日本のパンを本場フランス人が見ると、「何だこの食べ物は…」と驚いてしまう。日本のパンに慣れている日本人にとっては意外かもしれないが、それほどまでに本場フランスのパンとは大きな違いがある。

そこで本記事では、日本とフランスにおけるパンの違い、本場フランス人が日本のパンに驚いた理由を解説する。

■日本とフランスにおけるパンの違い

普段何気なく食べている日本のパンは、本場フランスのパンとどう違うのだろうか? まずは日本におけるパンについて解説しよう。

日本におけるパンは、日本人の舌に合うように水分を多く含んでおり、しっとりとしたパンに仕上がっている。また、あんぱんやメロンパンといったように、甘めに味付けされた菓子パンが流行っている。

一方、フランスにおけるパンは食感と香りを重視している。表面は硬いが中はふんわりとしており、菓子パンのように甘く味付けすることは少ない。

そもそも、フランスで言うパンとは「バゲット」のことを指し、習慣的に食べるものとして定着している。パン自体の味が強調されていないため、魚や肉などほかの食材と一緒に食べることが多いのだ。

このように、日本とフランスのパンを比べてみると、さまざまなアレンジが加えられていることが分かる。味付けや食感、見た目がまったく異なることから、もはや別の食べ物だと言えるだろう。

■本場フランス人が日本のパンに驚いた3つの理由

本場フランス人が日本のパンを見ると驚きを隠せないそうだ。特に驚いた3つの理由を紹介しよう。

【理由1.パンの中にクリームを入れる】

日本ではパンの中にクリームを入れる「クリームパン」が広く受け入れられている。しかし、本場フランス人からすると、パンの中にクリームを入れていることにビックリしてしまう。

また、クリームパンは表面がかなり柔らかいため、フランス人の好みに合わないことが多い。そのため「パンもクリームも素晴らしいのだが、一緒にしてはいけない」という感想を抱いてしまう。

【理由2.パンとカレーを合わせる】

日本のパン屋さんに行くと、必ずと言っていいほど売っている「カレーパン」。しかし、日本において大人気のカレーパンは、日本独特の変わった食べ物であると言う。

本場フランス人もカレー自体にはあまり抵抗がないのだが、パンと一緒にしていることに疑問を抱いており、「どうせなら別々に食べたい」と思ってしまうそうだ。

とはいえ、本場フランス人の中には「カレーパンは最高だ!」というように、カレーパンを絶賛する人もいる。

【理由3.パンに焼きそばを挟む】

炭水化物と炭水化物を合わせた「焼きそばパン」。この焼きそばパンに対しては否定的な意見がかなり多い。

「焼きそばもパンも大好きだけど、2つを一緒にするのはありえない」という意見を持つ人がほとんどだ。

また、フランス人でなくとも、炭水化物×炭水化物である焼きそばパンを好まない人は意外にも多い。

■日本におけるパンは海外の寿司と同じ?

本場フランス人からすると、日本におけるパンは海外の寿司と同じ感覚を持っているそうだ。もちろん、すべてのフランス人に該当するわけではないのだが、それほど日本におけるパンは独特だと言える。

とはいえ、日本におけるパンが間違っているわけではない。日本のパンだからこその美味しさもある。

また、ときには「バリエーションが豊富で楽しい」「ユニークなアイデアが素晴らしい」といったように、外国人から絶賛されることもある。

そのため「本場フランスのパンが絶対だ!」というわけではなく、それぞれに違った良さがあることを覚えておいてほしい。

■まとめ

本記事では、日本とフランスにおけるパンの違い、本場フランス人が日本のパンに驚いた理由を解説した。

普段食べている日本のパンとフランスのパンは大きく異なる。本場フランスでは、「クリームパン」や「カレーパン」、「焼きそばパン」といったパンは珍しく、中には否定的な意見を持つ人もいる。

しかし、日本のパンにしかない魅力もそこにはあるため、必ずしもフランスのパンが優れているとは言えない。双方の良いところを知ることで、自分好みのパンを見つけられるはずだ。