難易度・合格率

宅建とマンション管理士の難易度を比較!試験内容・合格率・勉強時間の違いは?

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宅建とマンション管理士はどちらが資格を取得する難易度が高いのでしょうか?

双方の資格に興味がある方にとって気になるのではないかと思います。

両方とも不動産に関する資格ですが、資格の難易度を考えることで自分が目指す方向の参考にできるかもしれません。

そこで、宅建士とマンション管理士の資格取得の難易度について、各種の要素を比較しながら解説します。

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宅建とマンション管理士はマンション管理士の方が難易度が高い

結論から申し上げますと、宅建とマンション管理士の難易度を比較すると、マンション管理士の方が資格取得の難易度が高いです。

両資格の難易度は試験内容・合格率・勉強時間の点から比較することができますが、いずれの要素についてもマンション管理士の方が難易度が高いといえます。

以下の章では、難易度を比較するそれぞれの要素について具体的に解説します。

関連コラム:宅建の難易度ランキング!他資格と合格率や勉強時間を比較

試験の難易度を比較

試験内容を比較した際、宅建試験よりもマンション管理士試験の方が難易度が高いです。

宅建試験の難易度

まず、宅建試験の試験科目は以下のようになっています。

権利関係
宅建業法
法令上の制限
税・その他

4科目が出題され、問題数は全50問です。

宅建士が仕事で使うことの多い権利関係や宅建業法からの出題が34問と約70%を占めており、この部分でいかに得点がとれるかが合格のカギといえるでしょう。

宅建試験の出題形式は四肢択一のマークシート式試験、試験時間は2時間(120分)となっています。

1問にかけることの時間は平均2.4分と短く、正確な知識をもとに素早く解答していくことが必要になります。

マンション管理士試験の難易度

一方、マンション管理士試験の試験科目は以下のようになっています。

マンションの管理に関する法令及び実務に関すること
管理組合の運営の円滑化に関すること
マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること
マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること

マンション管理士試験は4科目が出題され、問題数は全50問です。

宅建試験と同じ科目数・同じ問題数であり、また民法や区分所有法といった試験内容は宅建試験でも出題されています。

これを見ると宅建試験と比較しても難易度の変化はないように思われます。

しかし、マンション管理士試験の区分所有法や民法の問題は宅建の問題より深い知識が要求されており、同じ法令から出題されていても、マンション管理士試験の方が正解することが難しいです。

また、マンション管理士試験では宅建士では出題されない会計知識などが要求されており、幅広い分野を勉強しなければなりません。

そのため、マンション管理士試験の方が難しいといえます。

出題形式は四肢択一のマークシート式試験です。宅建試験と同じ出題形式なので、この部分についての難易度には違いがありません。

試験時間は2時間(120分)です。こちらも宅建試験と同様、1問にかけることのできる時間の平均は2.4分であり、素早く正確な解答が必要です。

このように、科目数や問題数、出題形式、試験時間といった点は宅建試験もマンション管理士試験も同じです。

しかし、マンション管理士試験は宅建試験より深い知識が出題されます。そのため、宅建試験よりしっかりと試験範囲を学ぶ必要があります。

また、宅建試験に出題されない会計知識などが要求されています。宅建試験と比較して、マンション管理士試験では試験のために必要な知識の幅が広いといえます。

よって、試験内容の観点からみて、マンション管理士の方が難易度が高いです。

合格率を比較

合格率の観点から比較します。

宅建試験の合格率

不動産適正取引推進機構『試験実施概況』によれば宅建試験の合格率は、例年15~17%で推移していることが分かります。

受験者は毎年10万人後半から20万人、合格者は3万人前後となっており、多数の人が受験して多くの人が合格している人気の試験であることが分かります。

割合でいえばだいたい6人に1人が合格する試験であり、多くの人が合格しますが決して簡単な試験ではないといえます。

マンション管理士試験の合格率

マンション管理士試験の合格率は、例年7~8%となっています。

近年の受験者数は1万人台で、合格者は1,000人弱から1500名程度で推移しています。

宅建試験と比較すれば受験者数や合格者数は少ないものの、受験者数が1万人を超えているのでこちらも人気の資格といえるでしょう。

合格率は10%を下回っており、宅建試験より10%ほど合格率が低い水準となっていることが分かります。

マンション管理士試験の合格率の割合から言えばおよそ13人に1人が合格する試験であり、宅建試験より合格が難しいといえるでしょう。

このように、マンション管理士試験は宅建試験より合格率が10%ほど低く、合格が難しいことが分かります。

勉強時間を比較

最後に、勉強時間の観点から比較します。

宅建試験合格に必要な勉強時間

一般に、宅建試験の合格に必要な勉強時間時間は300時間~400時間といわれています。

宅建試験は毎年10月中旬にあるので、5月のゴールデンウィークから勉強を開始する人も少なくありません。

マンション管理士試験合格に必要な勉強時間

一方、マンション管理士試験の合格に必要な勉強時間は500時間程度とされています。

1日2時間勉強する場合、9か月ほど勉強してこの水準に到達します。

マンション管理士試験は11月下旬にあるので、年明けから勉強を開始する人も多いです。

マンション管理士試験は、宅建試験の合格に必要な勉強時間と比較すると約2倍の勉強時間が必要となっており、長期間かつ長時間の勉強時間が必要です。

よって、勉強時間の観点から比較すると、マンション管理士試験の方が難易度が高いといえます。

まとめ

宅建とマンション管理士の資格取得の難易度について解説しました。

最後にコラムの内容をまとめます。

・マンション管理士試験は宅建試験より深い知識や幅広い分野が出題されるため、試験内容の観点からマンション管理士試験の方が難易度が高い

・マンション管理士試験は宅建試験より10%ほど合格率が低く、合格率の観点からマンション管理士試験の方が難易度が高い

・マンション管理士試験は宅建試験の約2倍長く勉強しなければならないため、勉強時間の観点からマンション管理士試験の方が難易度が高い

資格取得の難易度はマンション管理士の方が高いですが、それぞれ職域が異なるため、自分の目指したい内容によって資格を選びましょう。

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