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大正時代の「大日蓮」を読んでいると、様々な場面で「大漫荼羅」とか「大御本尊」という呼称が出てくる。
宗門の機関誌「大日蓮」で書かれているのだから、貫首公認の呼称だった。
午前十一時半民間飛行者の雄小栗常太郎氏はカーチス式飛行機に大御本尊を掲げ奉りて...自動車十餘臺を疾走せしめ立正統一講の講旗を風に靡かし車中大御本尊を掲げ奉り...(大正十年三月号)
また、六百五十遠忌記念事業を大義名分にして、御本尊を金集めの道具に使っていた。「賞與大漫荼羅」や「大漫荼羅」はそのまま「賞与大御本尊」「大御本尊」となる。
「大御本尊」と言う呼称は、特定の御本尊を示す言葉ではないのだろう。
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