「夜に駆ける」 MVで注目 藍にいな(24)

この春、東京芸術大学を卒業したばかり、今注目の若手アーティスト 藍にいなさん 24歳。
大人気アーティストYOASOBIのデビュー曲「夜に駆ける」でミュージックビデオのアニメーションを手がけており、死をテーマにしたダークでグロテスクな世界観をあえてポップで疾走感のあるアニメーションで表現している。

藍さんに制作を依頼したYOASOBIのAyaseさんは、その魅力について「あたらしい色味、タッチ、作風がいい化学反応的にYOASOBIとマッチした。絶対この人でしょってなった」と、そのセンスと作風を絶賛している。

他にも、香取慎吾さんのブランドムービーにアニメーションが起用。
椎名林檎さんや米津玄師さんの作品にもアニメーションで参加している。
さらにファッション誌でブランドとのコラボイラストを手がけるなどアーティストとして活躍の場を広げている。

藍さんが絵を描くとき、特に重視しているのが色。
目に映るままの色を描くのではなく自分の感覚に従い色を決めている。
恋人との別れを歌ったDISH//の「あたりまえ」では、ミュージックビデオの前半はオレンジ色を中心に使い、2人の関係の温かさを。
後半は青みを強くすることで別れた悲しみや寂しさを表現。
絵はほとんど動かすことなく色彩の変化だけで感情を表現している。

感情を大切にする藍さんが作品づくりで欠かせないものは、スケッチブック。
日々揺れ動く感情を書き留めることで作品に生かしているという。

そんな藍さんの今後の目標は、「今はミュージックビデオで人の作品をお借りして活動しているが、ゼロから自分で物語を作ってアニメーションや自分の作品を作っていくこと」。

正体は謎！？イラストレーター 古塔つみ

正体が謎すぎる話題のイラストレーター古塔つみさんは、YOASOBIの顔ともいえるキービジュアルを手がけている。
実は古塔さん、「女子しか描けません、すてきな人しか描けません」をモットーに、女子しか描かないイラストレーターとしても話題。

女子のイラストだけを投稿するInstagramは現在、フォロワー20万人超え。
今年3月に初めての作品集を出版すると店頭での特設コーナーや各所で記念展が開催されるなど異例のバズりっぷり。

大泉洋さん主演の映画「騙し絵の牙」では、劇中イラストを担当。
さらに、人気ファッションブランドとコラボするなど若い世代に絶大な人気を誇る注目のイラストレーター。

古塔さんは詳細プロフィールは一切明かしておらず、素顔は謎。
その理由は、先入観なく純粋にイラストだけを見て欲しいという思いから姿を隠しているという。
幼い頃から絵を描くのが好きだった古塔さんは、特に誰かに教わることなく、ほぼ独学で今の作風にたどり着いたという。

4年前からSNSにイラストを投稿しはじめた古塔さんが、自らに課したルールは「女子しか描かないこと」だった。
あだち充さんや鳥山明さん、江口寿史さんなど数々の人気漫画家たちが描く女子に魅了され、自身もガールズイラストを描くようになった。

これまで1000枚以上の女子を描いてきた古塔さんだが、同じ女子でも様々なバリエーションがある。
80年代の雰囲気を感じさせるレトロでポップなイラストや、写真のようにリアルで繊細に描かれているイラスト、さらには、ゆる～い漫画の一コマのようなかわいいイラストも。
描くジャンルは女子だけに絞りながらもバリエーションは無限大。
そこに可能性を感じているという。

今後については、「海外で個展を開いていきたい。どこまで通用するのか楽しみ」と語ってくれた。