シュークリーム
しゅーくりーむ
cream puff 英語
choux à la crème フランス語
キャベツの形をした皮の中にクリームを詰めた菓子。シューchouxはフランス語でキャベツの意。丸く絞ったシュー生地がオーブンの熱によって膨らみ、独特のキャベツ型になって、中に空洞ができる。その中にクリームを詰めたのが本来の形であり、くせのない上品な味は世界中で好まれている。歴史的にはフランスが古く、17世紀くらいからある菓子の一つである。
シューの皮8~10個分をつくるには、まず鍋(なべ)に水100ccとバター40グラム、砂糖、塩を入れ、バターが溶け湯が沸騰したところへ、ふるった薄力粉60グラムを一度に入れ、木杓子(きじゃくし)で手早く1~2分かき混ぜる(練りものが鍋の底から離れ、べとつかずボール状の粘度をもつのがよい)。鍋を火から下ろして80℃くらいに冷めたところへ、割りほぐした卵(2個)を4~5回に分けて加える。卵の量は、入れすぎても不足しても特有の形はできない。天板に油を引いて、直径3センチメートル大のシュー生地を、十分に間隔をあけて10個分絞り出す。200℃のオーブンで15分くらい焼き十分に膨らませ、130℃にして15分焼く。オーブンに入れる前のシュー生地に、卵液の残ったものを塗るか、表面に霧を吹き付けるとつやが出る。
中に詰めるカスタードクリームは、卵黄2.5~3個、砂糖60~70グラム、薄力粉25~30グラム、牛乳200ccをあわせて煮立て、冷ましてバニラエッセンス小さじ1、キルシュかラム酒を加える。泡立てた生クリームを半量入れると、さらにおいしくなる。シュー皮にカスタードクリームを詰め、表面に粉砂糖をふる。シュー生地を利用してエクレア(細長くしてチョコレートをかける)、スワンシュー(白鳥の形にしたもの)、リングシュー(輪形に焼き上げる)など好みのものができる。
[小林文子]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
シュークリーム
洋菓子の一種。小麦粉・バター・卵・砂糖・塩・水(または牛乳)などを混ぜて作った生地を、中が空洞の球形になるようにオーブンで焼き、中にカスタードクリーム・ホイップクリームなどを詰めたもの。◇「シュー・ア・ラ・クレーム(chou à la crème<フランス>)」から。「シュー」は「キャベツ」の意。形がキャベツに似ているためこの名があるとされる。
出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報
シュークリーム
洋菓子の一種。フランス語のシュー・ア・ラ・クレーム chou à la crèmeがなまってシュークリームとなった。小麦粉とバターと卵黄でつくったキャベツ (シュー) 形をした皮の中に,カスタードクリームや,生クリームを入れてつくる。同じ材料で細長い形に焼いたものにチョコレートを掛けるとエクレアになる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
シュー‐クリーム
〘名〙 (chou à la crème から。原文は、「クリーム入りキャベツ」の意。その形から) バター、小麦粉、卵などで作った種を天火で焼いた薄皮の中に、クリームをつめた洋菓子。
※蒲団(1907)〈田山花袋〉四「土産の包を開くと、姉の好きな好きなシュウクリーム。これはマアお旨(い)しいと喜の声」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
シュークリーム
クリームパフとも。バター,小麦粉,卵黄をこね球形に焼いた皮の中にクリームを詰めたもの。形がキャベツ(フランス語でシューchou)に似るのでこの名がある。棒状に焼いたものをエクレアと称する。
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シュー‐クリーム
《〈フランス〉chou à la crèmeから。シューはキャベツの意で、形が似ているところからいう》小麦粉・卵・バターなどをまぜて焼いた軽い皮を作り、中にクリームを詰めた洋菓子。
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シュークリーム
フランス語のシュー・ア・ラ・クレームを縮めたもの。英語国でシュークリームというと靴墨(shoe cream)と間違われる。英語でいうなら、cream puff(クリームパフ)。
出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報
シュークリーム
西洋菓子の一つで,中空に焼き上げた生地の中にカスタードクリームや生クリームを入れたもの.
出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
シュークリーム
洋菓子の一種。フランス語のシュー・ア・ラ・クレームchou à la crèmeからの転訛。英米ではクリームパフcream puffと呼ぶ。小麦粉,バター,卵などを合わせたシュー生地を焼くと,まるくふくれる。その形がキャベツ(フランス語でシューchou)に似ているのでこの名がある。焼き上がった皮を切り,あるいは側面に穴をあけて,中の空洞にクリーム類を詰める。変形のものとしては,細長く焼いてクリーム類を詰め,表面にチョコレートをかけたエクレアéclair,白鳥や花かご形に仕上げたもの,一口大のプチシュー,プチシューをパイの周囲に王冠状に飾ったサントノーレsaint‐honoré,たくさんのシュークリームをピラミッド形に積み上げたクロカンブッシュcroquemboucheなどがある。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報