応用編【総まとめ】
2019年11月14日 10:07
この応用編では、基本・GROWモデルクラスで習得した内容をベースに、
実際のコ ーチングセッションを行なった場合、
遭遇し得る状況に対処する方法について学びました。
ここで学んだ事柄は、一朝一夕に身につくものではありませんが、
その内容を意識 ・留意しながらセッションの実践経験を積んでいくことで、
次第に使いこなせるようになるはずです。
ここで改めて、この応用編で学んだことを振り返ってみましょう。
目次
コーチング・カンバセーション
セッションの壁
タイプ別アプローチ
視点を移動する
セッションの戦略
応用編のまとめ
コーチング・カンバセーション
クライアントと共に同じ方向を目指すコーチは、
クライアント(コーチを受ける人)が、
自由にアイデアを語ることができるようにコミュニケーションを発展させます。
目的は、クライアントが自分の内側にあるアイデアに気づき、
そのアイデアを発展させるアイデアを見つけ出すためです。
コーチはクライアントが自由に発想し、
アイデアをよりリアルなものにするためのコミュニ ケーションをつくり出します。
このプロセスを「コーチング・カンバセーション」といいます。
セッションの壁
- 「 ありたい姿」(目標)を明確にしないまま「何をすれば良いか」(プロセス)を質問している
- クライアントではなく、コーチが「答え」を見つけようと悩んでしまう
- クライアントに共感を示すあまり、クライアントのネガティブな感情に流されてしまう
- セッションが「一問一答式」となり、クライアントとの間に一体感がない
- 視点が固定化している
- クライアントに焦点を当てていない
- クライアントが話したいことを話せていない
- 1回のセッションですべての問題を解決しようとしている
- クライアントの「学び」や「気づき」を引き出していない
たとえ壁にぶつかったとしても、
その原因や対処方法をしっかり理解しておけば
必ずその壁を乗り越え、セッションを成功に導くことができます。
タイプ別アプローチ
得意分野と不得意分野があるように、人にはそれぞれ行動のパターンがあります。
関わるクライアントのタイプを知ること、コーチのタイプを知ることは、
セッションの幅を広げるひとつの視点になります。
コントローラー:行動的で自分が思った通りに物事を進めることを好む
プロモーター:アイディアを大切にし、人と活気あることをするのを好む
サポーター:他人を援助することを好み、協力関係を好む
アナライザー:行動に際して多くの情報を集め、分析、計画を好む
視点を移動する
「視点を移動する」とは、
クライアントが望んでいる事柄や、
何をどうすれば良いのか考えあぐねている事柄について、
異なる視点から眺めて見ることを促すという方法です。
視点を移動するための具体的方法は下記の6つ
- 視点の位置を知る
- 視点の主体を変える
- 視点を事実に向ける
- 視点の時間軸を変える
- 視点を仮定に向ける
- 視点を広げる
セッションの戦略
コーチングにおける「戦略」は、
クライアントが真の目標達成へ向けての行動を起こしやすくするための、
セッションの運営方針や方向性のことを指します。
長期の戦略…数週間から数か月単位での戦略
短期の戦略…各回のセッションごとの戦略
戦略を実行するための5つの具体的方法
- 戦略を確認・共有する
- クライアントのリソースやポジティブな面に焦点を当てる
- クライアントがコーチングに期待しているものを知る
- クライアントのセッション運営に対する要望を知る
- クライアントのウキウキ、ワクワク感を喚起する
応用編のまとめ
今やあなたは実践経験を積む準備ができ、
クライアントと真剣勝負のセッションを行なう
コーチの世界へ足を踏み出すばかりのところまで来ていることを意味しています。
今日から早速、できる限り多くの実践経験を積むことを決意してください。
そして、あなたはプロコーチとしての自分の理想像をどこまで描けているでしょうか。
基本編で学んだように、コーチはクライアントの目標設定をサポートする際、
目標の達成イメージを視覚化することを促します。
コーチであるあなた自身、自分の理想像を視覚化してみる必要があります。
ぜひやってみましょう!
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作成者 : 渡邉 大介