GROWモデル編➀「GROWモデル」とは?
2019年09月17日 01:54
前回までの基本スキル編では、
コーチングの3大基本スキル(聴く/質問する/伝える)
について学びました。
今回からは【GROWモデル編】
GROWモデル編では、3大基本スキルを用いて
実際のコーチングセッションの組み立てが
できるようになることを目指します。
GROWモデル編 第一回である今回は
GROWモデルとは何なのか?
どのようにコーチングに組み込むのか?
という基礎を解説します。
目次
- GROWモデルとは
- GROWモデル【5つの視点】
- GROWモデル【コーチングセッションの流れ】
- まとめ
GROWモデルとは
GROWモデルとは、ジョン・ウィットモア氏が開発した
コーチングモデルの原型のひとつです。
コーチングの手法としては
GROWモデルという基本的なモデルが広く使用されています。
GROWとは、
GOAL(目標の明確化)
REALITY(現状把握)
RESOURSE(資源)
OPTIONS(選択の創造)
WILL(目標達成の意志)
の頭文字を取ったものです。
心理学や心理療法の詳細な知識を必要とせずに始められるので、
コーチングの流れを初めて学ぶにあたっては最適なモデルといえます。
このGROWモデルの「GROW」は、
成長するという意味ですが、
以下に示す5つの視点における頭文字をとったものです。
GROWモデル【5つの視点】
G=Goal【目標設定】
目標の明確化・具体化
何を目標にするかをクライアントに問いかけ、
具体的な目標設定をサポートする
R=Reality【現状把握】
現状と何が問題になっているかを把握する
現在どのような状況にいるのかを問いかけ、
問題=現実 と目標とのギャップを把握させる。
R=Resource【資源の発見】
目標達成のために使える資源(人・もの・金・情報の活用)
現在資源として使えるものは何かを問いかけ、
目標達成の為に 必要なあらゆる資源を活用するサポートをする。
O=Options【選択肢の創造】
可能な限り多くの選択肢を考え、ベストな選択をする
目標達成の為に選択肢を数多くの案を出し、行動案を決めます。
「制限や否定を外して」数多くの行動案を出していくのがポイント。
W=Will【意志・行動】
意志と決意の確認をし、コミットメントを促す
いつから実行に移すのかを問いかけ、
開始時期と決意を明確にさせ確実な目標達成をサポートする。
GROWモデル【コーチングセッションの流れ】
セットアップ【ラポールを築く】
・○○さんの許可なしに他言しませんので、
安心してお話しください。(守秘義務)
・何かセッションの途中でも要望があればおっしゃってください。
G=Goal【目標設定】
①全体のテーマ設定
・今日のテーマは何についてお話ししますか?
( 達成したいことは何ですか?)
②プロセスゴール:この時間でのゴール設定
・この時間で何を手に入れたいですか?
( どのような状態を手にしたいですか?)
③意図・目的の明確化
・どうしてそれを達成したいのですか?
・それを達成することは、どのような意味がありますか?
④目標を達成したシーンをイメージする
・それを達成したら、あなたはどうしていますか?
・この目標を達成したら、5 年後はどのような存在になっていますか?
⑤フューチャーペーシング(FP)
・未来の詳細なイメージを引き出す
(経済的成功 事業内容 仲間 クライアント
場所 ライフスタイル 健康 スキル 知識)
R=Reality【現状把握】
・その状態が数字で 100 だとすると、今はどれくらいですか?
・何があれば目標を達成できますか?
R=Resource【資源の発見】
・目標達成に向けて、活かせるあなたの強みは何ですか?(他には?)
・目標達成に向けて、必要な資源(経験など)は何ですか?(他には?)
O=Options【選択肢の創造】
・これまでに一番うまくいった方法はどういう方法ですか?(他には?)
・どんな方法があるか、10通りリストアップしてみましょう。
W=Will【意志・行動】
・ここまで話してみて、目標達成の為に具体的にやることは何ですか?
・最初の一歩は何ですか?半分の時間でやってみませんか?
振り返り【フォロー】
・話してみて気づいたことは何ですか?
・それをどの様に活かしますか?
・是非、それをやってみてください!
まとめ
GROWモデルの基礎と
コーチングセッションにおけるそれぞれの役割について
理解していただけましたか?
次回以降はセッション各段階ごとに
流れを細かく解説していきます!
☆★今回の内容を動画でさらに詳しく!★☆
作成者 : 渡邉 大介