「日本のコロナ水際対策は甘い」と叩く人たちの誤解。元空港検疫所長が明かす

「日本のコロナ水際対策は甘い」と叩く人たちの誤解。元空港検疫所長が明かす

"日本の水際対策甘い"に誤解





田中:ウイルスや細菌に含まれる特異的なタンパク質の反応――抗原抗体反応を使っているという点において共通しますが、両者が同じというのは、「車輪が付いてれば三輪車も新幹線も同じ」というようなものです。

加えて、空港検疫では偽陰性を見逃さないよう、抗原定量検査に加え必要に応じてPCR検査での再検査も行っています。批判する方はこの二重体制については言及しないんです。



――そもそもなぜ、抗原定量検査を導入したのでしょうか。



田中:一つは空港の混雑解消です。その頃はまだPCR検査の結果を出すのに6時間は必要で、かつ、PCR検査は検体がある程度まとまらないと検査にかけられず、不定期に検体が出てくるので効率化が難しい。結果、空港に人が滞留してしまう。抗原定量検査は検体一件ごとに検査ができ、30分で結果が出せます。また、唾液を検体として使えるのもメリットでした。



――なるほど。



◆実は、PCRによる再検査もやっている



田中:人をなるべく早く流すため、抗原定量検査とPCRによる再検査を導入しつつ、結果をすぐに出す必要がなく検体をまとめて集められる待機施設にいる人には、PCR検査を行なっています。

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  • 6

    いろいろと勉強になりました。テレビもこうした情報をお願いします。

  • 5

    いいですね。
    専門家の意見は参考になりますね。

  • 4

    日本はもうお終いだ。ワクチンが効きません。怖いです。助けて下さい。

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