- 代理戦争にあらず(2020年7月分)
- 戦争の発端
- 2011統一地方選・2012衆院選・2013県議選
- 2014補欠選
- 前哨戦_2016年福岡6区補選
- そして来るべき、2019年統一地方選挙
- 更に波乱は続く 県連会長選出
- アソタケ戦争の勝敗予想
- アソタケ戦争の更なる発展(2020年12月加筆)
- 弟分の失態
- 山口3区に飛び火
- 武田良太という政治家(2021年1月加筆)
- 家庭教師が田中六助
- 亀井オヤジとの出会い
- 『なら母さんが死んでくれ』
- 公認なんていらねえよ
- 公明党・北原守の涙と推薦書
- 石原慎太郎のユーモア
- オヤジの土下座
- 初当選、減った14キロ
- 田中六助像の前での男泣き
- お膝元の動乱(2021年3月加筆)
- 麻生太郎と村上智信
- つまり、分裂は分裂
- 総裁選と貰い事故(2021年10月前半加筆)
- 武闘派しかおらんのか
- 今日も平和
- 出陣式レポ(2021年10月20日加筆)
- 主催者挨拶 in行橋市
- 役員主催者来賓
- 武田総理が生まれるまで自公連立
- アツい決意表明
- 個人的感想つれづれ
- 出陣式 in豊前市(2021年10月21日加筆)
- 来賓紹介
- 同志と来賓代表の挨拶
- 耐え、忍んで、肚に打ち込む
- 雑な個人的総括
- 「武田君を総裁選に」(2021年10月23日加筆)
- 個人的なポイント総括
- 火種はすぐそこにある(筑後市長選告示)
- 如何とも言い難い結果(筑後市長選挙)
- 久留米市長選(序の序)
- 一族支配か辞任の不義理か(久留米市長選)
- 鳩山二郎の挨拶
- ここまでの総括
- 十中大雅候補者本人の挨拶
- 非常に浅い感想
- 久留米市長選最終総括
代理戦争にあらず(2020年7月分)
「クリーンなタカより、ダーティなハトの方がマシ」
これは不肖限界オタク私が政治ウォッチングをする上で、何番目かに大切にしていることばである。
信念のない正義を囃し立てるよりも、信念のある悪を見守る方が余っ程面白い(気がする)
とはいってもやはり有権者を舐めてるんじゃないかと思わざるを得ないような現実の数々をエンターテインメント仕立てで見せつけてくれるのが、他でもない「アソタケ戦争」なのである。
今回はそんなアソタケ戦争をこよなく愛するこの黒幕ちゃんが、ビシッとバシッと親愛なるフォロワー諸君に福岡県連の恐ろしさと愉快さをレクチャーしようと思う。とは言っても黒幕ちゃんは文章力もなければ頭ゆるふわのポンコツなので、そんなに期待せずに肩の力を極限まで抜いてお付き合い頂けると有難い。なんてね。
まず、アソタケ戦争について簡単な説明をしておく。アソタケ戦争という言葉は存在しない。勝手に私が作った造語である。漢字にすると麻武戦争。麻生太郎と武田良太から取っただけの何の捻りもない名称である。
彼らは福岡という地方都市で血で血を洗うような闘争を繰り広げている。どれほどその争いが熾烈かと言うと、県連大会で乱闘騒ぎが起きて警察が出動するほどである。
「松山(県連会長)は人間じゃねえ!!!!」
「やめて!民主主義だよ!自民党は民主主義だよ!!」
といった怒号が飛び交い、殴り合いが始まる場面を朝日新聞さんがYouTubeに掲載しているのでリンクを貼っておく
自民県連もめすぎて警察沙汰に 福岡、執行部方針に不満自民県連もめすぎて警察ざたに 福岡、執行部方針に不満 - YouTube
これほどまでに揉めた原因は何なのか。
____その原因こそが麻武戦争なのである。
戦争の発端
発端は、自民党が下野したあとの県連会長を誰にするか、という議論であった。
もともと武田氏は麻生氏の総裁選推薦人名簿にも名を連ねており、党内で麻生氏への総裁辞任を求める声が高まってきたときには結束の会なるものを作って、
「小手先の政治テクニックは国民には通用しない。ここで総裁(麻生氏)をすげ替えることには、政治家として賛成できない」
と主張している。このように、元来良好な関係を築いていたはずの二人が啀み合うようになったのは、麻生氏を差し置いて武田氏が県連会長に選出されたことが切っ掛けであったりする。
くだらないと思うかもしれないが、2009年の衆院選で福岡から当選した議員は、
の4名であり、県連側は名だたる重鎮達に会長職を今更任せるのは忍びないという思惑のもと、武田氏を推薦したところ、本当は自分に回ってくると思っていた麻生氏の反感を買い関係が拗れた_という、凄絶な入れ違いの連続が引き起こした悲劇なのだ。
__それくらいで終わればよかった。
例えば、松山政司議員も応援演説に麻生氏ではなく古賀氏を呼んでしまったことで、関係が悪化したという噂が流れるなどしたが、見る限り決定的な軋轢は生まれていないようであるし、この件に関しても、ここで終わっていれば、まだ関係改善の余地もあったのではないかと思う。
2011統一地方選・2012衆院選・2013県議選
__だが、政治の世界はそんなに甘くなかった。
2011年の統一地方選挙にて自民党県連は2月5日、知事選候補選考委員会で同党県議団会長・蔵内勇夫氏の擁立を決めた。
しかし、「院政」を目論む麻生渡知事や、麻生太郎元首相が急遽小川洋氏の擁立を唱え始め、蔵内氏擁立を決めたはずの自民党県連が混乱し始めた。
これを受けて、武田氏は蔵内氏に出馬辞退をしてもらうよう頭を下げなくてはならなくなり、完全にメンツを潰された形になってしまった。
その後も麻生氏の猛攻(という名の腹いせ)はまだまだ続く
まず、2012年12月の総選挙において、武田氏率いる県連は、福岡1区に古賀誠氏の秘書・新開裕司氏の公認申請をするつもりであったが、これも麻生氏が党本部に働きかけ、井上貴博県議にすげ替えてしまう。
2013年に行われた豊前市・築上郡部の県議補選では、武田氏秘書の西元健氏が自民党公認で初当選を果たすことが出来たものの、またもや麻生氏の働きかけによって県連は別の元豊前市議を推薦し、西元氏は長らく自民党県議団に入ることができなくなった。
2014補欠選
__そして、宿命の2014年4月に行われた行橋市選挙区の福岡県議会議員補欠選挙。
無所属の新人・堀大助氏が、武田氏の秘書・小堤千寿氏に競り勝ち、初当選を果たしてしまう。
しかも、堀氏は名目上・無所属ということになっていたが、実は会長が武田氏から松山氏に交代した自民党県連からの公認を受けていたのである。
では何故、無所属ということになったのか。
それは、本来、武田氏の選挙区である福岡11区に含まれている行橋支部の青年局長を務めていた小堤氏が自民党の公認を受けることになっていたのにも関わらず、自民党福岡県連が推薦したのは勝った堀氏であったからだ。このことに武田氏と同党行橋支部は抗議して小堤氏を推薦。自民党が2つに分かれる事態となってしまった。
しかも、堀氏は元々維新の会の候補者として前の衆院選に出馬し、落選しており、それを無理に擁立したので先述した乱闘騒ぎに発展したのである。
ここまで読んでお分かり頂けただろうが、アソタケ戦争の前半戦は武田氏が麻生氏からメンツを潰される_即ち、麻生氏が武田氏を圧倒してきた戦いなのだ。しかし、この先、急に風向きが変わる。
なんてったって、武田良太は、あの田中六助の甥っ子なのだ。こんなところで退き下がるような男ではない。見た目は何故か年々藤山愛一郎に似てくるが、中身は生粋の川筋者なのである。
前哨戦_2016年福岡6区補選
鳩山邦夫元総務相の死去に伴う衆院福岡6区補選で、武田氏は鳩山邦夫氏の次男で元福岡県大川市長の鳩山二郎氏を支援、麻生氏は蔵内勇夫氏の息子・蔵内謙氏を支援し、結局公認をどちらに出すか決まらず、当選した方が自民党に入党するというところにまでもつれ込んだ。
結果は鳩山二郎氏の当選で終わった。
【衆院東京10区・福岡6区補選の結果を受けて_二階俊博幹事長/古屋圭司選対委員長(2016年10月23日)】https://youtu.be/fg3lqgR3cMU
鳩山氏の当選報告を受け、公認を出す旨を発表する二階氏の背後に武田氏が映っている。
__特筆しておかねばならないのは、このとき、小川知事が鳩山氏支持に回っていたということだ。このことが、後の保守分裂選挙を引き起こす引き金となる。
そして来るべき、2019年統一地方選挙
麻生氏と、補選で鳩山氏を推した小川知事の関係は日に日に悪化の一途を辿り、終いには自民党が小川知事の公認を取り下げてしまった。
これを受けて小川知事は、再出馬をするかすまいか検討する旨を発表、その後、再出馬することを決断する。それに対して麻生氏が黙っているわけがなく、元・厚生官僚の武内氏を急遽擁立。ここに晴れて、保守分裂の盤面が整った。
ここで各陣営のメンツを整理しておく。
小川陣営
武内陣営
んー、どう考えても小川陣営が強すぎる。
実際に知事選の様子を間近で見ていたので分かるが、明らかに大して非のない小川さんを、よく分からない理由で降ろした麻生さんへの怒りが、理不尽なことに武内さんに向くという流れ弾選挙であった。
テレビの前で開票結果を待っていたが、まさかの1分も経たずに「小川氏当選確実」というテロップが表示された。
これだけは言っておくが、私は、好ましく思っていない政治家であっても、事実を誇張してまで批判するようなことはしないように心がけている。
麻生副総理、現職知事実績「一つでもありますか」福岡知事選 https://youtu.be/GXIupx1Lt50
しかしもかかし、地元に帰ってきてこんなことを言うようじゃ、有権者の不評を買うのも仕方がないと言わざるを得ないのである。
小川氏を支持した自民党議員に対する麻生氏の発言
麻生氏の発言を受けての武田氏の発言
あーーー、傑作。
まさにこれはエンターテインメントである
そして、先述した選挙結果の詳細も念の為掲載しておくが、
▽小川洋(無所属・現)当選 129万3648票
▽武内和久(無所属・新)34万5085票
▽篠田清(無所属・新)11万9871票
と、言うまでもなく、凄まじい小川氏の圧勝で保守分裂選挙は幕を閉じた。
おまけ
古賀誠のコメント
「いろいろな状況や環境の中でその時その時決断をするのは、党の責任者であり、難しい問題だ。ただ、7月の参議院選挙で、また一緒に頑張って、われわれの候補者を当選させるのかがいちばん大事なことで、それに向けてまとまっていくことだ」
山崎拓のコメント
「やはり選挙は県民の民意を無視した形で押し通そうとしたら、強力なしっぺ返しを受ける。オウンゴールでしょう」
(さすがに「麻生太郎は腹切って死ね」と言っていた人は完全に振り切れていて面白い)
更に波乱は続く 県連会長選出
知事選も終わり、事態は収束したかに思えたが、メンツを潰された麻生氏が大人しくしているはずがない。
- 蔵内県連会長が辞任。次期会長を決めなくてはならなくなる。
- 武田氏は会長に岸田派の山本幸三元地方創生担当相を担ごうとする
- 麻生氏は原口剣生県議を担ごうとする
- 立候補には県連役員62人のうち20人以上の推薦人が必要だが、原口氏は県議ら43人の推薦人を集め、山本氏が立候補できない状況に追い込む。
- これに対して武田氏・山本氏は意義を唱えるが後の祭り
- 原口氏が県連会長に選出される
- 武田、山本両氏らが11日の総務会を欠席
- 福岡選出の議員13人中麻生派を除くの9人が異議を唱える事態に発展
加えて、武田氏のパーティの日程に蔵内氏の会合の日程を被せ、動員を分担するなどの偶然か故意的なものなのか分からないレベルの嫌がらせも行われていたりして笑ってしまう。
しかし、繰り返すようだが、武田良太はこれで黙ってるほど善人ではない
皆さんご存知の通り、武田氏は第4次安倍第2次改造内閣にて、
- 国家公安委員会委員長
- 行政改革担当大臣
- 国家公務員制度担当大臣
- 国土強靭化担当大臣
- 内閣府特命担当大臣(防災)
に任命された。
これに震え上がったのは私だけではないはずだ。
だって、あれだけ副総裁に面と向かって喧嘩売ってた人がまさか入閣するだなんて、誰も予想できないだろう。
実際、閣僚リストを受け取った麻生氏は武田氏の名前を指で弾いたというような話も、嘘だか本当だか分からないが巷には流れており、武田氏が勝ったと言っていいのか、それとも自由を奪うためにわざと入閣させたのかが分からない以上安易なことは言えないが、ただ、この人事を麻生氏が快く思っていないこと、そして、武田氏にとって絶好のチャンスであることは確実である。
アソタケ戦争の勝敗予想
わたしはこの長い戦争を制することになるのは、より寿命が長い方だと思っている。
不謹慎な発言だと承知の上で敢えて言うが、間違いなく79歳の麻生氏よりも52歳の武田氏の方が長生きするのは必然である。
それでなくても、麻生氏はそろそろ引退する時期に差し掛かっており、いくら地盤を息子が継いだところで、武田氏には対抗できない
加えて、麻生氏は本来、麻生支持だったはずの小川知事や山本氏までもを敵に回し、周りを固める議員は当選回数が少ない議員ばかりになっている。
資金力だけで言えば、麻生財閥を凌ぐ鳩山家もすっかり武田派であり、元々武田氏自身が山崎派に属していた縁もあって、麻生氏以外の重鎮も武田氏に対して敵対的ではない。
そして、何より特筆すべきは二階派の後継者が武田氏になる可能性があるということだ。
実際、武田氏は郵政選挙を造反議員として勝ち抜いていたり、政権交代選挙では4万票以上の差を付けて当選していたり、県連会長時代の衆院選では11人中11人を当選させたり、党員獲得数が党内1位であったり…資金作り・党員を集める実績・選挙の強さにおいては派内に右に出る者がいない状況だ。
不祥事や失言などを起こす心配は無論メチャクチャあるが、派閥の面々を見渡してみても、後継者の有力候補の1人であることは言うまでもない。
もし、麻生氏が引退したあと、武田氏が二階派を継ぐようなことがあれば…
完全に福岡は麻生王国から武田帝国になるであろう。
この戦いを、麻生と二階の代理戦争などと嘯く評論家もいるが、それは違う。
アソタケ戦争は、紛うことなき、両雄対決なのである。
おまけ(2019年知事選後の武田氏のコメント)
「現職じゃない新人候補に推薦を決定した時も、今回の県連会長の決定も、全く一緒なわけ。『ルールには抵触してない』と。一部の県議会議員と一部の国会議員が密室で談合で決めて『ルールにのっとってる』って言うんだけど、この差で負けてるってことは、いかに組織を私物化しているかということの表れなんだよね」
「みんなの気持ちが完璧に離れてるってことにどうして気づかないのか。何でもいいから勝手に決めて、選挙やってみたら、みな負けるというようなことが、果たして許されるのか」
「ここ最近では、福岡6区の補選、県議会議員の補選、県知事選挙、全ての選挙で負けてるんですね。しかも大差で。知事選にいたっては、100万票負けるなんてことは、空前絶後ですよ。それはいかに自分たちの判断が間違っていたか。派閥抗争に持ち込もうという考えなんか、さらさらない。いかに、有権者というものに耳を傾けなかったか。そこの反省なくして、次に進むってことは考えられない」
「今まで何が悪かったのか、どこをどう改めなきゃいけないのかっていうことを検証して、それを改めることが大事なわけであって。そういう努力がなかったために、これだけの県民からそっぽ向かれるような結果が生まれたわけだから」
――――――ここから下12月25日に執筆――――――
アソタケ戦争の更なる発展(2020年12月加筆)
さて、みなさんもご承知の通り第一次菅内閣が発足して3ヶ月以上の月日が経過した。
麻生太郎の立ち位置に変化は見られないが、武田良太は総務大臣に昇格を遂げた。おもしろすぎる。
(携帯料金の引き下げやNHKの受信料改革において既に一定の成果をあげるなどかなりのやる気を見せており、それは今週放送されたプライムニュースでの発言からも十二分に伺える。リンクを貼っておくので興味のある人は是非視聴されたし。)
https://www.fnn.jp/articles/-/124264
そんな武田良太と麻生太郎の近況を今日は満を持して振り返っていきたい。
まず、
6G研究開発に対しての投資について揉めている。
最高におもしろい。
弟分の失態
次に、武田氏の子分である宮内秀樹が問題を起こした。
https://news.yahoo.co.jp/articles/54ce6296703be658550c68c729ec6432d76a8fd5
「鉄筋は入っていない」 高速道手抜き工事、NEXCO中日本の調査結果が判明
どうして宮内氏の選挙事務所は宗像市にあるのだろうと、かねてより多少の疑念は抱いていたのだが、癒着のある建設会社(大島産業)が宗像市に社を構えているというなら色々と納得がいく。それにしても福岡四区は前任の渡辺具能といい、何かと人騒がせな議員が出てくる呪いにでも掛かっているのだろうか。今のところ大きく取りだたされてはいないが、武田氏の弱みになることは間違いない。
なんと言っても宮内氏と武田氏の距離は死ぬほど近いからである。
(ツーショット)
福岡5区の保守分裂が丸く収まったのも、宮内氏の不祥事と関係があるのではないかと思わずにはいられない。
麻生派の原田氏(現職)に対して県議の栗原氏が『引退勧告』をしたことではじまった一連の騒動は、先日、県連の仲介により『栗原氏を原田氏の後継者とする』ことで収束した。現職側が麻生派であることからも、裏で糸を引いているのは武田氏なのでは?と疑っていたのだが、真相は闇の中である。
しかし、武田氏が本当に関係していたとしたら、収束した時期的にも宮内氏の騒動が要因で食い下がることになったとも考えられる。
(そもそも栗原氏は蔵内一派なので武田氏の差し金とは考えられない要素も多いが)
因みに『高速道路工事において耐震性を謳いながら鉄筋入れてなかった事件』について宮内氏に説明を求めている吉松源昭県議は麻生派の大家敏氏と近いと言われている。またおもしろくなってきた。
山口3区に飛び火
さらにこの二者の対立は他派閥との抗争にも飛び火している。そう、山口3区の保守分裂である。
岸田氏は大宏池会構想と称して麻生派に協力を呼びかけており、実際に麻生氏とかねてより(詳細はこの記事の上の方を読んでほしい)対立していた古賀誠最高顧問が辞任するなど風向きが変わってきた。
そんな中での岸田派VS二階派の保守分裂抗争。血が騒がないわけがない。これはまたアソタケ戦争の匂いがする。きゃー。
福岡6区の補選については上述の通りであるが、ここで一つ補足がある。武田氏が支援した鳩山二郎と争った蔵内謙は岸田派の林芳正の秘書だったということだ。
これは大変ですよ奥さん。
岸田派・麻生派VS二階派(武田良太)みたいな構図。これは二階派の劣勢か…?とも思うが、菅首相は麻生氏と良好とは言い難い関係を築いているし、総裁選で争った岸田氏(最近になって政権に対する苦言を呈することも増えた)には睨みをきかせておきたいだろうし、まだまだ先は見えないものの、おもしろくなることはまず間違いない。
それにしたって当選6回で大御所を相手にここまで大立ち回りしまくってる武田良太は流石に田中六助の甥っ子だな…と思う。
そんなわけで今後ともアソタケ戦争からは目が離せないという何とも締りのない結論で締めたいと思う。またお会いしましょう。
┈┈┈┈┈┈ここから追記┈┈┈┈┈┈
(何故かここから敬称略になっていますが見逃してください)
武田良太という政治家(2021年1月加筆)
二階俊博は言う。『武田良太は仕事に真面目で苦労話や自分語りをしないからいい』と。しかし、自分語りをしないがゆえにいまいちその人物像を掴みにくい政治家でもある。今日は過去のインタビューや自伝などを元に武田の遍歴を振り返っていきたい。
*
家庭教師が田中六助
言うまでもなく武田は田中六助の甥っ子であるが、田中六助は武田の母親の兄にあたり、帰郷する際は『定宿』として武田家を利用していたらしい。帰ってくるたびに万札を渡し『フルーツ買ってこい、おつりは良太が持ってろ』と言ってくれる伯父の来訪は嬉しいものであったそうである。
元々、近所の家の窓ガラスを割って回るような少年であった武田も、伯父に勉強を教わるときは大人しくしていたようだ。科目は『国語、算数、社会、マックス・ウェーバー(!)』
何を隠そう田中六助、まだ赤子である武田を腕に抱いて『良い後継者が生まれた』とニコニコしていたくらいだと言うのだから色々と察するものがある。実兄が政治家であることすら快く思っていない武田の母親(つまり田中六助の妹)に対して『良太は政治家なんかいいんじゃないか』と話していたそうだ。そんなこんなで小学生の頃から何気なく『政治家になるのもいいな』と思っていた武田少年は母の願いもむなしく、伯父の葬式に参列した際に中曽根康弘らが参列しているところを目の当たりにして『自分も政治家になるんだ』と固く心に誓ってしまう。早稲田に進学するのを決めたのも政治家になりたいと思ってのことだったそうだが、敢えて政経学部ではなく英米文学科を選んでいるのが謎である。
亀井オヤジとの出会い
いつだったか、『何故武田良太はチェ・ゲバラが好きなのか』的な疑問を綴っている記事を見かけたが、それは亀井静香事務所にチェ・ゲバラの肖像画があったからにほかならない。
大学生のとき、伯父みたいに新聞記者になってから選挙に出ようかなと考えていた武田の人生を変えたのがこのオヤジとの出会いなのである。
初対面で『腹減ってねえか、メシ行こうか』と切り出した亀井に対する第一印象は『心遣いの出来る人』だったようだが、この『心遣い』は初出馬から浪人時代、当選後まで途絶えることなく続いていく。
*
選挙に出ると息巻く武田に亀井は『死ぬ覚悟はあるのか』と静かに問うた。それに対し『死ぬ覚悟ならあります』と啖呵を切って亀井の事務所を出た武田であったが、帰り際に福岡に帰る飛行機代がないことに気づき、戻って『オヤジ、飛行機代がありません』と打ち明ける。
亀井は『バカヤロー』と言いながらハダカ銭の札束を鷲掴んで差し出す__、帰りの飛行機代すらないのに政治家になるという意志を枉げなかった武田も、それを受け入れ見放さない亀井も流石と言わざるを得ない。
『なら母さんが死んでくれ』
さて、息子を政治家にすることに断固反対していた母親はどうなったのか。
『選挙にどうしても出ると言うなら、
あなたを殺してわたしも死ぬ!』
無論めちゃくちゃ反対した。対する武田良太も負けてはいない。
『母さん、俺まで殺しちゃ選挙に出られない。
すまないが死ぬなら母さんだけにしてくれ』
流石にここまで言われては引き下がるしかなかったのか、それとも息子の決意に胸を打たれたのか、家族の同意も無事に得て出馬することになった。
いつの間に、伯父の葬式を機に打ち立てた『政治家になる』という志はここまで骨身に徹されるほどのものになっていたのだろうか。自伝を読んでも、どんなインタビューを見ても完全に伺い知ることはできないが、『保守本流の直言(田中六助の著書)』を読んだことは大きな契機であったようである。
公認なんていらねえよ
わたしが武田良太を推しているのは彼に一本筋が通っているからである。
その一例が『公認』を巡っての問題だ。
武田良太は四回目の選挙を無所属で勝ち抜き初当選を果たしたが、本来は公認がもらえるはずであった。それを他党から入党した現職議員を『現職優先』の一言で優遇し、覆したのは党本部なのである。
だが、そのあと、亀井は武田を比例上位にするようにと党に掛け合い『比例名簿8位内』という確約を得る。
ここは比例に回って手堅く勝ちに行くか…、並の人間ならばそう思うであろう。
しかし、武田は『手堅い一勝』を選ばず退路を断ち、『勝敗の分からない戦い』を選んだ。
オヤジには申し訳ないが、とりあえず議員バッジをつけるというような半端な政治家を有権者は望んでいるのか、自分はそうは思わない。
今まで三回落選しても支えてくれた後援者に『武田良太」という名前ではなく『自民党』という党名を書かせて当選するくらいならば___、裸一貫での最後の戦いを挑む。
数日眠れない夜を明かし、そう決意した武田は早速後援会のメンバーに『無所属で出馬する』旨を伝えた。
後援者はわざわざ亀井の事務所を訪れ、『今回のことについては本当に感謝しています。しかし、良太は必ず私達が当選させますから、どうか彼の意向を尊重させてください。』と説得を試みたという。
亀井は武田に電話し、『お前はこんな支持者を持って幸せモンだな。絶対に勝てよ。』という言葉をかけた。オヤジの優しさと力強い励ましに胸を打たれた武田はまた『絶対に勝つ』という意志を強めた。
公明党・北原守の涙と推薦書
無所属で出馬することを選んだ武田を支えたのは公明党であった。
選挙が始まる数ヶ月前から『公認がもらえなくても自分は出馬する、だからそのときは応援してもらえないだろうか。』と打診してきた甲斐もあって支持を取り付けたのだが、実はこの裏には涙なしには語れない裏話がある。
公明党側としては本来ならば連立を組んでいる自民党の候補者を支持するのが筋であり、おまけに公認が決まるまでは武田当人の態度もはっきりしない。不満が燻るのは避けられない流れである。
しかし、公明党の県議の重鎮であった北原守は懸命に党を説得し、武田陣営の腹が決まるのを待っていた。
武田が『無所属で出馬することになりました』と報告した際には、『貴方を信じてよかった』と涙ながらに抱き着き、後日、自分の名前で党に推薦書を出したという。
その後、武田陣営は公明党の比例候補者をバックアップし、公明党は武田を支援するという健全な共闘関係が築かれるわけだが、公明党側は自分たちのことはそっちのけで武田の話しかしないし、それを聞いて感動した武田の後援会は公明党の話しかしないしで、あべこべな街頭演説が行われていたというのだからますます面白い。
石原慎太郎のユーモア
さて、無所属を選んだということは党の規律に反するので決まった党から応援を呼ぶことはできないし、選挙カーも一台しか使えないわけであるが、それでも武田陣営は奮闘していた。
『応援なんか来んでも、良太には自分たちがついとるけんな。』後援者は口を揃えて励ましていたらしいが、そんな武田陣営に思わぬ政治家が応援に駆けつける。そう、石原慎太郎だ。
『どうも、裕次郎の兄です。実は裕次郎より歌が上手いです。聴きたければ良太を当選させてください。彼には志があります、議会にさえ送ってくれれば亀井静香も、自分もついています。間違ったことをすれば、自分が殴って亀井さんが蹴飛ばします。だから安心して送り出してやってもらえないでしょうか。』
この演説は主に御婦人のハートを掴んだらしく、当人曰くかなりの効果があったそうである。武田のカラオケの十八番が石原裕次郎なのとも関係があったりして…。
オヤジの土下座
応援していたのは公明党や石原だけではない。
全ての町村をまわり、武田本人には『気を遣わせるから』と知らせず、有権者に土下座までして『良太をよろしく頼む』と言っていた政治家がいた。そう__、オヤジ・亀井静香である。
10年間にわたって武田を支え、見守り続けてきた亀井を、武田も死ぬほど慕っていることが自伝の文面からは切々と伝わってくる。
10年もついてきてくれる後援者、わざわざ仕事をやめてまで秘書になった友人、最初は反対していても結局誰よりも応援してくれる家族、自分のために土下座までするオヤジ、泣きながら信じてよかったと抱きつく自分よりも遥かに年上の政治家__武田には地盤看板カバン以上の何かがついていたのではないかとしみじみ感じる。
初当選、減った14キロ
そして、晴れて武田は苦節10年の末に無所属で当選することになるのだが、なんと選挙戦で体重が14キロも減ったというのだからどれほど厳しい選挙だったのか察するものがある。
朦朧とする意識の中、集まった5000人の後援者が泣き、拍手し、換気に声を弾ませる様子が見える。
女性職員に鯛を渡されて、掲げて、万歳して、朝の5時までかけて応援してくれた人の家を回る。
後援者もまた夜通し寝ずに待っていて、喜びを分かち合う。
かくして、武田は『衆院議員 武田良太』と相成った。余談だが、当選後一年は「先生」と呼ばれても誰のことだか分からず気が付かなかったらしい。
一期生の武田の面倒を見るためか、それとも単にパシリにするためか、議員宿舎の部屋は亀井の隣だった。
田中六助像の前での男泣き
(撮影:俺)
初登院の日、武田を見送るために1000人以上の後援者が田中六助の銅像の前に集った。
『田中六助を超える政治家になって、国や故郷のために働いてくれ。』
後援者にそう声をかけられて男泣きに泣きながら送り出された若き政治家も、今や総務大臣であると思うと感慨深い。
『大衆の中に生き、大衆と語り合い、大衆の中で死んでいく』ことを信条とし、『大衆の中で“レッテル”というものが一人歩きするときに危険な時代が来る』と意外にも穏健な姿勢を見せる武田良太は一体何処に向かい、何処まで上りつめるのか。
そして、オヤジ_亀井静香の志帥会を継承することになるのか。また、福岡5区、県知事選と保守分裂を回避した先に新たな火種はあるのか。今後とも目が離せない。
✎︎____________ここから更に追記
お膝元の動乱(2021年3月加筆)
さて、総務省接待問題にオリンピックに相変わらずの様相を呈している政界ではあるが、今年はなんといっても衆院選がある。4月の知事選では分裂を回避したので今度は『ある意味分裂』とされる福岡11区、つまり武田良太のお膝元の状況について考察していきたい。
一応知事選についての解説記事のリンク(みなさんも既に読まれていることとは思うが)も貼っておく。
https://news.yahoo.co.jp/articles/35b91091613986858ec8766535cd017686f156e9
さて、まず昨年の夏頃に前回の選挙には希望の党から出馬していた村上智信が次の選挙にも出馬することを発表した。
野党支持者からすれば、接待問題で揺れる総務省の責任者であり、二階俊博の側近である武田良太を追い落としてくれる救世主のように見えるかもしれないが、果たしてその読みは正しいのであろうか。
純粋に村上先生を支持している方々に関して、何か口を挟んでやろうなどという気は毛頭ない。確かに武田先生贔屓な部分は多少あるかもしれないが、そのへんはあたたかい心で平にご容赦願う。
(産経新聞より引用)
(西日本新聞より引用)
麻生派の神崎県議が制作したパンフレットに掲載された写真を見ていてもそれは明らかである。
しかも、これは”無所属”になってからの話ではなく、希望の党の公認を受けていた時代からの関係である。野党の公認を受けていながら、自民党議員の制作したパンフレットで麻生・大家・神崎と『地方創生』について和気藹々と語らう様子を見ていると、政治家としてなかなか”サマ”になっているなと思わず感心してしまう。
麻生太郎と村上智信
このパンフレットの中で麻生太郎は次のように村上智信に語りかけている。
麻生太郎:村上君は旧通産省出身だったね。麻生渡元知事も通 産省出身で、この航空機産業や自動車産業の誘致を積極的 に行った人です。 MRJ、三菱リージョナルジェット、三菱の航空機の試験 飛行を北九州空港でやるんですよ。北九州空港でやる。そして、あの埋立地に、三菱重工の駐機基地ができ、更に関連企業の進出も期待されている。24時間飛行できるということもあるけど、やはり京築・田川のインフラが整備されてきたからじゃないかね。違いますかね。北九州も、今 一生懸命やってますよ。こういったのがちゃんとつながって、同じような夢を描き、同じような絵を描いて、同じような方向に進んでいくと、スピードがつくんですよ。今、 ものすごく整理が出来ているから、さぁーと話が通りやす い。そこが今一番肝心なところだと思いますよ。」
(筑豊全体の団結を促しているが、まあ、確かに団結するためには”反麻生”の芽は取り除かねばならないのだろう。)
これに対し、村上智信後援会会報第10号は見事に応えている。
〇九州国際空港を整備! 苅田町にある北九州空港について、しっかり投資し て利便性をさらに高めることで、地域の経済を成長さ せる国際空港へと整備できるとFさんは指摘します。 具体的には以下の三点です。1門司駅から空港を経て苅田駅に通じる鉄道を整備して、そこに特急電車を走 らせる。2その特急路線と新幹線が交差する箇所に駅を新設する。3滑走路を延ばし、海外からの大型旅客 機が何便も離着陸できるよう整備する。 北九州空港の利便性が高まることで、京築・田川への国内外からの人の往来や企業や工場の立地も活発に なり、人口も増加に転ずるでしょう。空港からの特急を日豊本線に直結させれば京築への交通アクセスはさ らに便利になります。また、田川へのアクセスを改善 するため、空港から田川へ高速道路を通すことが重要です。
先輩議員に言われたことを自らの政策に活かす姿はあっぱれと言わざるを得ない。
つまり、分裂は分裂
だが、私がここで問いたいのはそんなことではないのだ。村上智信は武田良太に立てられた刺客と見られても仕方のない立場にある。つまり『保守分裂』を引き起こす要員であるということだ。しかし、表向きには元野党公認候補、現無所属というクリーンな看板を背負っている。村上智信側にそのような意図がなかったとしてもだ。それではフェアな選挙にならないのではないか。村上智信は本人の言葉をそのまま借りれば『周りに流されず』『困っている人を助けたいという熱意に溢れた』優秀な候補者であるという。同じ『保守』の候補者として正当に評価され、選挙戦を戦ってくれることを祈るばかりだ。
総裁選と貰い事故(2021年10月前半加筆)
まずは麻生先生も武田先生も約一年間おつかれさまでした(麻生先生は留任ですが)
定例会見を観て落書きしたりするのが日々の楽しみになってたので少しばかり寂しいです。
さて、総裁選で推しが勝ったオタクのみなさんにおかれましては本当におめでとうございます。負けたオタクは衆院選に向けて気持ちを切り替えて応援していきましょう……というわけで、今回もゆるふわっと総裁選のなかでも更に限定して麻生武田間をめぐる福岡県内の情勢について振り返っていきたい。
本当にどうでもいい話だが、今回、不肖・黒幕ちゃんは別に誰が勝ってもいいなという気持ちで見守っていた。
自民総裁選、九州選出44人の支持は? 自主投票にじむ思惑|【西日本新聞me】
まず、九州選出国会議員の支持動向は上記の通りである。真っ先に目を引くおもしろいところは、麻生派の大家敏先生が何故か岸田先生に一票を投じてらっしゃるところだろう。
引用元:- YouTube
同じ派閥の後輩議員に面と向かって「今回は岸田さんに入れますんで~」って言われたときの河野さんの気持ち、考えてみろよ…。
世論の見方すら全く違う、永遠に交わらない平行線・それが麻生派と武田一派なのかもしれない。
ちなみに大家氏は、過去のインタビュー等でも武田一派を強く牽制するような言葉を残しており、なんとなく今更絶対に同じ候補は推せないだろうな…と思っていただけに岸田氏を推すと聞いたときは「なるほど(河野さんの貰い事故か)」という気持ちにさせられた。
県議時代は反蔵内(勇夫)派として知られ、後に紆余曲折を経て藏内勇夫の盟友となった大家氏のことなので、例え麻生氏が引退しようとも武田一派とは対立関係であり続けるのだろう。
武闘派しかおらんのか
大家氏繋がりで、これは完全に蛇足だが、「反高島(市長)派の急先鋒」「安倍麻生にまで喧嘩を売った武闘派」として知られている阿部市議が大家氏への要望を募集しているツイートが残っているのを見つけて諸行無常を感じてしまった。
この阿部市議、武田良太の動向を見守っている人間のツボを押す何かを持っていると勝手に思っているので簡単に略歴を紹介してから次の話題に移らせて欲しい。
- 高島市長を批判しまくってた民主党系(離党して無所属)の市議を選挙後に自民党会派に引き抜いて喧嘩を売る離れ業を見せる
- 2014年の市長選では麻生安倍のご両人が後見している候補者(高島市長)を推さず両氏に喧嘩を売る
- 2014の衆院選で福岡一区が麻生氏の推す井上貴博と古賀誠の推す新開裕司で割れたときも勿論新開氏を推して喧嘩を売る
ちなみに武田氏も関わっていたと言われている山崎拓の後継者選考では最後の方まで残っていたらしく、黒幕ちゃんも阿部市議が山崎拓と割りと和やかに話しているところを見たことがあるだけに色々思うところがあったりする(仲悪いとかいわれてる時期もあった)
というのも、今回の総裁選で山崎拓の後継者(鬼木氏)は誰を支持するか明らかにしていないのだ。会長である石原伸晃は岸田支持をほのめかしたのにも関わらず、石原派九州勢が明らかに河野寄りなのは元々石破茂を推していた山崎氏の意向が影響していると考えるのが自然な気がしている(3年前に新天町商店街で石破氏が街頭演説してたときも山崎拓は市議県議を引き連れて来ていて笑った)
ただでさえ、前々回の県知事選で麻生にも山崎にもつけず右往左往しているのを咎められ「次の選挙は知らんぞ」という脅し文句まで頂戴しているというのに、今回も支持を明確にしていない…理由は選挙区の事情ということになっているが、なかなか恐ろしいものがある。追い打ちをかけるように、この微妙な空気感を突いて比例の現職・稲富修二を引き連れて中村喜四郎が福岡二区にカチコミに来ており思わず身震いした(総裁選前だが)ちょっとした波乱の予感がするでござる…。
わざわざ阿部市議の話をしたのは、武闘派で山崎氏と同じ修猷館出身、こっちを後継者にしておいた方がノンストレスだったのでは…と思ってしまったからである。時を戻せるわけでもなし、私自身鬼木氏のことが嫌いなわけでもなし、ひとまずは鬼木氏に激戦区・二区を死守してもらわねばならないわけだが。
追記
すべての子供を我が子として おにき誠
フォロワーから送ってもらった鬼木先生の演説がとても素晴らしく、今後も頑張って頂きたいと思うなどした。面白おかしく書き立ててしまって申し訳ない。
今日も平和
さて、大分話が逸れたのでそろそろ本題に戻ろうと思う。
武田一派の余裕な面構えマジで何?????(本題)
全員絶妙な塩梅の薄ら笑いを浮かべていて思わず黒幕ちゃんも笑ってしまった。
福岡では河野さん勝たせたから自分たちはやりきりました感すら感じさせる。実際に九州は僅差で熊本落とした以外は全部取ってるので間違いなくやりきってはいるのだが。(そもそも10県しか落としてないとか言うたらダメ)
このような党友投票の結果にキレて「他国からの投票操作があったのではないか」と抗議する市議も現れていたりする。原田義昭に近いとされている某市議である。あんまり言及したくないので詳しくは検索されたし。
今日も日本は平和だなあ…。
それでは、次は衆院選が終わった頃に会いましょう。みなさんの推し政党、派閥、議員の武運を心から祈っています。
出陣式レポ(2021年10月20日加筆)
人は石垣、人は城、武田軍いざ出陣式ということで英彦山でガチで法螺貝吹いてらして若干びっくりしたわけだが、不肖・オタク・ワタクシが午前は行橋市、午後は豊前市の出陣式を見てきたレポなんかを今回は書いていこうと思っている。
尚、主催者・役員・ご来賓の方々のお名前に関しては、熟慮の結果、役職名のみとしている箇所がある。ご了承のうえ読んでくださるとありがたい。
主催者挨拶 in行橋市
主催者・行橋市 みやこ地区 選対本部本部長
郷土からはじめての総理大臣になる人物だと思っている そのために武田良太を勝たせて欲しい
(非常に上品な喋り方をする方だった 直接有権者の生活に結びつくような功績を選んで言葉にしているのが窺えた)
同じく主催者・行橋みやこ(アナウンスまま) 選対本部本部長
- 平成15年から18年間の間、武田良太の心意気に胸を打たれて応援してきた
- 要職を歴任できたのも皆様方の熱意のおかげ
- コロナ禍での地方財源確保、国及び地方のデジタル化、NHK料金の値下げ、携帯料金引き下げ 、成果はみなさまも実感するところだと思う
(年季の入った支持者感があった 落ち着いた喋り方 主催者2名の挨拶はどっちかというと選挙っぽくなかった)
主催者2名の挨拶が終わったタイミングでちょうど武田良太の選挙カーの音が聞こえてくる。
アナウンス:聞こえますでしょうか?遊説カー間もなく到着の予定でございます。
後方に乗りつける、聴衆は拍手、西部警察の音楽と共に手振りながら降りてきた武田良太が壇上に向かっていく
役員主催者来賓
役員・主催者紹介:先述2名の主催者の方/苅田町選対本部本部長苅田町議会副議長/みやこ町選対本部本部長議会議長/自民党行橋支部長/自民党みやこ郡支部長/武田良太苅田町後援会会長/武田良太みやこ町勝山地区後援会会長/武田良太みやこ町豊津地区後援会幹事長/武田良太みやこ町犀川地区後援会会長/武田良太後援会青年部会長
来賓紹介:公明党九州方面本部副本部長元参院議員 弘友和夫/公明党福岡県本部副幹事長福岡県議 二宮まもる/みやこ町町長 井上幸春/苅田町町長 遠田孝一/行橋市副市長 戸次憲一/行橋市議長 澤田保夫/苅田町議長 坂本東二郎(アナウンス順、敬称略)
武田総理が生まれるまで自公連立
公明党から推薦証授与 二宮まもる「武田良太殿を候補者として推薦致します 山口那津男」受け取る
公明党 弘友和夫から挨拶
- いよいよ!武田良太候補!7期目の挑戦です!比例区公明党も本日出馬致しました。(やっぱ政治家やな~って喋り方)
- 公明党は責任もって武田良太と自民党と日本を担っていく。時間の無い選挙戦になります、 皆さんの力を武田良太と公明党に託してください
- わたくしは武田良太と平成5年に出会って以来の付き合いです。ふたつのエピソードをお話します。
- ひとつ、これは武田本人にも話してない話です。私もいい歳なのでこうやって話すのも最後かもしれませんのでお話します。藤井富雄という公明党最大の実力者(今年亡くなられた元公明党最高顧問)が浪人中の武田良太に小倉で会った。そのとき、武田良太は良い青年、きっと総理になる器だと言った。びっくりした。何千何万の青年を見た藤井さんが言うんだから間違いないのかなと思っていたら、本当に間違っていなかった。総務大臣はじめ要職を歴任。自分もマスコミから直接、武田良太幹事長が誕生するかもしれない、幹事長候補になっていると聞いた。そういう段階まで来ている。
- 2005年の選挙、郵政選挙で公認貰えず刺客が送られ、隣の10区では女性候補がリンゴ箱に乗っただけで当選した。それくらい厳しい戦いだった。公明党はいっしょになって、選挙区武田良太・比例区公明党ということで、身内の候補のように戦った。あのとき武田良太は腹を括っていた。普通ならばあそこは自民、ここは公明と分ける。でも、一貫して11区では小選挙区武田良太・比例区は公明党と訴えた。その姿を見て、公明党は本気になって武田良太のために戦い449票差で競り勝った。思い出すだけで胸が踊る。武田総理が生まれるそのときまで、連立は続いてると思う。いっしょに戦わせてください。武田良太と公明党へのご支援を心よりお願い申し上げます。(熱が入った喋り方)
アツい決意表明
武田良太決意表明
- 皆さんありがとうございます、本当にありがとうございます、久しぶりに地元に帰ってきました。この2年間国家公安委員長、総務大臣国家の要職につかせていただき、コロナということもあり帰ってくることも叶いませんでしたが、みなさんのおかけで大過なく任務を果たすことが出来ました。
- ちょうど国会に送っていただいて18年目、その前の10年間(浪人時代)は大変厳しい選挙でした。本当に皆さんにご迷惑をおかけしました。選挙をやり始めて28年目。ひとつひとつ思い出を振り返り、ひとりの政治家を作るためにどれだけの多くの皆さんの犠牲を伴うのか、どれだけ多くの皆さんにご苦労をおかけしたのか、本当に胸に過ります。みなさんのおかげで政治家としての活動ができること感謝申し上げます。
- 国家公安委員長を拝命し、日本の治安のよさに改めて気づきました。警察行政だけでなく国民一人一人の意識が諸外国に比べてずば抜けている。宮中行事では世界各国から国家元首や王族が来られましたが、テロやその他の犯罪は起こりませんでした。
- 菅内閣では総務大臣を拝命しました。家計のためにできることは何か考えたとき、真っ先に浮かんだのは携帯料金が高すぎるということで、値下げに踏み切りました。携帯電話は今となっては贅沢品ではない。1億2000万の人口がいるなかで、携帯の契約数は1億9000万。もう生活の必需品になっています。怪我病気災害が起こったとき、なくてはならないライフラインです。それが高価なものとして存在している。コロナ禍の家計の負担を減らしたい。そのような思いで働きかけ、各事業者の協力もあり引き下げられた。1570万人の方が自分にあったメニューに移り、4300億円の負担軽減に繋がりました。お集まりの皆さん方も説明書を見て検討して欲しい。
- この大きな仕事のあとの、また大きな仕事がワクチン接種でした。菅さんに遅遅として進まないワクチン接種をどうにかしなくてはならない、このままでは感染が拡大し大変なことになると言われた。ワクチンは国有財産なんです。そのワクチンを摂取する事業主体は1741ある市区町村。そして、共に地方自治の進行に務めるのが総務省です。全ての自治体の首長、県知事、医師会とチームを組んで頑張らせていただいた。7月末までに65歳以上の希望する全ての方に2回摂取するという目標を掲げ、野党やメディアには出来ないと批判された。しかし、8割を超える65歳以上の方、3600万人の8割を超える方々、今となっては9割の方々、また65歳以下の国民も6割の方が既にワクチンを摂取している。
- 政治には何が必要なのか。リーダーには何が必要なのか。具体的な方向性と目的を思いきって示して、国民の皆様と全員でその目標に向かって進む。そのファイトと環境を作ることです。
- 今の日本は時代の変わり目を迎えており、デジタル化が進んでいます。ここ、行橋にいても都市部の学校で学べる。ここに住んでおっても違う土地で仕事ができる。今からは予期せぬ時代になる。スマホで買い物もできる。コンビニで住民票が貰える。 それらを念頭に置いて、新しい日本をつくっていかなくてはならない。そして、今まで取りこぼしてきた重要政策に着手せねばならない。コロナを通して日本の非常事態に対する対応の甘さがわかりました。過去の歴史を遡ると、戦争の原因になってきたのは食料問題とエネルギー問題です。食料自給率は30パーセント。エネルギーは中東に依存しています。国の責任として国民の生活の安定を求めるならば、そうした国家基本政策を安定的なものにして国民に仕えなければなりません。
- 国の責任、地方の責任と押し付けあっている場合ではない。 国は、地方は、国民は、なにをすべきか。 そのことを考え、準備する。そういう国づくりが求められると思います。東京より近い朝鮮半島はミサイルの開発を進めている。北東アジアの安定のため、我が国が軸足をしっかり平和主義に定めて、国際協調平和主義路線に堂々と一歩を踏み出す時代が来ました。山積した問題に今後も全力で取り組む。今回の選挙しっかりとした形で勝たせて頂きたい。同時に、比例区公明党へのご支援もお願いしたい。自公政権は怯まず、逃げず、国民のために尽くします。ここで勝って安定した政治勢力でもって、コロナを克服し、経済を回復させ、明るい明日と力強い日本を取り戻してまいりたいと思います。最後までのご支援どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。
個人的感想つれづれ
- 弘友和夫氏が「わたしもいい歳なのでこうやって話すのも最後かもしれない…」と言ったあと武田良太が後ろで首を横にぶんぶん振っていて面白かった。
- 本人の決意表明「ひとりの政治家をつくるのに、どれだけ多くの人の犠牲が伴うのか」先日出版された「総務大臣秘録」本人の著書である「10年の滑走路」でも語られている古くからの支持者や、家族の苦労、そして当選後間もなく先生がご家族を亡くされていることなどを思うと言葉の重みが尋常じゃなかった。
- 今回の選挙で配られたポスターのキャッチコピーは「新しい時代をつくる」決意表明の中にも同じ言葉が出てきた。ぶっちゃけ、高齢化が進んでいる土地ではあるし、デジタル化も進んでいるとはいえない。しかし強い語調で「国民全員で」という表現を使っているのを聞いて、なかなかデジタル機器に馴染みがないであろう世代も引っ張っていくというような気概が感じられた。これについては午後にもう少し明確な表現で触れているので後述する。
- 地雷は踏まない姿勢が感じられた。また、支部によって話す内容を変えているのもわかった。例えば、午後の豊前市には築城基地があるため防衛政策についてしっかりと触れていたが、行橋では「軸足を平和主義に定める」といった平和的な表現を用いて、更に「食料とエネルギーを確保することで戦争を避ける」という方向で話を進めている。
- 行橋では全体的にもどちらかというと「携帯料金の値下げ」「ワクチン供給」などの身近な話題に触れている。午後はもう少しヒートアップしていた。
- 最後の頑張ろうコールでは青年部の方が壇上でセリフが飛んでしまい、武田良太がズッコケながら笑っていてちょっとかわいかった。支持者もみんな笑っていて和やかな空気。支持者の方がどんなことを待ってる間話してるのか聞いていたが、かなり愛されてるのが伝わってきてほっこりしてしまった。
- 黒い雲がかかってて天気予報も午後から雨だったので若干心配していたが、本人が登場して死ぬほど眩しい日差しが差してきたので逆に目がしばしばして困った。縁起は良い。
- 司会「この音楽を聴けば武田良太の選挙だと思うのではないでしょうか」西部警察のテーマずっと使ってるのか…と思うと笑ってしまう。
さて、午後の出陣式については明日加筆させてもらおうと思う。
出陣式 in豊前市(2021年10月21日加筆)
と、思っていたが息切れしながら深夜に文字に起こしてしまった。行橋での出陣式と同じ話もあったのでそのあたりは割愛させて頂く。
武田良太豊前筑上地区選対本部本部長 福岡県議 西元健より挨拶…とアナウンスがあり、マイクを渡したところで本人が到着してしまうというハプニングが起こる。
西元県議が「本人参りましたんでぇ、すみません」と笑いながら言ったあと、聴衆が拍手するなか武田良太が遊説カーから降りてくる。通り道の近くに立ってたので顔がめちゃくちゃ見えた。横に読売新聞の記者が立ってて写真もうスマホで撮ろっかみたいな話してて笑った。
仕切り直して西元県議の挨拶
- 本日は武田先生を送り出すために、多くの皆さんに集まっていただき、ありがとうございます
- 武田良太はこの4年間、この地から久しぶりの役所付きの大臣として活躍した。ワクチン供給、携帯料金の値下げ、国民のために働いて頂いた。
- 惜しむべくは、コロナ対策に追われたこと。武田良太にはコロナによってインフラ設備、経済活動の遅れている豊前のために働いて欲しい
- そのために、武田良太が選挙に強い、地元に信頼されているということを証明してほしい
来賓紹介
志帥会同志 参院議員 進藤 金日子/公明党 九州方面本部長 元参院議員 弘友和夫/公明党福岡県本部副幹事長 福岡県議 二宮まもる/築上郡 町長会会長 築上町 新川久三/吉富町長 花畑明/上毛町長 坪根秀介/豊前市議会議長 爪丸裕和/築上郡町議長会 吉富町長議長 是石利彦/築上町議会議長 武道修司/上毛町 議会議長 宮崎昌宗(アナウンス順、敬称略)
同志と来賓代表の挨拶
進藤 金日子
- 武田良太と同じ派閥で、同志と言うより後輩です。みなさん集まって頂きありがとうございます。
- 申し上げるまでもなく、武田良太は閣僚の中で大きな成果を残している。みなさんの日々の生活に密着した仕事をした。総務省が国民のために、地方自治体のために動こうとしていたのが伝わってきた。
- 自分は土地改良が専門。武田良太は全国のため池の特別措置法の制定をしてくれた。この地域も助かっている。
- 圧倒的力と圧倒的支援をいただき、全国での最高得票率で押し上げていただきたい。新しい日本を作るのは武田良太。
(ここで退席 拍手で見送る)
築上郡町長会会長 新川久三
- 武田良太は国の中の中心人物になった。その前は防衛議員の会長で築城基地についてもご助言いただいてきた。防災担当大臣としても災害復旧にご尽力していただいた。
- 総務大臣、総理大臣の隣に座るポスト。財務と並んで右大臣左大臣。びっくりした。
- 築城基地関係で武田良太のところに要望に行った。自分は土地改良についても関わっているので、ため池やクリークが単独で補助事業にないという問題について一緒に要望したところ、総務省の記載事業で通った。7割が国が面倒を見てくれることになり、農水省の方で喜ばれた。本当に鼻が高かった。武田良太がやってくれたんですよと誇らしかった。
- 日本にとって必要な国会議員。今回は投票率が心配。比例区は公明党(後ろ振り返って会釈)公明党さんについてもよろしくお願いします。
豊前市議会議長 爪丸裕和
- わたしと武田良太は25、6年の付き合い。野中広務が幹事長で、亀井静香との関係があったので公認を頂き、亀井静香は何度も応援に来てくれた。叔父貴分の江藤隆美先生、多くの方が応援に駆けつけ、わずか6000少しの惜敗率で敗けた。次の選挙では、比例に回るか無所属での出馬かで本人は後者を選んだ。公明党の二宮まもる先生はそのときから応援してくれています。
- 特に携帯電話の値下げ、マイナンバーカードの普及に尽力された。昨年大臣室におじゃました時に、豊前市はえらい少ないですよと仰られていましたが、その後努力致しまして50パーセント近くなりましたことを先生ここでご報告致します。
- 武田良太は国防のベテランで専門家
- 自民党は議席が減ると言われている。武田良太は応援に回るのでなかなか帰ってこられないと思う。みなさんのご支援の輪を広げていただきたい。
耐え、忍んで、肚に打ち込む
- 7回目のチャレンジ、来月11月8日をもって、みなさんに国会に送っていただいて18年目になります。その前に10年浪人しておりますので、28年もの間ほんとうにみなさんにはご苦労をおかけして参りました。この任期4年間の間にも支えていただきました。閣僚として重責を担うようになり、コロナ禍で地元に帰れない日々が続きましたが、遠方から様々な形でご支援頂きました。心から感謝申し上げます。
- この2年間は、特にコロナ対策に臨んでまいりました。手を打てば変異株が現れ、医療も逼迫していく状況。菅総理からの指示もあり、ワクチン接種に取り組むことになりました。ワクチン接種は、1741ある市区町村が事業主体になります。ここにお集まりの方にもご迷惑をかけました。1日100万回打たなければなりませんでした。しかし、みなさんのおかけで8割を超える方に摂取していただけた。その結果、感染率が減りました。
- やはり政治っていうのは、具体的な目標というものを掲げて、如何にして国民を引っ張り、国民に理解を求め、そして全員で国づくりを進められるかだと思います。目標を明確に掲げることの重要性を自分も学びました。
- 防災担当大臣としては、利便性を追求した国土ではなく安全な国土形成を成し遂げなければならない、発想の転換が必要だと感じました。
- また、全ての自治体との総務省との信頼関係のすごさをワクチン供給を通して学びました。日本というのは地方があってこそ成り立っていると痛感しました。
- 家計の負担で3番目にのしかかるのが携帯料金。携帯は今や生活必需品になっています。贅沢品ではないにもかかわらず、どえらく高かった。大手三者による寡占状態が続いていたからです。そこで楽天が入ってきたことにより競争が激化しました。今や550円というプランも出てきています。必要のないプランがついとることによって料金が高くなっております、今一度確認していただきたい。
- NHKの受信料も聖域でありました。NHK改革の一丁目一番地として来年から受信料引き下げに乗り出すことになりました。
- デジタル化が進んでおります。東京におらんでも、豊前におっても築上におっても吉富におっても上毛におっても、東京にしかおらん名医に身体を見てもらうことができるんです。”アフターコロナ”に全ての皆さんが取り残されず、生活の利便性を追求するために、政治は何をするべきかということが我々に課せられたおっきなテーマだと思います。
- 我々の町は築城基地を抱えています。北朝鮮はいくら言ってもミサイルを作る。一国平和主義ではなく北東アジアに国際貢献しなければならない。
- 食料自給率、独立国のくせに30パーの自給率。ありえない話です。どうやって克服していくか、国の責任でやっていかなくてはなりません。原発問題も色々議論されていますけども、ほとんどの燃料は中東に依存しているのが日本の現状です。1次産業から生活に至るまで石油がストップしたら大変なことになるって我々は経験したじゃないですか。にもかかわらず国はまだエネルギー政策を明確に示していない。もう逃げることはできません。
- 支持率が減ったからと言って、このままでは選挙には勝てないという自らのあさましさを堂々と口にして総理の首をすげ替えようとする国会議員も多くなりました。耐える時は耐えて、忍ぶ時は忍んで、国民のために今何をすべきかということをしっかりと肚に打ち込んで仕事をする政治家が求められているわけであります。
- 照る日曇る日雨の日、自公政権は決して晴れの日ばかりではありませんでした。しかし鉄の結束でもって逆境を忍んできたのであります。その絆はどこから生まれているのかといえば、各300選挙区による選挙協力から生まれるんです。しっかりとした選挙協力ができてはじめて、政権協力というものが生まれるということを理解して頂き、比例区積み上げで頑張る公明党の皆さんにも、武田に頂いた力と同様の力を与えて頂きますようお願い申し上げます。ここで勝利し、安定した政権をつくりあげ、コロナを克服し、経済を建て直し、明るい生活を取り戻す。この仕事をどうか武田と公明党にさせてください。
- 志帥会の事務総長になり、明日から40選挙区を回ることになります。留守をお預けすることになりますが、お力添え頂きますようよろしくお願いします。わたくしも命懸けで戦ってまいります。ありがとうございました。
雑な個人的総括
- 早く着きすぎてみんな半笑いだったのが最高だった。西元県議とは特に気安い感じで喋ってた。
- 爪丸市議がおどけながら「努力した結果マイナンバーカードの普及率が50パー近くまで上がったことを報告させて頂きます」って言ったあと武田良太めちゃくちゃ笑っててかわいかった。
- 今回、一番強く主張してたのは食料問題、エネルギー問題だったんじゃないかと思う。前回の選挙戦では言ってない気がする。行橋の出陣式より語調が強かった。ノッてきてたのかところどころ方言も混じりつつ「豊前におっても吉富におっても…」らへんのテンポが死ぬほど良かった。
- 菅さんが降ろされたことに対する怒り節。ここは若い頃から変わらん気質だな~と思いながら聞いていた。麻生さんと仲違いする前、麻生政権が傾いたときも「選挙に負けるから総理の首をすげ替えるなんて有り得ない」とか言っていたので、10年以上経った今同じような言葉が聞けるのは胸熱。
- 近くにいた支持者の会話とか聞いててもやっぱりどちらかと言うと保守的な思想の持ち主が多い。だからか、防衛政策やNHK改革について切り込む発言が多かった印象。もちろん築城基地があるというのが最も大きな理由ではあるだろうが。
- 行橋のレポでも触れたがデジタル化については「全員で」「全ての皆さんが取り残されず」などの言葉を用いて、デジタル機器に不慣れな世代にも寄り添う姿勢を示している。
- 行橋でも公明党への支持は繰り返し呼びかけていたが、豊前での力の入り方はすごかった。「選挙協力なしに政権協力はない」「武田に頂いた力と同様の力を公明党に返して欲しい」このあたりで後ろに座ってた来賓の方が頷いていた。
- 全体を通して野党批判をしないのが選挙に強い政治家って感じだった。ひたすら支持者への感謝。有権者に身近な政策について語った上で、支部によって話題も変える。
- 頑張ろうコールでは農協のひとが「足は肩幅~、腕は45度~!」みたいな説明をして武田良太さんしっかり笑ってた
- 武田良太が最後に支持者の前を通るとき、後ろにいたオッチャンが「かっこいい…」って呟いてた
一気にまとめたので誤字脱字その他多々あると思うが、暖かい目で見逃してくださるとありがたい。みなさまの推し候補のご健闘を心からお祈り申し上げます。それでは今回はこのへんで。
「武田君を総裁選に」(2021年10月23日加筆)
ご機嫌麗しゅう、時間をあけずの更新になってしまったが、今回は河村建夫氏・自見はなこ氏の武田先生への応援演説を聞いた感想やら何やらをまとめてみようかと思う。
二場公人 田川市長
- 伊田駅はJRから市が買い取ったもの。財政的にも厳しかったが、武田良太が力を貸してくれたおかげで補助金が降りた。田川地域全体にたいへんなご尽力を頂いている。
- 心配はしていないが、今回は事務総長になり、仲間の応援を回っている。地元に帰ってこられない。今までの恩に報いるために、そのような状況でも武田良太を国会へ送り出しましょう。
- 前回の得票率は53パーセント。今回は65パーセントを目指している。少しでも近づきたい。1人でも多くの方にご支援の輪を広げて欲しい。よろしくお願いします。
自見はなこ先生
- 菅総理はコロナ対策に全身全霊で対応していた。菅総理に「コロナワクチンの供給が滞り始めている」という話をしたとき、「大丈夫だ。武田良太に任せてある。厚労省だけでなく、地方自治を担っている総務省__武田良太に話しておいたから大丈夫だ。」と言われた。
- 実際に総務省、武田良太がはたらきかけ、全国の自治体、そして田川の医療従事者にもワクチンを確保することができた。
- 菅総理が最も信頼していたのが武田良太であったことは直接聞き知っているところである。
- 地元の医師会や商工会の方などのご協力があって2回目の摂取が早くに終わった。本当にみなさんありがとうございました。
- 河村建夫先生は、与党唯一の小児科医としてお導き頂いた。小児科医、産婦人科医のみなさんが子供たちへの基本法をつくってほしいとずっと訴えてこられた。2018年超党派で成立したが、これも河村先生のおかげ。
- 医療福祉をもっと充実させていきたい。全国の保健所の保健師を900名増やしてくれたのは武田良太。介護事業に携わりながらのコロナ対応に人手を増やさなければならないと、財務省と直接交渉してくださった。
- 同士のために走り回っている武田良太を今度は私たちで支えましょう。よろしくお願いします。
河村建夫先生
- 7回目の当選の時がやって参りました。本日は集まって頂きありがとうございます。
- 今朝も武田良太と電話で貴方のところに行くからなと電話した
- 武田良太が亀井静香の秘書をやっていた頃からの付き合いでずっと見てきた。苦節10年を経て今日を築き上げた。彼の苦労が今を作っている。彼に対する評価は非常に高い。志帥会の中でも面倒見がよく、決断力がある。あの10年の苦労は伊達じゃないと期待をしている。
- 安倍内閣の頃に大臣候補名簿の一番上に自分の独断で武田良太の名前を書いた。答弁も立派だったが、新任の大臣が再任されることは殆どないのにもかかわらず、菅さんは自分が所管していた総務省を武田良太に任せた。10年間苦労したが、みなさんが支えてくれたおかげで飛躍した。今後も、もっともっとがんばってもらいたい。
- 選挙でも得票率7割くらいとって欲しい。自分が官房長官を麻生内閣でしたときも「選挙に強いからな」と言われた。地元に帰れなくても勝てることが要職につく条件。だから地元で支えて欲しい。彼は地元の期待に応えてくれると思っている。
- 志帥会はややもすれば野党的立場になった。燃え上がるような総裁選をしたいと武田良太が言い出して、そのようになった。結果、善し悪しは問わず岸田内閣が生まれた。しかし、今ひとつ盛り上がりに欠けている。それを彼は心配している。今回の総裁選に武田良太を出せばよかったなあ…という話を二階さんとした。総裁候補を持たずに総裁選を戦うのはやっぱり違う。いずれ、武田良太が出ることにもなる。そして、この志帥会を武田良太に率いてもらう日がくる。その準備として事務総長として全国を飛び回ってくれている。この経験はいつか必ず生きる。誰からも好かれ、決断力があり、真っ直ぐ見て前に進む気持ちを持っている彼は、日本を背負って立つ人材だと思う。
- 武田良太は選挙に勝てるだろうと思って投票率が下がるかもしれない。みなさん一人一人が後援会長になったつもりで、そして若い人も選挙に行って欲しい。選挙に絶対はありません。細かく、小さく、幅を広げていく努力しかない。武田良太への期待が少しずつその輪を広げてくれるだろうと思う。
- 今後の時代むずかしい問題が出てくる、安全保障の問題等々彼は専門家。彼は何でもこなすことができるが、防衛副大臣としての経験は特に生きると思う。日本を背負って立つ立場になることは間違いないと感じている。どうか、力強いご支援をよろしくお願いします。
個人的なポイント総括
- 「二階さんと今回の総裁選に武田くんを出せばよかったと話した」「いずれ武田良太に志帥会を率いてもらう日が来る」「自分(河村先生)の独断で派閥の大臣候補名簿の一番上に武田良太の名前を書いた」ここは最重要ハイライトだと思う
- 武田良太が志帥会に入会した当時の記事などには「河村建夫を除く幹部には多少警戒されていた」というような文言があったが、河村武田間の付き合いが亀井先生の秘書時代から続いていたと聞いて腑に落ちる部分があった。
- やはり、今後要職を担っていこうとする上で得票率の話はとにかく多く出た。目標である65パーセントという数字には注目しておきたい。
- 保健所の保健師を900名増やしたという話ははじめて聞いた(勉強不足)財務省に直接かけあう…麻生財務大臣…
- 武田良太が予算確保に尽力したという伊田駅は本当に綺麗だった。
火種はすぐそこにある(筑後市長選告示)
衆院選も終わり、武田派三羽烏は危うげなく当選したのでホッと一息。特に何も考えていなかったのだが、思わぬところに火種はあった。7日の筑後市長選告示で新人の宇野晶氏が立候補しまたもや保守分裂の構図になったのである。再選を目指す無所属現職の西田正治氏の支援をするのは古賀誠の後継者として知られる藤丸敏氏、筑後総支部、推薦する公明党の吉田宣弘氏。一方、宇野晶氏を支援するのはお馴染みの原口県連会長、大家敏氏、藏内勇夫氏、そして新たに加わった維新の阿部弘樹氏だと言われている。御三方に関してはこれまでに散々語り尽くしたので、今回は新たに加わった阿部弘樹氏について少し触れておこうかと思う。
- 河野病院の院長を過去に務めており、河野病院の前院長・河野正美氏の後継者的立ち位置で今回維新から出馬比例当選
- 河野正美氏はたち上がれ日本→太陽の党→維新→自民比例を渡り歩き落選
- 河野正美氏の父親(河野正)は左派社会党という何だか分からない系譜
- 選挙区は福岡4区なので武田良太に近い宮内秀樹と戦っている
- 過去に県議をつとめていたが、人間関係で揉め、自民党市支部から刺客立てられて落選したともいわれている。(真相は謎)
- 元々福津市長選挙に出馬すると表明していたが、急に説明もなく県議選に転身したので物議を醸すなどした
- 県議時代から大家氏とは合同演説会を開くなど距離は近かったようである
なかなか興味深い経歴の持ち主である。
その氏が新たに麻生蔵内連合に接近しているというのは見逃すことの出来ない事象だ。
純粋に維新が自民に近づいて、公明は無所属の現職を推薦しているという絵面が愉快だというのもある。
それにしても、2009年の筑後市長選で中村征一氏が出馬して当選したときは「古賀誠vs野田国義の争い」などと一部メディアで揶揄されていて、蔵内氏は集会、街頭演説会などを練り歩き、当確が出た瞬間には中村事務所で満面の笑みを携え万歳していたんだけども、今となっては諸行無常、古賀vs蔵内と言えなくもない構図。何処に火種が埋まっているかわからないものである。
如何とも言い難い結果(筑後市長選挙)
さて、投開票が終わり現職の西田正治氏が当選して一日が経った。特に書くことはないのだが、一応「公開討論会」などを見て感じたことを少しと、結果について触れておこうとは思う。
西田氏と宇野氏の公開討論会は、当然といえば当然だが、とにかく終始険しい雰囲気だった。特に両者の表情が。原稿を読みつつ特に何事もなく進行したこの討論会の中で記憶に残っているのは「怪文書」「機密漏洩」というワードである。
宇野氏は市政に足りていない部分として一番にこの話題をあげた。普通は一般的な政策の話をしてから終盤あたりで出す話題なんじゃないかと思うが、序盤も序盤にこの話になったのだから、それだけ宇野氏にとっての重要度合いが高かったのが窺える。この怪文書というのは西田氏の後援会関係者が配布したのではないかとされているもので、JR羽犬塚駅付近の土地売買をめぐって土地価格が倍に膨れ上がっただの、蔵内氏が土地売買に介在していただのといった内容のものであった。後に原口英喜議長が騒ぎを煽っているという話が出たり、怪文書の出処を告発する人物まで現れたり、とにかく怪文書合戦のようなものが暫しの間おこなわれた。これらの問題については某ニュースサイトでしか報じられておらず、私にも意味がわからないというのが正直な話である。というか、お互いが化かしあって小競り合っているなかで襤褸を出した方が叩かれてるといった感を抱かずにはおられず、どちらが正しいとも悪いともなんとも言えない。しかし、宇野氏が自己紹介のあとすぐに怪文書について語り出したのには虚をつかれた。まア、自民党公認で出馬していて、蔵内氏の世話にもなっている以上、その氏の名前を使った怪文書については批判しなければならないのも分かるのだが。
それにしては司会の方が話題を「コロナ対策」「福祉」「防災」などに絞って進めて行ったので、以降「怪文書」というワードが出ることは無く、逆にモヤモヤが残った。
今回の選挙は分裂選挙というより「怪文書選挙」と呼びたい、そのような雰囲気すらある。
何がなんだったのか、誰が黒幕だったのか、限られた地域の中で全国紙や主要マスコミの目の届かぬところで行われた攻防は着地点もまた我々には見せぬまま、ある意味での「現状維持」で終わりを迎えた。前回の選挙が無投票であったために得票率の比較もできない。
そんな中でも皆さんの関心ごとの一つであったかもしれない古賀誠氏が応援演説をしている写真と共に失礼したい。それではまたいつか。
https://twitter.com/nishida_seiji32/status/1459294068656115713?s=21
久留米市長選(序の序)
告示は年明け、特にまだ言うこともないが少しだけ何か書いてみる気になったのでお付き合い頂けると幸いである。久留米市長選は早速保守分裂が取り沙汰されている。保守陣営の候補者は以下の2名である。
- 原口新五:元久留米市議。原口三兄弟の末弟。兄は久留米市議と久留米選出の県議(にして県連会長)農政連、麻生一派の参院議員 大家敏らの支援を受けている。一族支配との指摘もある。十中候補の「辞任の仕方」を徹底的に叩いている。現職、大久保市長と政策協定を結んだ。
- 十中大雅:元久留米市議、県議。鳩山邦夫との縁もあり、鳩山二郎の支援を受けている。公明党推薦。商工連盟にも支持されている。相手陣営からは副議長の職責を放り出したと批判されている。
故・鳩山邦夫氏のツイート
まぁさか鳩山先生も自分の死後に自分の息子まで巻き込んで争うことになるとは思ってなかったのではなかろうか。
「友愛」「友愛の精神」これこそ今の福岡県連に足りていないものである。兄弟で久留米を統一する勢いの原口兄弟、大事な時期に辞表叩きつけてそれに抗したと批判されている十中氏、反コロナワクチンの無所属候補、何故か一期で辞任された大久保勉市長。どうか友愛の精神を思い出されたし。
そもそも6区補選まで遡れば「主人はずっと二郎を見てきました。もし跡を継いでもらえるならば、ぜひぜひ二郎にやってもらいたいと言っていた。なかなか世の中って、思ったようにはいきません…」と邦夫夫人が漏らす中、行われた後継者選考では
委員長 松山政司(参議院議員)
委員 大家敏志(参議院議員)
委員 原口剣生(県議会議員)
委員 井上忠敏(県議会議員)
委員 秋田章二(県議会議員)
委員 十中大雅(県議会議員)
委員 田中嘉徳(農政連)が選考会のメンバーとして選ばれ、
各支部の推薦者6名として
鳩山二郎、原口剣生、十中大雅、松山政司、大家敏志、浅川哲郎、の名前が上がり、
何故か、蔵内謙、林芳正(←は?)が追加推薦され、
最終的な候補者として、鳩山二郎、蔵内謙(林芳正の元秘書で麻生太郎の覚えがよく古賀誠とも面識がある藏内勇夫の息子)が残った。わけがわからないよ。この余波が今度の市長選まで及んでいることは言葉にするまでもない。
ブログでは話題にしなかったが今年の二月に行われた小郡市長選では自民党県連が前職を支持、鳩山二郎が現職を支持し、鳩山二郎の支持する現職の加地良光氏が結局選挙戦を制していることからも根深い“何か“があるのは窺える。
そもそも市長選の度に同じ党派に属する者がお互いに候補者を立てあって戦う構図が「あたりまえ」になっていることに有権者としては失笑を禁じ得ないわけであるが、年明けの選挙戦での討論会なども日程が公開されれば見に行くつもりであるので面白がっている人間に何も言えることはないのかもしれない。それではみなさまめっきり冷え込んで参りましたがお風邪など召しませぬよう。
一族支配か辞任の不義理か(久留米市長選)
みなさまごきげんうるわしう。朝から市民でもないのに久留米市長選の出陣式(十中大雅候補側)を見に行ってきた。「一族支配」を危惧する十中陣営に「副議長の辞任の仕方」を徹底的に批判する原口陣営。カオスなことこの上ないが、取り敢えず話の内容がハチャメチャに面白かったので共有させてもらいたい。
後援会会長 森光栄一
- 皆さん本当にありがとうございます。何より鳩山二郎代議士が選対本部長をお引き受けくださったこと、これが今日まで何よりも私の支えになりました。そして、公明党の皆さんにはすごいパワーで各会場でご支援を賜っております。もう一踏ん張り一緒に頑張りましょう。(拍手)
- 突然大久保市長が2期目はしないと言いだし、具体的に申し上げますが原口新五さんが立候補されると表明し、これじゃ原口に決まると。商工連盟の中でも話し合いまして、誰か立てなきゃいけない。それなら十中しかいないじゃないかと。「十中しか」というのは語弊があるようにも思いますが、本当にそれだけ切羽詰まっていました。私自身、十中を市議県議と応援してまいりましたので立ってくれと、このままじゃ久留米がおかしくなってしまうと説得した。
- 相手が誹謗中傷している。十中も随分悩みました。悩んで決断したんです。相手が運動を始めておられたなか、追い上げるために頑張ってきました。今、厳しい戦いをしている。久留米市長は十中でなければならないと広めていただきたい。
- 久留米の未来を決める重要な戦い。断じて負けることはできない
- 十中候補は、敢えて申し上げるならば、尊敬する先輩です。その十中先輩を押し上げるべく公明党は戦っている。なぜ十中なのか、本当に心が優しく、弱い方に寄り添い、苦しんでおられる方のお心を自分の心として仕事に取り組んでこられたのを公明党は知っている。公明党は福祉の政党。我々の思いを十中先輩は実践されている。今、公明党が目指しておることを十中が実現してくれる。久留米のことを思えば絶対に負けることはできない。
- 政治は国と県と市が連携して行われてまいります。久留米市が単体で動こうとしても財源確保などの場面で苦悩することがある。最終的には国からしっかり支援策、予算というものを構築していかねばならない。特に今はコロナがある、5年連続の水害もあった。
- だとすれば、鳩山二郎とタッグを組んで十中に安定した都市づくりをしてもらいたい。いくら県と市が連携しても、その源である国を無視しては何にもならないということを申し上げておきたい。
- この選挙戦、本当に苦しい戦いになることを痛感している。この一週間、苦しい戦いであればある程、十中候補をなんとしても押し上げなければならない。
久留米市議会議員・甲斐田義弘
- いよいよ選挙戦が始まりました。まだまだ誹謗中傷がたくさんある。副議長を途中でやめた。相手候補も市議会で特別委員会の委員長をしていた。相手の方が先に立候補すると言ったのに、12月議会が終わるまで辞めなかった。地位にしがみついているようにも見える。十中候補は誠実、立候補したなら潔く職を辞すべき。
- 同族は良くない。今、市議二人、県議一人ですよ。これが、市長、県議、市議で久留米を牛耳られるんですよ。それだけは皆さん阻止しましょうよ。もし相手がこのままだったら、同族で市長が続きますよ。クリーンな政治ができるのは十中候補ただ一人なんです。
- 市議5期、県議四期という実績を持っている。久留米、福岡県の職員と太いパイプがある。そこに鳩山代議士がついている、国県市が一体になった市政運営ができると信じています(仰る通り)
- 相手候補陣営は鳩山二郎さんを応援しないんですよ。おかしいですよ、地元出身の代議士を応援しないんです。前回、前々回もどこから来たかわからない候補者を応援してですね、応援しない。何を考えているのかわからない、そんな人達を応援できない。
- 皆さん共に、共に頑張りましょう!
久留米商工連盟会頭・本村康人
- 出陣式ということで緊張している。十中さんがやっと市長になる喜びでいっぱい(笑)
- 十中さんは安心安全、尊敬できる人格者。公明党さんが嫌うのは金の匂いのする為政者でございます。公明党さんはその辺はっきりしておられます。公明党も商工連盟も十中先生一本でございます。
- 原口県原口市原口町字大久保になったらですね、将来の久留米はパーになる。素晴らしい久留米を作っていかねばならない。十中先生は欲のない市民のことを考えられる先生です。十中先生が出馬を決意されてよかった。
- 本当に、一族で政治を取り仕切ったらどういうことになるのかと。これはもう大変なことになります、明日から久留米は暗黒街と、そこには私も彷徨っているかもしれませんけれどね。これは絶対良いことではありません。安心安全、久留米を普通の状態の街にするには十中先生の力が絶対に必要。
- 必ず、十中先生がここで負けてしまえば皆さんの生活も寂しくなります。鳩山先生が選対本部長、鳩山先生の選挙で負けたことはない。森光後援会会長もピシャッとしたダンスホールの夜のような格好をしてお見えになっとるけどこれも間違いのない人です。
激励の電報・武田良太、江崎鉄麿、宮内秀樹、岩田和親、野田国義、大川市長・倉重良一、久留米医師連盟委員長・田中二三郎、太刀洗町長・中山哲志、大木町長・境公雄
鳩山二郎の挨拶
- 皆さんおはようございます。いよいよ決戦でありますが、想像以上にお集まりいただきありがとうございます。私の妻と息子もこの会場にいるのですが…あっ、まばらな拍手をありがとうございます笑。(デカい拍手)今日朝、妻に言われたんですよ。「あなたの選挙じゃなくて十中先生の選挙なんだから、できるだけ出しゃばらない方がいいわよ」と言われたので出しゃばらないようにご挨拶いたします。笑
- この選挙、超超超激戦です。今ちょうど横並びの五分五分です。お心ある皆さんにはお声かけ、ご協力いただきたいと思っております。
- もういろんなことがありますよ、コンビニ行くのだって怖いです私。コンビニ行くと、お前二郎かと。市長選挙終わったら、お前の次の選挙どうなってるのか分かってんのかって言われるんですよ。私の次の選挙なんかどうだっていいんです。久留米市民30万人の未来がかかった選挙なんですからこれは(拍手)私自身の次の選挙を人質にとってそういうことを言うのは僕はどうかと思いますよ。この選挙は本当に激戦ですけど、ただ、深呼吸して考えれば実に簡単です。我々30万人の夢を誰に語ってもらいたいかと言うことなんですよ!十中さんしかいないじゃないですか!まちづくりは夢を語り続けること。優しい眼差しを持った十中さんしかいないですよ。
- 私はこっちに来て17年が経ちました。最初は友達もいなかったですよ、26歳。学生感覚からまるで抜け出せない若造でした。おっと、若造のところで拍手をいただくのは(会場笑)私はたまたま最初、野中町に住んで、十中先生の家まで歩いて30秒でした(どよめき)奥さんのお手製の料理を何度もいただきました。十中先生ご本人から久留米のことを全部教わりました。挨拶の仕方すらわからない私に挨拶の基本から教えてくれたのも十中先生でした。ご夫婦にはお子さんはいらっしゃいませんが、十中先生が23歳くらいの時に子供が生まれてれば私が子供の可能性もあるわけですから。本当に実の子供のように可愛がっていただきました。だからご恩返しするのは当たり前なんですが、それらを全て捨て去っても今回は十中先生を応援しますよ。そういう戦いなんです。十中先生は政策通で市議会で議長をされているときに四町合併をされました。政策はもちろんのこと、一体感のあるまちづくりができるのは誰か。政策通で人格者の十中さんしかいないと思います!皆さんには十中さんの優しさを信じていただきたいなってそう思います。
- 市長は予算をつけられたところじゃなくて、予算をつけられなかったところに行って謝るべきです。自分も大川市長時代にそう思っていました。十中先生は優しい、そういうことをしてくださります。皆さんには十中先生の優しさを信じていただきたいと思います(二回目)いろんなことを言ってますよ、向こうは。あんまり二郎、悪く言うなと言われておりますが、悪く言うつもりはないです。副議長のやめ方がまずかった。どこがまずかったんですか?間違ってますよ。十中先生はやーめた!ってハワイに引っ越したわけじゃないんですよ。久留米のことが大好きだから、好きすぎるから、久留米のことが心配だから決断されたんですよ。政治家が、政治家の決断に背中を押せないなんてそんな寂しいことはないですよ。向こう陣営は辞め方がまずいだのなんだの言ってきますが、そんなことはないんだと皆さんが説得をしてくださいますようにお願いいたします。
- それから、今の市長なんですが、私はこのことはあんまり言うなと言われてるんですけれども、私、四年前大久保市長の選対本部長です。反省を込めて今この場所に立ってますよ。大久保さんを市長にしたのは私の罪なんですよ。四年間どうでしたか、私は大久保さんを良い人だと思いますよ。でも、私は当時、大久保さんにいろんなことを言いました。地方創生であれやろうこれやろう、何一つとしてやらなかったんですよ。まちづくりはやってみることが大事、足跡を残すことが大事なのに。地方創生を取りこぼしてるなあと、地方創生の足を一番引っ張ってるのが市長だったんですよ。(拍手)今の拍手は素晴らしい拍手です。ですから私は反省をしているんです。
- 今の市長は十中さんには体力がないってマイク使って言ってるらしいんですよ。十中先生私よりは体力あると思うんですが…。先ほどお話しにも出ましたが、災害が久留米では乱発している。大久保市長は災害の時に、8月15日ですよ。まだ皆さん防災服着てましたよ、市役所の職員、市議の先生だって防災服着てた。僕だって着てた。水門の開け閉めて48時間ぐらい寝てない職員がいたんですよ。災害でちょうど水が引いた頃ですよ。だから災害の直後ですよ。市長はジョギングウェアを着て、ジョギングがてら排水機場に視察に来ましたって笑顔の写真をアップしたんですから。信じられない覚悟だと思います、私。(拍手)
- 今は時間がないんです、地方創生も災害対策も。ですから、私は批判をしていますが悪口を言っているわけではないです。それくらい、切羽詰まってるのに30万人の代表がなんで笑顔でジョギングなんですか!(\観衆:そうだ/)体力があるのか何なのか知りませんけどね。ですから、その大久保市長が相手陣営と政策協定を結んだ意味をよくよく理解していてほしい。
- 大事なことは、これは十中先生にもお願いしてます。旧久留米と旧四町が一体的に元気にならなきゃダメなんですよ。それが地方創生に間違いなくつながりますから。ですから、田主丸に資生堂が来ますね。JRが久留米に駅作るって言ってきたんですよ。でも市長は断ったんです、そんなものはいらんと。作ってたらどうなってたかってことですよ。駅つくるべきなんです。残りの3町、北野だって三潴だって城島だって、同じように大きいことをやらなきゃダメなんです。そして同時に旧久留米だって発展させていくんですよ。それこそが一体感のある町づくりなんです。十中先生と我々は必ずタッグを組んで、実現をしていきたいと思っております。
- なんと言ってもこれからは子供たちと女性に優しいまちづくりをするべき。公園の歩道がガタガタじゃベビーカーは押せないじゃないですか。今までママさんたちがどれだけ苦労してきたかってことですよ。車椅子だってそうです。今まではそういう街づくりをしてきた。これからは女性目線の、優しい政治をしていかなくちゃダメですよ。拍手。しかし、十中さんや私が急に女性になることはできませんから、十中さんは副市長のうち一人を女性にするとそう言っておられるんです。約束してくれています。拍手。そう言った十中先生の優しさというのを、何度も何度も申し上げておりますが、皆さんに信じていただきたいと思っています(三回目)
- 市長に与えられた一番に仕事は、自治体に良い空気感、循環を生み出すこと。そういう空気が民間の投資につながるんですよ。私が大川市長になって三ヶ月の頃に市民の方が市役所に来られて、なんだか明るくなったわね、電気をLEDに変えたの?とおっしゃいました。変えてません。職員のやる気に満ちた様子がそう見せていたんです。町づくりは一ヶ月あれば変えられますよ。十中さんは市の職員の皆様方と本当に仲がいいですから、必ず市役所が変わって明るくなって政策集団になって久留米をいい町にしてくださると確信しております。ご期待いただければと思います。
- もう長く話しすぎているので締めますが笑。この選挙本当に激戦です、保守が真正面からガチンコでぶつかるんですから。相手陣営はまたいろんなこと言ってくると思います。我々はまずは惑わされてはいけない。そして十中先生が優しい政治をしてくれる、これは証明されてますから。だって誰よりも人のことを思って、優しい政治をやってるのは公明党の皆さんですよ。拍手。この選挙、皆さんがいかに十中大雅先生のお名前を拡散するかにかかってますので、最後の最後までぜひよろしくお願いいたします。
ここまでの総括
- 原口陣営が「国に振り回されない」路線で突っ走ってるので、十中陣営は一歩引いて「国や県とも連携していく」路線を強調している。それが鳩山、十中間の関係性にもあらわれている。
- やはり「辞職のしかた」で徹底的に批判されている点についての弁明は多く見られた。個人的にも政策で争うべきところ、過去の行いを掘り返して混ぜっかえすようなやり方は好きになれなかったので、概ね「誹謗中傷」という表現についても腑に落ちるところはあった。知らないところでも色々言われてるんだろうと思う。
- 原口県、原口市、原口町字大久保…のところの盛り上がりはすごかった。十中支持者のなかにはやはり、原口兄弟の一族支配に危機感を持っている方が多いのだろう。それにしても散々な言い様ではあるが笑。
- 「久留米を普通の状態のまちにする」「久留米がおかしくなってしまう」このへんの表現が印象的だった。
- 原口候補と同じ久留米市議の先生が「向こうだって特別委員会の委員長いきなり辞めたじゃないですか」と批判してたのはわりと重要なポイントだと思う。繰り返し、辞任の仕方なんか別に問題じゃなくて政策の話をして欲しくはあるのだが、まあ最初に言い出して今でも声高に叫んでらっしゃるのは原口陣営のほうなので…お察し。
- 大久保市長のランニングの話は流石に呆れた。呆れて二の句が継げない。
- JRの駅は県民として普通につくってほしい。田主丸のフルーツおいしいから資生堂パーラーのパフェに使ったりしてくれたら女子が押し寄せます。予言しておく。JRさんには駅つくってもらうべきだし、資生堂さんにはパフェを作っていただくべき。
- 四町合併の話は久留米市外民の自分にも思うところがあった。城島町の酒造とか観光地ポテンシャルあるわりに活用できてないよなあ、と。合併した恩恵もあったんだろうが、もう少し話し合って相互理解をすすめて欲しいとは思う。
- 二郎さん脅されてて笑った。原口陣営がまったく衆院選で二郎さん応援してないのも笑った。強く生きて欲しいし県連に未だに入れてないのは流石におかしい。福岡県連に常識は…ない…?
- 武田良太さんの激励の電報を聞けたので満足
- 鳩山二郎はとにかく陽気で話のテンポがいいし、十中大雅は本当に人相がすばらしい。あの人相で悪い人とかなくない?って思わせる何かがある。そして連発される「十中さんの優しさを信じてください」何故かジワジワくる
- 前回保守分裂になった筑後市長もいらしてた。おつかれさまです。
文字起こしに流石に疲れてしまった。誤字も多かったと思うが許されたし。明日は十中大雅候補本人の演説を更新しようと思う。それではまた。
十中大雅候補者本人の挨拶
- 本当に人生というものは分からないなあと今しみじみと思っております。先程からお話しに出ているように、私は6月20日に副議長に選出されました。それから、10月の5日に副議長就任パーティを開いていただきました。その、6日後に大久保市長が次期市長選には立候補しないと表明をなさいました。衆院選も終わり、多くの皆さん方から久留米のために県議を辞職して市長選に臨んでくれないかというご要請をいただきました。私にとりましては漢冥利に尽きる、そのような要請をいただきました。
- しかしながら私も立場上悩みました。私は29歳で市議に初当選をさせていただき、平成19年に福岡県議に当選をさせていただき、4期続け、副議長までさせてもらいました。これはひとえに私をここまでお育ていただき、そしてお支えいただいた久留米市民がいらっしゃったこそ、ここまで議員を続けることができました。そのことを自分自身に問い直したときに、これまでの経験を活かして市民の皆様と共に素晴らしい久留米を作っていくことができるならば、今ある立場を捨ててでも、挑戦をさせていただきたい。そういう決意をいたしました。
- もとより、この久留米は素晴らしい発展を遂げてまいりました。明治時代から人口が減ったことのない都市でもあります。そして、商工業農業、いろんな産業のバランスが取れている町でもあります。しかし、皆様もご承知の通り、現在人類がかつて経験したことのないようなコロナというウイルスがきっかけで市民の皆様の生活に制限がかけられ、お仕事にも大きな痛手を被られていることと思います。その中でまたオミクロン株の流行によって第六波という大きな波も押し寄せております。しかし我々はこのコロナに負けるわけにはまいりません。何としてでも打ち勝って元の生活、それ以上の経済活動に戻していかねばなりません。そのためにはまず、1日も早く、3回目のワクチン接種を急がなければならない。1月の下旬から準備が整っています。迅速な供給量の確保を県に要望する。そういうことが一番大切だろうと考えております。
- どうやって経済を回復させていくか、それは今日鳩山代議士もいらっしゃいますが、岸田内閣ではこの経済対策として35兆9000億円の予算を投じて経済復興に当てております。そういった予算を回していただき、久留米の事業に活用していく必要があると思っております。
- 5年連続6回目の豪雨災害に久留米は見舞われております。私は昭和28年7月に生まれました。ちょうどその一ヶ月前にこの地域は大きな洪水に見舞われました。それから随分堤防も強化され、河川改修も進められましたが、今は内水氾濫によって多くの市民の皆様が本当に大変な思いをされています。いつまた災害が来るか、そういう不安を抱えて生活されています。悲痛な声が聞こえてまいります。農業に携わっておられる方の中には、もうこれ以上農業を続けていくことはできないのではないかと、そういうお話をされておられる方もいらっしゃいました。1日も早く復旧復興を進め、そして同じような内水氾濫を理由とする災害が起こらないような久留米を作っていかねばなりません。国、県、市が連携して精力的に取り組ませていただきます。地域防災、5カ年計画もただいま進んでおります。しかし、5ヵ年というと5年かかる。その5年間にも災害が起こる可能性がありますので、前倒しで計画を進めていただくように要請しつつ、久留米市単独でやれることは迅速にやっていきたいと考えております。そのためには、国や県との連携も必要になってまいります。一体感を持った行政を作り上げてまいりたいと、そう思っております。
- これからの日本は人口減少社会になってまいります。久留米市もまた、このまま何も手を打たないでいれば例外ではありません。人口が減っていくということは久留米の勢いも同時に衰退してしまうということです。しかし我々は未来にわたって持続可能な発展を遂げていける地方都市を作っていくことを目標としています。そういった都市づくりの手本に久留米がなるように諸政策を実行していかねばならないと思っております。
- なんと言いましても、安心してこの地で子供さんをお育ていただけるような体制を充実させていかねばなりません。同時に幼児教育に力を入れ、待機児童の問題も解決しておいかねばならないと思っております。久留米の小学校の教育水準は上がってきておりますが、お父さんお母さんの中には中学校は私立にいかせなければ不安だと市外の中学の受験を検討される方もいらっしゃいます。中学校も含めた義務教育の水準も上げていかねばなりません。そういったことに正面から取り組んでいけば、若い皆様方がこの久留米市に魅力を感じて、この町でゆっくりと安心して子育てをしていただける。そういう久留米市を作っていくことが、この地の将来の展望を開くことにつながっていくと、そう思っております。
- 久留米市は幸にして、バランスの取れた地域であります。農業生産高は福岡県で一位であります。しかし、今まで300億を超えていた生産量がコロナの影響を受けて300億を割ってしまいました。多くの農業に関わっておられる方は不安を感じていらっしゃることと思います。ですので、なんとかこの地域の農産物を市を挙げて、たくさんの方の手に取っていただけるように精力的に取り組んでいかねばならないと思っております。
- それと同時に、この久留米市は多くの工業団地を作ってまいりました。先程お話がありましたが、うきは市と久留米市を跨ぐ工業団地を誘致し、そしてその結果、多くの地域では工業団地を作っても入り手が見つからず無料で貸し出しているところも見られる中、久留米はありがたいことに一区画も売れ残りがございません。企業から見て高いポテンシャルを持った土地だと判断されているのだろうと確信し、誇らしく思っております。ですから今後も企業招致には全力で取り組み、新しい産業を起業するお手伝いをしながら、雇用を確保していき、久留米は勢いがあるねと市民の皆様に実感していただけるようなまちづくりを進めていきたいと考えております。
- 今、JR駅前は開発が進められております。素晴らしいビルが建設され、ショッピング等もできるようになります。これでJR駅前の開発は一区切りになります。あとは西鉄駅の西口東口の再開発もやっていかねばなりません。そして、一番街二番街への人の流れを作っていかなくてはなりません。そういうことが久留米全体を元気にしていくことにつながっていくと思っております。
- 私が平成13年から15年まで久留米市議会議長をさせていただいておるときに4町との合併をさせていただきました。何としてでも、この久留米を中核都市にしていくために30万都市にならなくてはならないと。おかげで話し合いが進み、4町の皆さんとの合併が決まりました。しかし、今市長選挙で4町をまわり、住民の皆様とお話をしておると、合併のメリットが感じられていない、約束したことが守られていないのではないかという声が聞こえてまいりました。もう一度原点に立ち返り、約束した街づくりがどうなっているのか、そして今4町の皆さんがどういったまちづくりを望んでおられるのか。そういったことを謙虚に問い直さねばならないと思っております。しかし、全く合併のメリットがなかったわけではないとも思っています。遅れていた下水道の整備も進んでおりますし、工業団地には資生堂やダイハツが来ました。これらをきっかけとして新しい雇用も生まれております。資生堂の社長さんに調印式でお尋ねをいたしました。『資生堂が久留米に来ていただいて本当にありがたいが、この田主丸に企業として具体的にどのような貢献をしていただけますか』と言うと、資生堂の社長さんは『我々はこの工場の見学をオープンにし、観光の目玉にしていきたい。資生堂がどういったものづくりをしているのかをたくさんの方に知っていただきたい。そして、どういった品質のものを世界中に送り出しているのかということも知っていただきたい。この田主丸を中心とした地域はフルーツが有名ですから、見学されたお客様にはフルーツ狩りをして喜んでいただきたい。そういう地域とコラボした観光のルーツをこの地に作っていきたい。』ということをおっしゃっていただきました。大変ありがたいことです。そのためにはあの場所に駅を新しく作るということは必然であります。そのことによって利便性が高まり、多くの方にお出でいただけるようになるわけでありますから。そういった、企業と連携しての観光業の促進などにも取り組んでまいりたいと考えております。
- 今回の選挙戦に入り、久留米市の良いところも課題点も改めて見えてまいりました。そして、この選挙戦本当に勝ち抜くことができるのかという不安にも襲われました。しかし、11月の16日に私が出馬表明いたしまして今日でちょうど2ヶ月でありますが、この短期間で選挙の体制をここまで整えていただいた後援会の皆様には本当に感謝しております。また、公明党の皆様が暖かい、素晴らしい推薦というお話をいただいたことが、私にとって何よりの支えになりました。こんなに心強い力を公明党さんにいただいた。そしてそのことを今、会合でご支援等をいただくたびに実感しております。本当に公明党の皆様方は国民に優しい政治を実践されております。そして、社会的にハンデのある方々にも分け隔てなく全ての方が幸せに生活できるように、そういった政治を実現するために国政では自民党と連立を組んでいただいています。もとより、この久留米でも公明党の皆様にはいろんなご協力をいただいてきました。何としてでも勝利させていただき、参院選では私も先頭に立ってご恩返しをさせてもらいたいと思っております。
- 政治はなんといってもクリーンでなければなりません。特に市民の代表である首長はクリーンであることが求められます。そして行政は透明性が高く、市民の皆様に信頼されるようなものでなくてはなりません。公正平等な政策を実現していく、このことが市役所の職員の皆様、市民の皆様から信頼していただくために必要な基盤だと思っております。久留米には1800人の職員の方がいらっしゃいます。本当に優秀な方々です。ですから尚のこと、自信と誇りを持ってお仕事をしていただける環境を作ってまいりたい。その姿を市民の皆様が目にすれば、必ずやそこに信頼が生まれ、好循環ができるんだと思います。そういった行政を私が牽引し、また最終的には責任を負う。そんな市長を目指したいとこう思っております。
- 本当にあとわずかの選挙戦になりました。私も妻も最後まで駆け抜けていく覚悟であります。しかしながら、我々だけでは勝ち抜くことはできません。今日お集まりの皆様が最後まで一緒に戦ってくだされば、必ずや勝利することができると信じております。どうか皆さん、十中大雅と共に素晴らしい久留米を、次の世代の方々に自信を持ってバトンタッチできるように戦ってまいりましょう。よろしくお願いいたします!
- (戻って来て)あの、一番大事な話をし忘れておりました(会場笑)先程鳩山代議士がおっしゃっておられましたように、これまでのまちづくりが男性目線で行われて来たことは事実としてあります。そして、男女平等といいながらもなかなかそういった環境が整っておりません。女性目線の温かいまちづくりができるように副市長は女性から登用したいとそう思っております。そのために今日お集まりの市議会議員の皆様方にもご協力いただければと思っております。
非常に浅い感想
- あまり強い言葉は使わない人だなあと思って聞いていた。逆言えば、県や国と連携して行政を行なっていくにはこういうタイプの首長の方が適しているだろうなとも思った。
- 言葉に詰まることもあったが、それが逆に『緊張してるんだなあ』と聴衆に思わせて放っておけないような魅力を感じさせる長所にもなってる気がする。奥様とも終始仲良さげだったと思う。
- 公明党を死ぬほど立てていた。『次の参院選では私も先頭に立って戦い、恩返しがしたい』ここで拍手が起こっていた。私も拍手しておいた。
- 政策に関しては資生堂のくだりはやっぱり面白かった。資生堂様におかれましては、社長の発言通り是非とも観光業の促進にご協力いただけると一県民として純粋に嬉しい。
- 中学校の話は本当に深刻な問題。公立中学校は教育水準云々の前に治安がよろしくないところが多々あるのでガチでどうにかしてほしい。久留米に限らず地獄みたいな話をよく聞くので…。もはや教育じゃなくて生き死にの問題です。
- 本当に職員の方との関係が深い感じがとてもした。是非とも『電球LEDに変えた?』って聞かれた二郎さんくらい明るい久留米市役所を作っていただきたい。
- 防災対策の5カ年計画5年も待てねえよ問題は国にも訴えたい。ええか、西日本は5年あったら冗談じゃなく5回災害が来るんやで。
さて、ここまでさらっとまとめてきたが、今回の選挙はガチで接戦である。
勢力的にも原口陣営が自民12人、十中陣営が自民8人公明5人(13人)で拮抗していると聞く。
最終的なまとめは選挙戦が終わってからにしようと思うが、場合によってはもう一度現地に行こうと思っている。そのときはまたレポをあげることになると思うので、皆さんにもお付き合いいただけると幸いである。それでは今回も読んでくださり本当にありがとうございました。また近いうちに。
久留米市長選最終総括
久留米市長選は原口陣営の勝利を以て決した。
今回、出陣式や最終日の街頭演説を見るなかで、或いは久留米市民の決断を受けて感じたことを簡単にではあるがまとめておこうと思う。ツイートと重複する内容もあるが許されたし。
- 今回、原口陣営の方を見ててすごいなと思ったのは発信量である。街頭演説はインスタライブで中継してアーカイブに残していたし、出陣式やら講演会はzoomで生配信していて、SNSの投稿数も多かった。演説日程はマメに共有。私は十中候補の方を応援してたが、純粋に感心した。
- 対する十中陣営の方は「自民党の選挙」をやめられなかった感がある。自民の公認を貰ってれば、支持者を集めて内輪で選挙戦を展開する戦い方で十分勝てるんだが、保守分裂、それも新人の場合は従来の選挙をやっても勝てない、これが今回の市長選の個人的な総括。
- 十中陣営に関してはYouTubeに一度だけ投稿した動画が良かったので続けて欲しかったと思う。インスタに投稿された動画は画質も動きも良いとは言えないので、差別化をはかるためにも原口陣営が「スピード感/ライブ感」で押してくるなら、きちんと編集した「クオリティ」で対抗するべきだったのではないだろうか(一応原口陣営にもYouTubeチャンネルはあるが)
- もう一つ感じるのは、十中陣営が「副議長を女性にする」という政策を争点にするならば、街頭演説会等にも女性市議を呼ぶ必要があったということである。
- 最終日の街頭演説、十中陣営は細川氏の街宣カーから選挙妨害と呼んでも差支えのないようなことをされていたが「人殺し政党」「ジェノサイドをたくらんでいる」などの根も葉もない暴言を繰り返し吐かれても、強くは言い返さない十中陣営の姿勢は紛うことなき良識ある保守だったと思うし、来られていた十中候補、市議団の皆さん、スタッフの方々の人柄がうかがえた。選挙妨害に関しては音声も録音したが敢えてここで公開するのは辞めておく。
- デマも飛び交っていたようである(十中陣営はJAを統合しようとしている等々)どちらの陣営についても言えることだが、そういった流言蜚語のたぐいは無視すれば蔓延り、言い返せば相手の思うつぼなので、取材に来た記者に頼んで「このような噂も飛び交っていますが」と質問してもらった上で説明するくらいの対策は講じるべきなのではないかと思った。
- 商工会議所vs農政連、鳩山二郎vs県連、様々な対立構造のなかに生じた保守分裂選挙だったが、どうかこの先、久留米がひとつに纏まり、市政を円滑にすすめられる基盤を整えられることを祈っている。また、参院選に向けて地方議会との連携が必要になってくる中で双方が衝突しないことも願っている。
- 気になるのは県連がどの程度勢いを取り戻すかというところ。小郡、筑後と負けていた中での久々の純粋な勝利。麻生派の議員も原口陣営の応援に入っていた。間違いなく鳩山二郎の県連入りは遠のくだろうし、火種が増えたのも事実だと思う。
- 福岡市長は麻生さんに近い、久留米市長は原口県連会長の弟、これで来年の北九州市長選落としたらどうなるかは想像に難くない。県内の三大都市が麻生、反武田になる可能性を考慮する必要が出てきた。北九州市長選のハードルを一気に上げてしまったと思う。
- 個人的な感想としては久留米市議の先生方の演説を聞けてとても勉強になった。特に十中陣営の応援に来られてた先生方の名前は自然と覚えたし、最後の方は「アソタケ戦争」を超えたところで応援していた。無論、原口陣営の街頭演説も聞いたが、常に外への発信を怠らない姿勢には感銘を受けたし、久留米という街を回るなかで改めて土地の素晴らしさを感じることもできた。
- 分裂してしまったが、どちらにも素晴らしい政策はあったと思う。西鉄久留米駅前の整備や、資生堂と連携した観光地の創設、市外の人間が聞いても胸が踊る話は多くあった。もちろん、限られた予算の中で水害対策、ワクチン供給などをいの一番に行わなければならないのは事実であり、両陣営とも真っ先に強調していたが、十中先生が「生活に必要なことだけじゃなくて、市民の方が久留米に誇りを持って貰えるように文化を残したい」と言っていたことに激しく共感した。久留米の文化が後世まで残りますように。そして、市民の皆さんが今後水害で苦しむことがないような対策が早急になされますように。
- 残念なことに投票率は微減しつづけている。そんな中でも市民の方が感想を送ってくれたことが返す返すも嬉しかった。本当にありがとうございました。
また思い出したことがあれば付け足すつもりだが、久留米市長選についてはこれにて筆を収めようと思う。1週間お付き合い頂きありがとうございました。そして、すべての関係者の皆様におかれましては、本当におつかれさまでした。