“車内で娘を殺害”女に懲役5年を求刑
2020年7月、由利本荘市で当時4歳の娘を果物ナイフで刺し、殺害したとして、殺人の罪に問われている女の裁判員裁判が結審しました。
検察は女に懲役5年を求刑しました。
起訴されているのは、由利本荘市石脇の無職、小笠原沙織被告34歳です。
起訴状などによりますと、、小笠原被告は2020年7月2日、車の中で、当時4歳の娘の左胸を果物ナイフで刺し、殺害したとして殺人の罪に問われています。
3日の裁判で検察は「心神耗弱状態ではあったものの、人に見られたり止められたりしない場所を選び犯行に及んでいて、娘の殺害が悪いことだと理解していた」などとして懲役5年を求刑しました。
一方、弁護側は、「『衝動性が高く、一貫性や合理性に欠ける犯行』で、『残される娘を不憫に思って無理心中を図った経緯』には精神障害が著しく影響していた」などとして情状酌量を求めました。
小笠原被告は泣きながら「本当にごめんなさい。私のしたことは本当に取り返しのつかないことで、許されないことだと思っています」などと述べ、死亡した娘と“遺族”に向けて謝罪しました。
判決は2月10日に言い渡されます。