コーチに求められる印象管理
2019年11月20日 12:09
あなたがコーチとしてクライアントに向き合うとき、
セッションを進めるためのスキルや
コーチングについての知識はもちろん必要ですが、
人として信頼されるための印象管理を徹底することが最も重要です。
どれだけスキルや知識を持っていたとしても、
表情や態度など、人としての印象が悪いコーチに対して
あなたは「信頼して何でも話そう」という気持ちになるでしょうか?
クライアントに安心して何でも話してもらうために求められる
必要最低限の印象管理について解説します!
目次
- 第一印象を決める3つの要素と初頭効果
- 印象管理を行う5つのポイント
- まとめ
第一印象を決める3つの要素と初頭効果
第一印象は、出会ってからだいたい5秒で決まると言われています。
そんな短い時間の中で自分の第一印象は決まってしまうのです。
そして、一度悪い印象を与えてしまうと挽回するのはなかなか難しいもの。
「メラビアンの法則」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
メラビアンの法則というのはアメリカの心理学者、
アルバート・メラビアンが1971年に提唱した法則です。
「7-38-55のルール」「3Vの法則」とも呼ばれ、
この法則によると、
相手に与える印象には、視覚情報・聴覚情報・言語情報が
それぞれ下のような割合で関係しているといわれています。
(1)視覚情報 55%
- 表情
- 服装
- 髪型
- 身振り、手振り
(2)聴覚情報 38%
- 声の大きさ
- 声のトーン
- 声の質
- 話す口調
- 話す速さ
(3)言語情報 7%
- 話の内容
- 言葉の意味
つまり、視覚情報と聴覚情報を合わせると93%にも達するため、
話す内容以外の「非言語コミュニケーション」が、
第一印象においてかなりのウェイトを占めていることになります。
更に言うと、このメラビアンの法則を上手に利用し、
良い第一印象を面接管に与えることができれば、
「初頭効果」という効果が面接の中で生まれます。
初頭効果とは、ポーランド出身のゲシュタルト心理学者ソロモン・アッシュが
人の印象がいかに形成されるかを突きとめようとした実験によって
明らかになった心理効果です。
ソロモン・アッシュの実験によって明らかになったのは、
「人間にとっては、最初に受けた印象が、その後の印象にも影響を与えやすい
(第一印象はその後も影響を与え続ける)」
ということでした。
要するに、はじめに良い第一印象を与えることができた人は、
例えその後に何かのミスをしたとしても大目に見てもらえる確率が高くなります。
第一印象が良ければ、初頭効果によって良い影響を与え続けてくれるということです。
では、次に第一印象をアップさせる印象管理の5つのポイントをお伝えします。
印象管理を行う5つのポイント
第一印象がいい人とはもっとこのコーチのことを知りたい!話してみたい!
という感情を抱き、コミュニケーンを図る土台ができます。
そのコミュニケーションの土台を築くことで、
良好な関係性の醸成にもつながり、
セッションを効果的に進めていくことが可能になります。
では、どうすれば第一印象をよくできるのかを
5つのポイントに絞って紹介していきます。
(1)笑顔
笑顔というと難しく感じるかもしれませんが、
口角を上げるだけで表情は一気に明るくなります。
口角に気を遣えば自ずと笑顔になり、声のトーンも上がります。
結果、相手に「明るい人だ」という印象を与えやすくなります。
クライアントもコーチとの初対面では緊張しているかもしれません。
暗い人よりは明るい人との方が話も弾むでしょう。
これについては、話をしている最中よりも
相手の話を聞いているときに特に意識するようにしてください。
寝る前や朝起きた時に、鏡に向かって笑顔の練習をしておきましょう。
笑顔で接してもらえると、どんな人でも嬉しいものです。
嫌な気持ちになる人はいないと思います。
当たり前のことですが、自分からまずは笑顔で接して行きましょう。
(2)身だしなみ
クライアントと接する前には、
下記の項目について必ず身だしなみをチェックするようにしましょう。
- 髪が寝ぐせやボサボサになっていないか
- 目やに、鼻毛、歯の汚れはないか
- 洋服のシワや汚れはないか
- 爪の長さは長すぎないか
- 靴は磨いてあるか、汚れキズはないか
これらができていないとコーチとしての印象は最悪です。
たった1分で確認できることなので、
しっかりチェックしてからクライアントに会いましょう。
(3)相槌をうつ
自分が話しているときに、相手や周りの人が相槌をうってくれると
「この人話しをちゃんと聞いてくれている」という気持ちになりませんか?
相槌は最低限の承認だとも言われ、話しているほうも話しやすくなります。
相槌には、「きちんと話しを聞いてますよ」という効果があります。
相手が気持ちよく話してくれるために、相槌は重要なコミュニケーションスキルです。
相槌に関しては 基本スキル編➀「聴く」スキル
に詳しく書いていますので、そちらを参照してください。
また相槌と同じくボディーランゲージも使いましょう。
わかりやすい光景として、興味がある話には前傾姿勢になったりします。
これは相手からすると自分に興味を持ってもらえている、
きちんと聞いてくれているといういい印象を与えることができます。
また、自分の身体をクライアントの方向にしっかり向けるのも好印象を与えるポイントです。
(4)視線の位置
基本的には話すと時や話を聞くときは相手の目を見ましょう。
視線が定まっていないと、「自信がない人」という印象を与えてしまいます。
相手の目を見ることが「話を聞いていますよ」というサインにもなり、
「真剣に話を聞く、誠実な人」という印象を与えることができます。
目を合わして話す事に慣れていない人は、訓練すればできるようになります。
日常から意識して相手の目を見て話すように意識してみましょう。
(5)クライアントを名前で呼ぶ
クライアントのことは積極的に名前で呼びましょう。
相手を名前で呼んであげることは当たり前かもしれませんが、
これがかなり威力があります。
名前を呼ぶことで無意識に相手に良い印象を与えることができます。
なぜなら、自分の名前は一番安心で
きる言葉とも言われており、
良好な人間関係を構築する上で、
名前で呼ぶことにより相手は承認欲求が満たされ距離感がグッと縮まります。
対面時だけでなく、メール等の文章のやりとりにもとても有効です。
まとめ
「人は見た目だけではない」とよく言いますが、
人の第一印象はメラビアンの法則であるように
ほとんどの人が視覚情報で判断してしまっているのも事実です。
本日お伝えした印象管理を行う5つのポイントを徹底して、
第一印象をアップさせましょう。
第一印象でクライアントに良い印象を与え、
「なんだかこの人は信頼できそう」と思われたら、
その後のセッションをより効果的に進めることができるはずです。
作成者 : 渡邉 大介