雰囲気を作ってくれるか。
- 服装はきちんとしているか。
- 受講生との心理的距離感を適度に保っているか。
- やる気を維持するために、授業内容を工夫しているか。
無料体験の先生と、実際の先生が違うことは多々あります。
質がよければ問題ありませんが、もし、「悪いなあ」と感じた場合は、学校のカウンセラーに具体的に相談しましょう。
結果に表れやすい英会話教室の特徴
英語学習の結果をだすためには、受講生自身の努力が必要であることは言うまでもありませんが、英会話教室の使命は、受講生のやる気を維持し、英語力を伸ばすことです。
そんな結果を約束してくれる、英会話教室の特徴を見ましょう。
結果を出すことを宣言している
具体的な数字(試験の点数、結果を出すまでの期間、授業料返還など)で、学習効果を出す事を宣言しているか。
約束を講評することは、英会話教室の責任が伴います。
教室としても約束を軽々しく公言して、安請け合いはできません。
サポートしてくれるカウンセラー等の存在
前述のように、受講生の疑問や悩み、問題点を解決できるカウンセラーは、大変大きな存在です。
受講生には解決できない点について相談にのってくれ、修正してくれることで、気持ちの持ち方、やる気の維持など、学習効果に大きく影響します。
専属トレーナーやカウンセラーのサポート可能
質の良い講師の存在はあたりまえなのですが、受講生一人一人のための専属のトレーナーやカウンセラーがいれば鬼に金棒です。
いわば、主治医と同じです。
個々の希望、特徴などを把握して、効率的に授業を進めることは、受講生だけでなく、学校の利益にも直結します。
授業以外でもかなりの量の学習が求められる
たとえば1コマ30分の授業を、週に3回として、90分/週。1月で6時間です。
この6時間をいかに有効に使うかは、授業に行かない日にいかに学習するかが鍵となります。
とはいえ、ご自分で管理することはなかなか難しい面もあります。
そこで学校側が宿題を出し、毎日継続して学習できるように管理してくれることが重要になります。
ご自分から自主的に「宿題をたくさん出してください!」とお願いすることも、良いでしょう。
英会話教室を使うメリット・デメリット
英会話教室に通うことは、英語力を身につけるメリットばかりに思えますが、デメリットもあります。
では、そのメリットとデメリットを見てみましょう。自分にとっては、どうなのか、検討しましょう。
メリット
- 学校に通うことで、学習のリズムができ、気持ちや習慣ができます
- 学校のスタッフと仲良くなり、一緒に学習する仲間を知り合え、やる気が継続する。
- 優秀な講師に出会うことで、学習効率が上がる。
- 自分の弱点や間違いを直してもらえる。
- 体系だったカリキュラムで学べる。
- カウンセラーに色々相談できる。
デメリット
- 通っていればいつかは英語を話せる、という錯覚に陥り、惰性になる。
- 学校任せになると、自主的に学習をせずに効果が上がらなくなる。
- 立地条件により、通学時間が取られる。
- 授業料の負担が増える。
- 自分にとって良い先生に出会えないと、無駄になる。
結局自分にあった教室を選ぶことが重要
前述までのように、教室を選ぶためには様々なポイントがありますが、自分に合わないのであれば、全ては無駄になってしまいます。
では、どうしたら良いのでしょうか。
目的は何なのか?
何はともあれ、英語を学ぶ目的は何でしょうか?
海外旅行?就職?資格試験?
目的地も無く、さ迷い歩くような旅では、興味も薄れ、途中で息切れをしてしまいます。
大きな長時間かかるような目的でなくとも、小さな目標を1ヶ月ごとに作り、それを重ねながら1年の目標を目指し、最終的な目的にたどり着くような、計画を作ってみましょう。
おススメの教室は目的次第だが、色々な地域、目的に対応している教室を選びましょう。
ご自分の目的がはっきりすれば、おのずと対象となる学校候補もはっきりしてきます。
また住んでいる地域やなどによっても、該当する学校がある場合も、無い場合もあります。
ご自分の条件を考慮して、いくつかの学校を候補として考えましょう。
おススメの英会話教室
3校ほどを候補に挙げ、最終的に教室を決めてください、と前述しました。
評判が良く、おすすめする英会話教室を3社ご紹介しましょう。
GABA
1995年から運営している英会話教室です。マンツーマンに特化したレッスンが特徴です。
効率的に、自分の目的を達成したい方におすすめです。
- 特徴:マンツーマン方式。50カ国の講師から自由に選べる、予約制
- レベル:初級者から上級者まで対応
- 料金:ポイント制。5,000円―7,000円/1レッスン・40分。テキストは別。入会金あり
- キャンセル:スマホから可能。前日の18時までは無料。
- 体験レッスン:有り
- カウンセラー:日本人カウンセラー
- 営業時間:7:00-22:00
シェーン英会話
1977年から全国に210校を持つ学校です。指導経験の豊富な講師人と、歴史のあるノウハウにより、様々なレベルと目的に対応できる評判の良い学校です。
- 特徴:会話中心のコミュニケーション能力向上を主眼に、オリジナル教材を使用。マンツーマンから複数レッスンに対応。原則、同一の講師から学びます。個人レッスンは、時間帯によって違う講師の場合もあり。
- レベル:初級から上級まで。・料金:個人レッスン例・28,566円/40分/月4回、複数レッスン例・8,586円/50分週1回
- キャンセル:振替レッスンが可能。振替の規定有り。
- 体験レッスン:有り。
- カウンセラー:日本人カウンセラー
- 営業時間:月-金・10:00-21:00、土日祝・10:00-18:00
プログリット
2016年に創業したスクールです。綿密なカウンセリングを基に、集中的に「自己学習」をサポートするスクールです。
長時間集中学習が可能で、短期間での目標達成を望む方にはおススメです。
- 特徴:月に80時間の集中学習、徹底したカウンセリング管理とサポート。
- レベル:一人ひとりに合わせ、初級から上級まで対応。オンラインレッスンもあり。
- 料金:2ヶ月で328,000円から3ヶ月で468,000円。入会金:5万円
- キャンセル:自己学習カウンセリング式のため、キャンセルはなし。
- 体験レッスン:無料カウンセリングでレベルチェックを行う。
- カウンセラー:日本人コンサルタント
- 営業時間:月-金・10:00-21:00、土日祝・10:00-18:00
- その他:30日間無条件全額返金保証有り。
まとめ
学校を選ぶ条件は、人それぞれの条件で様々ですが、どなたにも共通する重要な点は一つです。
それは、英語を学ぶ目的です。その上で、細かい条件を検討して学校を決めましょう。
上述で、評価の高い学校を3校ご紹介しましたが、それぞれ違う特徴を持っています。
- GABAのプライベート専門
- シェーンの幅広いレベルと人数対応
- プログリットの英語コンサルタントによる学習指導
これ以外にも多くの学校がありますが、この3校を見ると、皆さんが希望するいずれの学習形態も代表していると思います。
まずは、ご紹介した3校の無料レッスンやカウンセリングをお試しになり、ご自分の肌で感じてください。
繰り返しになりますが、ご自分の目的を明確にすることで、ご紹介した学校の特徴が最大限に生かされます。