『アクション!SDGs』は、日本の伝統的な、あるモノに注目します。
それを作る時に出る切れ端が、今、素敵なインテリアに生まれ変わっているんです。
和柄のおしゃれなインテリア小物。
コースターにカラフルなバッグ。
何から作られているかわかりますか?
なんと、これらはすべて、畳の材料を使っているんです。
小矢部市の沼田畳内装を訪ねました。
*沼田畳内装 三田奈津子さん「今畳表を切っている最中です」
*リポーター「すごいいい香りがしますね、い草の」
*沼田畳内装 三田奈津子さん「これが切り落とされていって、こちらが畳に使う部分で。本来は捨てちゃうんですけど、これを小物製作に使って、端材はなるべく捨てないようにしています」
*リポーター「結構出ますよね、毎日。フラダンスとか踊れそうじゃない?」
*沼田畳内装 三田奈津子さん「いいかもしれない。今度考えます」
この畳おもての切れ端を丸めて作っているのが、玄関やお部屋に置く消臭ポット。
*沼田畳内装 三田奈津子さん「い草のいいところは、空気を浄化するとか消臭するので、まるめて消臭ポットに変えています」
*リポーター「香りもいいですしね」
畳の表面に張り付ける畳おもては、畳よりも大きなサイズで仕入れるため、必ず端材ができます。
貴重な素材を何か有効活用できないかと社員全員で考えて、2年ほど前から切れ端を再利用しています。
畳のへりの部分を縫い付ける作業でも、端材が出るんです。
*沼田畳内装 三田奈津子さん「縁を巻いているこの部分、全部使いきれなくて、畳には使えない長さで残って端材になります」
*リポーター「サイズがちょっと違うだけで、こんなにきれいなのに」
伝統的な柄から、カラフルなものまで種類が豊富な畳べり。
端材は、ミシンで縫ってインテリア小物を作ります。
担当は、総務部の岩井さん。
これまで様々な再利用製品を生み出してきました。
*リポーター「これ作れるかなとか、いろいろ考えている?」
*沼田畳内装 岩井真紀子さん「そうですね、お店にいくと、これいいんじゃないかとか、材料に使えるんじゃとか考えてしまいますね」
*リポーター「これもそうですもんね。バッグ?」
*沼田畳内装 岩井真紀子さん「これは試作なんですけど、使ってみて都合が悪いなとか考えてみて、試行錯誤して商品化しています」
工場にはショールームもあり、畳を使った小物や雑貨を展示しています。
*リポーター「これもそうですか?」
*沼田畳内装 三田奈津子さん「畳縁で作ったリュックですね。これはポーチ、財布。幅を縫い合わせてバッグにしています。麻の畳縁ですね」
*リポーター「マスクケース!これも畳縁ですか?畳っていうと、和室にあるイメージですけど、小物やクッションになさるのはどうして?」
*沼田畳内装 三田奈津子さん「畳離れを止めるという思いもありますし、若い人たちにも畳は楽しいなと思ってもらいたくて発信しています」
*リポーター「端材も、もったいないっていうのもありますけど、畳の良さを身近に感じてもらいたいってことなんですかね」
*沼田畳内装 三田奈津子さん「そうです」
畳の端材を再利用したインテリア小物や雑貨は、小矢部市や南砺市、砺波市などの道の駅で購入できます。