GROWモデル編⑦計画の策定・意志の確認(WILL)
2019年09月21日 09:51
コーチはクライアントが自ら設定した目標に対して、
決断したことに信念を持ち、コミットし、
そして責任を持つという強い意志(WILL)と計画性があるのかを確認します。
それを、コーチングセッションにおいては、
計画の策定・意志の確認(WILL)といいます。
目次
- 計画の策定・意志の確認(WILL)
- 計画の策定・意志の確認(WILL)の効果
- コーチの役割
- 意志の確認(WILL)の具体的方法
- 振り返りとフォローの具体的方法
- まとめ
計画の策定・意志の確認(WILL)
計画の策定・意志の確認(WILL)では、
コーチはクライアントが目標達成のための「具体的な行動」
に移れるような働きかけを行います。
質問により、クライアントがとるべき具体的行動を引き出し、
その行動を実行に移すよう促します。
クライアントが、目標達成のための行動を起こしやすくなるよう
サポートすることで、より高い目標の、より早い実現が導かれます。
計画の策定・意志の確認(WILL)の効果
クライアントの中から引き出された具体的行動は、
自発的に行われる確率が高くなります。
人は、他人に言われてやらされることには意欲が出にくいものですが、
自分でやろうと思ったことや口にしたことは、
意欲的な行動をとる傾向にあります。
コーチの役割
コーチは、明確になっ た行動が「絵に描いた餅」とならないように、
クライアントの背中を軽く押します。
最初に行動を起こすことには不安が伴い、
大きなエネルギーを必要とするため、
クライアントを勇気づけて、自信を持たせます。
そして、踏み出した後も行動し続けられるようにクライアントを励まし、
勇気づけを行うことでフォローアップします。
しかし、言葉の影響は永遠には続きません。
人は最初の推進力だけでは、前に進み続けることはできないのです。
そのため、常に励ましたり、勇気づけたりして、
動機づけていく必要があります。
コーチはクライアントにとっての「起爆者」ではなく「伴走者」 として、
1回のセッションだけで終わらず、
長期的な関係を保ちながらクライアントの目 標達成をサポートしていきます。
コーチに期待される役割は、
クライアントが行動を起こし、行動し続けるために必要な支 援を、
コーチングの期間中に継続的に提供していくことなのです。
計画の策定(WILL)の具体的方法
( 1 )具体的行動の列挙
コーチはリソース(資源の発見)・オプション(選択肢)の結果を踏まえ、
目標達成へ向けての具体的な行動をいくつか引き出します。
例) 「 具体的に目標達成に向けて何をしますか?」
「いつから始めますか?」「他には?」
( 2 ) 具体的な行動をいくつか出し、優先順位を決める
例) 「まず何から始めますか?」「最初の一歩は何ですか?」
( 3 ) 行動のイメージリハーサル
例) 「どのようにやっていますか?」「一度、そこでやってみて下さい!」
( 4 ) リクエストする
① 行動をストレートに要求する
行動をストレートかつ明確にリクエスト(要求)します。
これにより、相手の行動に対する 意識を瞬間的に高め、やる気を引き出すことができます。
例) 「是非、それをやってください」
② 約束にし、行動の結果を報告してもらう
行動することを約束(コミットメント)してもらい、
後で行動の結果を報告してもらうことを、 事前に伝えておきます。
例) 「やってみた結果、どうだったかを次回のセッションで教えてください。」
③ ワンランク上の行動をリクエストする
コーチは、クライアント自身が気づいていない可能性を考慮し、
自分の直感にしたがって、
クライアントにとっては現状のワンランク上と思われる行動をリクエストします。
これにより、 クライアントは自分自身への新たな気づきを得て、
コーチからの強い信頼と勇気づけを感じ取ることができます。
例) 「その半分の時間でやってみませんか?あなたなら、きっとできます!」
意志の確認(WILL)の具体的方法
( 1 ) コーチはセッションの中で自分自身について学んだこと、
理解したことについてクライアントが話したり、掘り下げられるように促す
例) 「 ここまで話してみて気づいたこと、学んだことは何ですか?」
「他には?」
( 2 ) フィードバックする
クライアントの今までの進歩や努力の状況等を踏まえ、
コーチが感じたポジティブな事柄をフィードバックします。
例) 「とても声が明るくなったように感じました。エネルギーを感じます。」
( 3 ) 励まし、勇気づける
100%クライアントの味方であることを伝え、励まし、勇気づけます。
例) 「応援していますので、がんばってください!」
( 4 ) 意志を確認する
セッションで決まった行動を実行に移すよう、ストレートに要求します。
クライアントが本当にそう思っていることを確認します。
例) 「次回のセッションまでに、約束通り実行しますか?」(クローズクエッション)
振り返りとフォローの具体的方法
( 1 )今回の学びをどう活かすかを考えるよう促す
コーチは、コーチングの中で学んだことについて、
今後どう活用するかについてクライアントが考えるように促します
例) 「 ここまで話してみて気づいたこと、学んだことは何ですか?」
「 それをどう活用しますか?」
( 2 )セッションでの気付きを聴き取り、次回の日程を相談する
全体のセッションを通して、どう感じたか?考えるように促し、
次回の日程やスケジュールなどを相談します。
例) 「今日のセッションやってみてどうだったか教えてください」
「 次はいつ行いますか?」「次回は、○月○日にお会いしましょう」
( 3 ) フォローアップする(次回セッション時)
どのような結果でも「承認」し、やる気を継続させます。
例) 行動できたとき → 「やりましたね!」「着実に進んでいますね」
できなかったとき → 「何が行動の妨げになったと思いますか?」
まとめ
設定した目標に向けて、
クライアントが「行動を起こしたい」と
前向きな気持ちを持つための計画の策定・意志の確認。
クライアントの中から実行への動機づけを引き出し、
力強くリクエストすることが重要なポイントです。
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作成者 : 渡邉 大介