「伝える」スキル2つ目のキーワードは

【承認(認める)】

 

あなたは、自分がしたことを誰かから認められたら

どのような気持ちになりますか?

 

人は、自分の行動の変化を認識することで

自分の成長を実感していきます。

 

そのため、クライアントに現れる日々の違いや変化、成果に、

コーチがいち早く気づき、伝えることで、

クライアントは達成感を味わうとともに

次に行動を起こすエネルギーが備わります。

 

クライアントが目標に向けて歩むために必要不可欠な

「承認(認める)」について解説します。

 

目次

承認(認める)とは

承認の二つの種類

承認(認める)フィードバック 3つの目的

承認(認める)フィードバックの具体的方法

基本スキル編のまとめ

GROW モデルコースに向けて

 

 

承認(認める)とは

承認(認める)とは、

相手が気づかない優れた能力、資質、業績(貢献)、成長、可能性

などについて気づいていることを相手に言葉で伝えることです。

 

本人が自分を知り、可能性を広げる上で役に立ちます。

 

それは、相手の自己成長を促したり、

次の行動に向けての大きな動機付けにもなります。

 

そして、人は承認されることで安心感を持ち、

自分自身をより信頼する気持ち(自己信頼)が 生まれます。

 

安心感を得ると、

次の目標に向けて前向きな行動を起こすことができるようになり、

自己信頼が増すことでモチベーションを高めることもできます。

 

コーチは、クライアントから聞こえたきた事実を受け止め、承認することで、

クライアントのコーチに対する信頼感が醸成され、

何でも話せる雰囲気が生まれます。

 

相手が自分自身ではまだ気づいてないこと、

変化しつつある部分、

価値観を表している行動に焦点を当てて承認すると、

より効果的です。

 

 

承認の二つの種類

( 1 ) 存在承認

相手の本質を認めること。

 

存在承認するのは、

行為・行動ではなく存在そのものや価値観を表す部分など人となりです。

 

その人がどんな人なのかに焦点を当てます。

例) 名前を呼ぶ。挨拶をする。

  「あなたがいてくれて私は助かる」と伝える。

  「あなたが○○を大切にしていること(価値観)が私には感じます」と伝える。

 

( 2 ) 行動承認

相手の行動そのものや、現れている変化や違いを伝えることです。

例) 「髪を切ったのですね」

    ・・・似合っているかづどうかを言う必要はありません。

   「 朝いつもより30分早起きしましたね」

 

承認(認める)フィードバック 3つの目的

承認(認める)フィードバックの目的は次の3つ。

① モチベーションアップ(内発的)

② 相手の行動力をクライアントの進みたい方向へ加速させる

③ 良好な信頼関係の構築

 

※承認する(認める)際の留意点

「承認」≠「ほめる」です。

 

「ほめる」とは、相手の良い点や上げた成果(好ましい事実)を取り上げ、

相手を肯定的に評価し、それを伝えます。

 

もちろん褒めることは有効な方法ですが、

評価が入ると上下関係の構図 が出来るため、

関係性によっては受取りにくくなる場合があります。

 

人によっては、褒めてもらいたいから行動する場合があります。

 

 

承認(認める)フィードバックの具体的方法

( 1 )「 Iメッセージ」で伝える

相手の言葉や行動によって、私がどの様な影響を受けたかを伝える。

例)「あなたがいてくれて私は助かる」

  「 あなたが○○を大切にしていることが私には感じます」

 

( 2 )「 YOUメッセージ」で伝える

YOUメッセージでは、

相手がとっている行動や状態、

起きている変化や違い、

成長や成果など 伝えるメッセージです。

 

できるだけ客観的な事実を鏡のように返します。

 

YOUメッセージでは 自分が無意識にやっていることに気づく機会となります。

 

例)「納期に間に合いましたね」

  「スピーチが、2分以内に収まる様になりましたね」

 

( 3 )「 WEメッセージ」で伝える

相手の言動や行動によって、

私たちチームや仲間全体にとってどの様な影響を与えたか伝える。

 

例)「あなたの一言が、私たちのやる気を一層高めたよ」

  「 あなたの努力している姿が、私たちの気持ちを一つにしたよ」

 

基本スキル編のまとめ

この基本スキル編では、

コーチングの3大基本スキルについて学びました。

 

スキルの上達は「基本」を知って「場数」です。

 

これまで学んだ

「聴く」「質問する」「伝える」スキルは、

皆さんのお仕事やパフォーマンス、

取り巻く人間関係の向上にきっと役に立ちます。

 

今までのコミュニケーションとはレベルの違う

さらに深いコミュニケーションを実感することでしょう。

 

次回のGROWモデル編では、

基本技法(聴く/質問する/伝える)を使い、

実際の コーチングセッションを組み立てが出来るようになるのを目指します。

 

コーチング的なアプローチを行い、

相手の「気づき」を促し

「自発的な行動」を促すことができるようになります。

また、コーチとしての自己基盤を整えることも学んでいきます。

 

 

GROW モデル編に向けて

基本スキル編で学んだスキルを復習(演習)するために、

練習相手を確保しましょう。

 

できれば、継続的に相手になってもらえる人が望ましいです。

 

特にGROWモデルコースで学ぶ

コーチングのGROWモデルを修得するためには、

セッション演習の実践経験を重ねることが非常に大切です。

 

コーチングを学び始めたことを家族・友人・知人等に伝え、

今のうちから協力を求めておきましょう。

 

相互コーチングを利用することで、

色々なコーチング教育機関の人達とコーチングにおけるロールプレイを行うことができます。

積極的に相互コーチングサイトを利用し、自身のセッション力を高めてください。

【相互コーチング】http://sougo-coaching.jp/

 

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作成者 : 渡邉 大介

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