基本編・GROWモデル編と学んで

コーチングの仕組みやスキルを学びました。

 

応用編の内容を修得すると

より高いレベルのセッションを運営することができるようになります。

 

コーチングへの理解も深まりセッションの時間が楽しくなるはずです。

練習相手を見つけ、 積極的に実践練習するようにしてください。

 

 

さて、基本編・GROWモデル編の振り返りと応用編の導入を兼ねて

突然ですが問題です。

 

こちらは、あるコーチとしてクライアントによるセッションです。

 

 

 

➀このセッションはどこに問題があるでしょうか?

②セッションが機能していないと感じられるのは、

コーチングピラミッドのどの要素が影響していたからでしょうか?

③あなたがコーチなら、このセッションをどのように進めていきますか?

 

上の問いについて、これまでの基本スキル編GROWモデル編

振り返りながら考えてみましょう。

 


 

コーチング・カンバセーション

クライアントと共に同じ方向を目指すコーチは、

クライアント(コーチを受ける人)が、

自由にアイデアを語ることができるようにコミュニケーションを発展させます。

 

目的は、クライアントが自分の内側にあるアイデアに気づき、

そのアイデアを発展させるアイデアを見つけ出すためです。

 

コーチはクライアントが自由に発想し、

アイデアをよりリアルなものにするためのコミュニ ケーションをつくり出します。

 

このプロセスを「コーチング・カンバセーション」といいます。

 

*カンバセーション(会話・対話)の語源

 

コーチとクライアントが同じキャンバスに向かって座り、

コーチはクライアントが未来に向けてビジョンを描き

目標達成をサポートするというのがコーチングのイメージです。

 

目標の絵、その過程の絵、自分を取り巻く環境の絵などを

あたかも物語を綴るように、キャンパス上で展開させ ていきます。

 

 

当然、いくつものストーリーが同時に進行します。

 

コーチにとって重要なことは、

クライアントができるだけ自由に何でも話せるようにすることです。

 

「そんなこと、現実的じゃないよね」

「不可能だね」

「もっと大人の話をしようよ」

このような言葉は、何もするな、何も考えるなと言っているのと同じです。

 

「もっと話してください」

「そこのところをもっと詳しく」

「相手の立場だったらどうでしょう」

このように会話を広げ、会話を促進するのがコーチの仕事です。

 

いろいろな角度から多くのことを話せるようにコーチは質問をします。

 

そして、ストーリーだけではなく、

他の登場人物、季節、時間、色、形、音、ハプニン グ、これらが加わることで、

一見、荒唐無稽(こうとうむけい)な物語に現実味が帯びていきます。

 

物語に具体的な登場人物の顔、せりふ、動き、場面設定、効果音BGMが加わった、

いわば 映像のシナリオができあがっていくのです。

 

できあがるにつれ、未来はただ不確実なものではなくなっていきます。

シナリオを作る過程で、現実に対応する能力もまた引き出されていくのです。

 

会話をつくるとき、そこで交わされる言葉と同じくらいイメージが大切です。

クライアント が自由に語り、その物語を発展させる事が出来るように、

以下の点をチェックしましょう。

 

【チェックポイント】

☑コーチング・カンバセーションとは、

 質問することと探求することであると知っている

☑コーチング・カンバセーションは、現在と未来について話されている

☑クライアントに何をすべきか、どうやるのかを(コンサルティングのように)話したり

 過去や特に過去の感情について焦点を当てている(セラピーのように)ことはない。

 

クライアントと、一方通行でも単なるお話しでもない、

双方向の会話「コーチング・ カンバセーション」をコーチは意識しましょう。

作成者 : 渡邉 大介

>  記事一覧はこちら