「日本のコロナ水際対策は甘い」と叩く人たちの誤解。元空港検疫所長が明かす

「日本のコロナ水際対策は甘い」と叩く人たちの誤解。元空港検疫所長が明かす

"日本の水際対策甘い"に誤解

流行のピークを遅らせる。「時間稼ぎ」が水際対策の目的なんです。その認識が共有されていなかったのも大きいかもしれません。



◆空港検疫での検査に、いまも批判が続くが…



――その他、気になった“誤解“による批判はありましたか?



田中:やはり、検疫での検査についてです。2020年7月から、空港での検査をPCR検査から抗原定量検査へと変更しました。これについては、いまだに、「空港検疫では精度の低い抗原検査を行なっている」という言説が根強く残っていて、非常に残念に思っています。



――改めて、抗原検査について説明していただけますか?



田中:「抗原検査」は体の中にある抗原――ウイルスや細菌に含まれる特異的なタンパク質を検出するもので、抗原定性検査と抗原定量検査があります。簡易スティックを用いて、抗原の有無を見る抗原定性検査の精度は確かに低い。しかし、空港検疫で行なっているのは抗原定量検査。こちらはPCR検査とほぼ同じ結果が得られるとして国の認可を受けています。定量検査と定性検査を混同している人は少なくないようです。



◆なぜPCR検査でなく抗原検査をするのか



――一言で「抗原検査」といっても別モノなのですね。

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  • 6

    いろいろと勉強になりました。テレビもこうした情報をお願いします。

  • 5

    いいですね。
    専門家の意見は参考になりますね。

  • 4

    日本はもうお終いだ。ワクチンが効きません。怖いです。助けて下さい。

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