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この作品「トレーナーに唾液を飲ませてしまうアグネスタキオン」は「ウマ娘プリティーダービー」「ウマ娘」等のタグがつけられた作品です。
トレーナーに唾液を飲ませてしまうアグネスタキオン/°#°の小説

トレーナーに唾液を飲ませてしまうアグネスタキオン

3,750 文字(読了目安: 8分)

久々の唾液シリーズです……
投稿頻度まちまちですみません…
まぁだからって直る訳じゃないんでけどね。直近の作品がネタ寄りだったので、
ちゃんとした作品を書きました。
沢山読んで頂けると嬉しいです。

2022年2月2日 13:38
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自分でも分かっていた。
明らかに、他の人では発生しない感情。
親愛でも、緊張でも、安堵でもない。
君といる時だけ、
心臓の鼓動が早くなって、大きくなる。
体中に響くせいか、体外に聞こえてしまっているのではないかと思ってしまう。
聞かれるのが恥ずかしくて、つい距離を取ってしまう。
科学的に考えれば、そんな事はあり得ないと、頭脳ではよく分かっている。
文献も読み漁った。
理解していても身体が言うことを聞かない。
密着でもしないと聞こえはしないのに。
ただ隣に座るだけでも難しくなってしまう。

本当はもっと近づきたいのに。

もっと君に触れてみたいのに。

今の関係から、さらに先へ進みたいのに!

この感情を君に伝えてしまったら、
先の関係どころか、
今の関係さえも失ってしまいそうで。

一一怖いんだ。


だから私はこの感情を認めない。

私は"恋"なんてしてないんだ。

君は
私のトレーナーで。
私のモルモットで。
それ以下でも、それ以上でもない。



***



「おはよう、モルモットくん。」

「お、やっぱり早いな……タキオン。」

「できるだけ早く、今の研究を進めたいからねぇ。今日は1日、私の"実験"に付き合っておくれよ。」

そう、私の自身の実験だ。
今まで、「恋」という感情を理解し、
自分は当てはまらないことを証明する為、
色々な文献を読み漁った。
同室のデジタル君の私物の本、"同人誌"と呼ばれる物も読んでみたりした。
そして、その中で、
有力な仮説が、1つだけ残った。

【性的欲求と恋愛感情の錯乱】である。
自身の性的欲求を他の対象によって満たされた時に生じる、精神の鎮静化による充実感、承認欲求の充足感を、その対象に対しての恋愛感情と錯覚してしまうというもの。

それを確かめる為の、今日の実験だ。

「ま、君がやることは、いつも通りのことなのだがね。」

「へいへい、ま、俺も今日はここに用があるしね。」

「おや、なんだい。私の実験に付き合う以外になんの用があるんだい?」

「え、いやさぁ、今日一日タキオンの実験に付き合うって言ったらさ、カフェが俺にコーヒー淹れに来てくれるって言うからさ。」

「んなっ」

「カフェのコーヒー、好きなんだよね〜。」

「ふ、ふゥン……」

「とりあえず、実験の準備をするから、そこの机でゆっくりしていてくれたまえ……」

カフェが来るのか……
想定外だったな……
今日は私と彼の二人きりで……
いっ、いや、別に構わないじゃないか!
私は、私は……恋などしていない……
嫉妬心なども……生まれるはずは……




トレーナー君は実は紅茶が好きではない。
まだ担当契約を交わしたての頃だ。
トレーナー君に初めて紅茶を出した時、彼は残さず飲んでくれたものの、その後すごく申し訳なさそうに自身の好き嫌いを告白した。
私も好き嫌いが激しい方だから、無理することはないと、咎めるつもりもなかった。

だが、私が気に入らなかったのは、
彼がコーヒーが好きだったということ。
私の研究室の半分を所有するマンハッタンカフェもまた、コーヒーが好きだった。
二人は互いがコーヒー好きだと知るや否や、すぐさま意気投合。
休日には、私の知らない所でよくカフェ巡りに出向いているらしい。
その話を休み明けにカフェから聞かされるのが、とても不快だ。

そして、何より私の癪に触るのが、
彼女が淹れたコーヒーを
「美味しい」
「何度でも飲みたい」
と言うところだ。

なぜ担当の私の淹れる紅茶は飲めなくて、カフェのコーヒーは飲めるのか。
よりにもよって、なぜカフェなのか。
なぜ彼女なのか。
なぜ私との関係が深い彼女なのか。
なぜ私との距離が近い彼女なのか。
まだ、どこの誰かとも知らない外部の人間だったら良かった。



頼む……私の前でそんな楽しそうにしないでくれ……




でもそんなこと彼女にも彼にも言えない。
言ったら認めてしまう。





そ、そうだ!
これは所有物に対する独占欲だ!

私の担当トレーナーなのに、
私の実験用のモルモットなのに、
何故担当でもないカフェが、トレーニング関係の相談でもなく、トレーナーである彼の時間を使用できるのだ。
彼は私のトレーナーだ。
彼は私を強くする為に全てを捧げるのが仕事だ。
担当以外の生徒に私的に時間を割いてる暇はないはずだ。
これは彼が仕事を放棄してるとも同然だな。
うんうん。

だからこの感情は合理的な物だな。









しかし……私も……


私も、

私が淹れた物を彼に飲んでもらいたい。

私が淹れた物を「美味しい」と言ってほしい。
















わた、し、を、いれた、もの?





…………私をいれたものを彼に飲んで……


…………私で「美味しい」と言ってほしい……









無意識のうちに私は空の試験管を掴んでいた。



トレーナー君はテレビに夢中だ。

いけないことだ。でも今ならいける。

私だって1人の少女だ。

含まれる細菌数は尋常じゃない。

下手したらバレるかもしれない。

心臓の鼓動が早くて大きい。

衛生的にどうなのか。

彼の信頼を裏切る事になる。



それでも入れたい。
入れてみたい。
どれだけ満たされることか。
はじめに彼にも説明した。
これは"実験"だって。
そうだ、実験だ。
これは実験。
何もやましいことなんてない。
彼は私のモルモットだぞ?
今まで色んな薬品を飲んできたじゃないか。
なんでも飲んでくれる。
そう、なんでも飲んでくれるんだ。

















それが、私の唾液であろうとね♡
















「さぁ、トレーナー君! 準備が出来たよ!」

「あいよ、で、まず俺は何すれば良いんだ?」

「ではまず、これを飲んでもらえるかい?」

「これか?」

無色透明、しかし、少し白く濁った部分もある液体が入った試験管を手渡した。

「んーなんか、ひっさびさに現実味を帯びた薬品が出てきたね。」

「……………そ、それはどう言う意味だい?」

「今まで飲んできた薬品が、大抵、蛍光色に発光している物が多かったからさ。」

「ま、まぁ今日のは普段の実験とは違う物でね……」

「ふーん、ま、タキオンのことだし。そんな大した害はないって信じてるから。」

ごめんね、トレーナー君。

「んじゃ、飲むね。」

彼の唇が試験管に触れる。
粘液だからかゆっくりと傾く。
そして徐々に彼の口に近づき一一




トレーナー君が、
私の唾液を飲んでしまった♡




その瞬間、
その事実が発生した瞬間。
私の心はこの上なく満たされていった。
彼の口の私が犯している。
彼に元々含まれるはずのない、
未知の細菌達が彼を蝕んでいく。
私が彼を、汚している……///

あぁ、もっと……もっともっと!!


「トレーナー君、まだ飲み込まないでくれよ?」

ふぇ?」

「そのまま、"くちゅくちゅ"って、ゆすいでみてくれ……そ、その方が……効果が出やすいから……」

わ は っ はわ か っ た

そう言うと彼は音を立てて口を動かして始めた。
それが私の唾液だとも知らないで♡
君自身で行ってるのだよ?
私の唾液を口内に染み込ませるように。
細胞に刻み込ませるように。
私を、私の味を、よく覚えるように。

そして、彼は喉を鳴らし飲み込んだ。

さぁ、聞かせてくれよ。
君の答えを。


「どうだったかい? トレーナー君。」




「お い し か っ た か い ? ♡」


「………? まぁ普段のよりは……」



「美味しかったよ」


……………////
今まで生きてきた年数の中で、
一番ゾクゾクした瞬間であった。
彼を内側から支配する悦び……
これは……目覚めてしまうな……♡

「あーでも、なんか少し生暖かかったな。」

「"あれ"は常温でないと効果が薄れてしまう物でね……」

あぁ、そんな真っ直ぐ見つめないでくれ。
そんな疑いもなく見つめないでくれ。
正直な君と嘘ばかりの私。

私ばかり嘘をついては、ずるいな。
もういいだろう。
認めよう。
性的欲求から錯覚の恋、ではないな。
その逆。
恋からくる性的欲求、だ。


私はトレーナー君に恋をしている。
君が好きだ。
好きで好きでたまらないんだ。
嫉妬も、独占欲も、性欲も、
全部君で満たしたいんだ。

だから一一

「トレーナー君。」

「なんだ? 次は経過観察か?」

「いや、次の実験はこれから外に出る。」

「え?」

「だから、カフェとの約束は諦めてくれ。」

「ん、まぁ…そういうことなら……あーでも」

「あぁ、カフェの方には私から連絡をいれておくから安心したまえ。」

「そ、そう? なら、任せるよ。」

「あぁ、トレーナー君は"私の"トレーナー君だからねぇ。」

君は
私のトレーナーで。
私のモルモットで。
私の、好きな人、なのだから。

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コメント

  • 何かに目覚めかけてる…なんだこの気持ちは…

    10:01
  • 獅唵 狗髏之

    いやぁ…やはりタキオンは良いですなぁ…あれ?この前は閉まってた性癖の扉が開いてる…

    07:14
  • グラット

    なんだこの、ナチュラルなエロさは?何かに目覚めそう・・・。

    05:53
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