浮気調査番組チーターズのひさしぶりの新作は、司会を人気ラッパーに交代。番組内容そのものはつまらないが、そのラッパー自身が浮気した過去があり、番組中でも指摘されているのは何なんだろう……
1992年、アフリカの国立公園でサイや牛が大量死した謎のドキュメンタリ。それぞれ南アフリカとケニアという離れた場所での出来事だが、原因はどちらも象。
どうやら人間が象を傷つけてストレスをあたえたため、自身に姿が似たサイにちょっかいを出して殺してしまったり、牛を殺していったらしい。
しかも人間が象を傷つけた理由もまたとんでもないもの。ケニアでは、象を売りにした国立公園をつくろうと政府がマサイを強制的に立ち退きさせたため、その反発として多くの象が殺された。そこでマサイにとって大切な家畜の牛が殺されたという。そして象が水飲み場にいたところ、牛の復讐としてマサイが襲撃し、小象が殺されて、おとなしい象が牛を殺しはじめるという復讐の連鎖があった……
南アフリカでは国立公園に存在しなかった象を移住させるため、子供の段階で移送したが、そこで落ちつかせるため殺した大人の象の死体といっしょに運んだという唖然とする事情が説明された。おそらくそれで象は心が壊れてしまい、さらに乱暴になる成長期に抑制を教える大人の象がいないため、暴力的になったらしい。大人の象を新たに移住させることで、落ちつかせることに成功したという……
アイスランドからは、強くなって自己実現していく小学生の女子バスケットボールチームが、男子チームと戦わせてもらえないことに不満をもつドキュメンタリ。
男女混合チームならともかく男子と女子にわかれたチームが正面から戦うことが当然の考えのように描写されて不思議だったが、ドイツなどでは身体能力に差の少ない年齢では男子と女子が戦うことは珍しくないという。実際にドキュメンタリ内でも海外遠征で強豪男子チームと戦い、互角の勝負をおこなう姿が見られた。
しかしアイスランドではジェンダーバイアスが強固で、女子チームは圧倒的な強さで優勝をはたすも、男子との試合は認めてもらえない。そこで授賞式の場でメダルを拒否し、チームメイト全員がその場に落として去っていった……
チームをきびしく育てていた監督は解任されるほどはげしく批判され、抗議は受けいれてもらえなかったらしい。番組では拒否するにしても方法があったのではという意見が大勢だったが、そもそも普通に訴えても聞きいれてもらえない状況だったのであり、他の選択肢があったかというと難しいように思う。
いずれにせよ、何らかの解決にいたってほしいと思えるエピソードだった。