台中魅惑のアイスクリーム


台中にある宮原眼科は昔日本人がやっていた眼科医院の跡地をリノベーションしたもの。今ではこの写真のように有名なアイスクリームの店の他に、土産物や食事が頂けるフロアもある観光客には嬉しい集合体の建物だ。



なんて言ったってもう9月を歩き出しているのに日中は36度を叩き出す台中をひたすらに歩き回るのは酷すぎる。1箇所で用事を一気に済ませられ、且つ話題であれば行く他はない。

今回は特に話題の1階にあるアイスクリームの店を訪ねた。平日の昼間であるにも関わらず店の外に列は連なり、メニューを渡され15分ほど並ぶ。見本の写真など一切ない中国語が並んだメニュー、その文字だけで何十種類あるアイスの中から選ばなくてはならない。31アイスクリームのようなあの親切丁寧なメニュー概要は何処にもない。

(あとから知ったが日本人には日本語のメニューが渡されるらしい。メニューは同行の彼に手渡されたが台湾人だと思われたと推察する)



彼の翻訳の元やっと3種類のアイスを選んだところでオーダーを取られる。マンゴーと葡萄とオススメのスリランカティーにした。オーダーシートが手渡され列が進むのを今か今かと待つ。レジに辿り着く前にやっとショーウィンドウの前でお待ちかねのアイスの実態を知ることが出来る。



チョコレートだけで種類が19種類もある。その茶の色の絶妙な変化にチョコレートにしとけばよかったと思わされるし、味見も勧めてくるからより気が変わる。女心と秋の空はなんちゃら、、ではないが結局最初のオーダーはどこへやら金柑レモンとハチミツグレープフルーツそしてアールグレイティーにし、彼は店員さんに「(とんだ我儘女のせいで)全部変えてすみません」と言い、男性の店員さんは苦笑いして今にも「大変ですね。お察しします。」と言ってきそうであったが、(私は中国語が分からないからもしくは言っていたかもしれない。)女は気移りするものだから、そこらへんは堪忍して頂きたい。



せっかく台北から足を伸ばして台中まで来たのだから、、、と私達はスペシャルトッピングを頼んだ。

(彼が勝手にスペシャルトッピングを頼んでいたが、「とりあえず一番すごいやつ頼まないと後でなんか言われたら嫌だから、、、」と先読みが過ぎるしそして完璧な判断であった。これにより私の「想像してたのと違う、、、」という身勝手な発言のジャブを交わす彼であった)


アイスが盛られたあと、奥のトッピング用のショーウィンドウに移り、トッピングを3種類(チーズケーキ、花餅、小豆のクッキー)選び、それが絶妙なバランスで盛られ、そこに蝶々とクマのクッキー、そしてなんと先ほどキャンセルした葡萄のアイスが一回り小さいスクープで乗っているではないか、、!(きっと、我儘な彼女を持った健気な彼への労いであろう。)



受け取ったアイスの重量はちょっとした食事を優に超えていたから、女同士で訪れた際はシェアをするか、これを平らげた後は一切の食事をしないと誓ってからオーダーするといい。



宮原眼科が①生クリーム不使用②乳化剤不使用③卵黄不使用④色素不使用⑤香料不使用⑥安定剤不使用と謳っているだけあって、このサイズ・見た目を反してなんとも自然派で優しい味。金柑レモンなんて、名前から想像するその爽快感そのままで台中の日差しで汗ばんだ体が少しだけサラリとした気がするほど。



トッピングもただの見た目の語呂合わせと期待していなかったが、さすが土産物が併設されているだけあって美味しい。


写真を撮ってもよし。食べてもよし。駅から近いとなれば、なるほどこの行列も頷ける。一つだけ、、、宮原眼科にケチをつけるのであれば、アイスは目で見てから選べたら我儘で移り気な女が少しでも減るのではないか。




頼んだアイスの値段
トリプル 220元
ワッフルボール 20元
スペシャルトッピング 80元

住所
臺灣 台中市中區中山路20號
10:00〜22:00



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私の、私たちの、ワイキキビーチ

プロトラベラーの最後の選考課題の
”今まで自分が行った国や場所で一番お気に入りのところ”について書こうと思う。

この課題には心底頭を悩まされた。
どうせ書くなら見てくれる人が行ったことのない
素晴らしい場所のエピソードを書きたい。と思った。
しかし、私は今このトラベラーの選考にいるのが不思議なくらい訪れた国は少ない。
アメリカ(ハワイ、ロス)、韓国、台湾、上海くらいだ。
だいたいものすごくアクティブでない限り、20数年間生きていればこの程度だろう。
これまでの私は海外旅行を計画するときに、新しい場所に訪れるよりも行き慣れた馴染みの場所を選択する方が多かった。
行き先は少ないがハワイに関しては1歳から大体毎年1回以上のペースで行き、今に至る。


そんな調子だから、お気に入りの国は?と聞かれたらアメリカのハワイしか思い浮かばない。それはもう物心つく前から私の目、耳、、全ての五感に
「ハワイはいいところ」
という情報そして体感で刷り込まれているからだ。

そして中でもお気に入りの場所は?と自分に問うともう
ワイキキビーチ
しか出てこないのだ。


嗚呼トラベラーの選考の最後の課題なのに、こんなにベタで誰もが一度は訪れたことのある、訪れていないとしても耳には必ずしたことのあるワイキキビーチ。
こんなビーチを紹介する人は逆に私しかいないであろう。

私だって今では有名になっているカイルアビーチだったりラニカイビーチだって一応ちゃんと行ったことはある。

それでも私がハワイに着いて、サンセットを見たり、トロリーに乗って横目で眺めたり、朝散歩に行く場所はやっぱりワイキキビーチなのである。


ワイキキビーチの思い出はこれといってない。
ハワイ、そしてホノルルを訪れたら必ずそこにあるもので、「行こう!」と思って意気込んでいく場所でもない。ラニカイビーチやカイルアビーチはそこに行く為に1日を費やす。ワイキキビーチは別に泳がなくてもいいし、カラカウア通りでショッピングして時間を持て余したからと言ってフランクに寄ってもいい。

ワイキキビーチほど、こんなに肩肘はらなくてよいビーチが他にあるなら教えて欲しいくらいだ。
そのようなスタンスでそこに存在してくれているからか否か、ワイキキビーチにはいつ行ってもワンサカ人がいる。

人がいるということはもうそこには、”誰も知らない”だとか、”秘境”だとかの特別感はまるでない。
写真を撮ろうとレンズを向けた先にはたくさんのビジターが写り込む。人消しのアプリも存在するが、消したらもうそこはワイキキビーチではなくなる。それほどにワイキキビーチはいつだって活気付いている。



(フォトジェニックな写真を撮ろうとしてもてんで無理な話なことはお分かりいただけただろうか)


そこには初めてハワイに来た人だっているし、何度目かのハワイの人もいる。ロコ(地元の人)だってちゃんといる。




ワイキキビーチがいつだって変わらずそこに存在してくれるからこそ、訪れる度に自分が変わって行っていることに気づくことが出来るのだ。

日々は過ぎていく。
そして物事は変わっていき、世界も動いている。
少し前だったら携帯やテレビから鳴る緊急のアラームは地震が発生する時だったのに、今やもう新しいアラームが存在する。そんな時代だ。

旅でしか人は、自分の変化に気づけない。
懐かしい場所に訪れて以前訪れた時と今の自分の状況を比較することで変化していることに気づく人もいるし、旅先で起こりうる予期せぬ事態を乗り越えた時に自分の強さにしみじみとして、これまで積み重ねてきた経験からくる変化に気づく人もいる。

「リフレッシュしに海外に行く」という人は多いが、少なからず自分の変化を確かめに...という思いも混ざっていると私は思う。


私はハワイに訪れる時は大体決まって最終日にワイキキビーチのサンセットを見に行く。
そこらへんの浜辺に無造作に座って、サンセットを待つ。陽が目の前で落ちてくれることもあれば、立ち並ぶリゾートホテルに隠れて海の青がオレンジと溶け合うその色でサンセットを感じるしかない時もある。

それでもいい。
なんでもいいんだ。

その時間はその時間だけは、私の中でワイキキビーチから人がいなくなり、私とワイキキビーチだけの空間になる。
物事は常に変わって行っていること。帰ったらもう前の私ではいられないというその現実に向き合う約束を私は毎年ワイキキビーチと交わす。


20数年間そうやって繰り返してきた。
ここをお気に入りと言わずして、どこをお気に入りと言えばいいのだろう。


http://instagr.am/p/BWpZgYuF6qz/

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少しばかりの細工

画像の加工について話そうと思う。
インスタグラムを使っていてノーフィルターで勝負している人はそう滅多にいないのではないか。


インスタグラムの投稿の回転率は早い

検索の虫眼鏡のところを押せば、ザッとインスタ側が「こういうのあなた好きでしょ?」と言わんばかりにまだ出会ったことのない本当に全部端から”イイね”を押してしまいそうになる自分好みの写真が羅列される。
それをじっくり見ていた矢先手元がブレて画面をスライドしてしまうと、また新しい膨大な写真が表示される。

そんな中でノーフィルターはやっぱり埋もれてしまう。写真は無数のアカウントからどんどん量産されていく。インスタグラムはもはや写真の上手い下手で楽しむものではない。


いかに一瞬で人を惹きつけることが出来るか


検索で無数のpostを追っているとき、きっと人は一瞬で9枚程度のpostを視野の中に入れている。
それを繰り返していき、中でも瞬間で目を捉えたものが勝つ。

誰かの両目をしっかりとこちらに向けるために少しばかりの細工をする必要がある。

私がその細工を施すために使うアプリは

VSCO

私はこのアプリで必ず C1 のフィルターで統一する。



私のアカウントはカップアートで統一している。(ちなみにプライベートアカウント @miku_dahua ではHB1 のフィルターを使っている)
一番見せたいのはアートだ。
クリアで絵がクッキリとそして気持ちの良い色味を出してくれるのが C1フィルターなのである。

では早速いつもの加工の手順を書いていく。

まずは元の画像

⓵C1のフィルターを選択する
C1のフィルターにするだけでグッと鮮明になる

 
⓶露出を上げる
露出を上げることで全体的に明るくなる


⓷シャープを上げる
アートをよく見せたい為にハッキリとした印象にする。

⓸明瞭度を上げる
ほんの微々たる変化だが、よりハッキリとした印象にさせるために若干調節する。

 
⓹彩度を上げる
色味を強くさせることによりアートが映える。
そして、postした時の見栄えもよい。
⓺シャドウを若干上げる
シャープや明瞭度をあげたことにより、メインのカップ以外の所が暗くなりがちになる。全体のバランスを見て調節する。
(よく見ると上より下の方が足の色が明るく見える)
 
⓻色温度を下げる
青みがかった色味が個人的に好きなため、必ず最後に色温度を少し下げて調節する。
これがアカウントの投稿の統一感に繋がる。
  
⓼トリミングをする
全体的を見ていらないところを切り捨てる

このようになる↓

元の写真と見比べて欲しい↓

本当はこのあとインスタグラムの方の編集でも細かな調節をするがほとんど同じなので割愛する。
そして投稿されたpostがこれだ。



写真の加工はザッと紹介したが、ほとんどの人が実践しているようななんの為にもならないものだと察する。

加工のアプリは誰が使っても、一律でそれなりの写真に変身する。
ただ、フィルターは膨大に存在する。その中からどれを選んだらいいのか迷うし、一つ一つ試したくなるのが人間の常だ。

そこをグッと堪えて一つのフィルターに絞り、同じ調節を繰り返して、最後に自分らしさを加える。
(私の場合であれば、色温度を下げて青みがかった写真で統一する)

それがやがて自らのイメージとなる。
その写真から香り立つ自分らしさに人は寄ってきて共鳴してくれる。

だから私は誰に教わるでもない自由な感覚で、好きに自分の写真に細工をしている。
そして、私は画像の加工よりも撮り方や無数の写真から1枚に絞る作業の方に重きを置いている。
長くなるのでその話は次に回す。

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空白こそが旅



日帰り旅行をした。

ふと何の脈絡もなく出雲大社へ行きたいと思い立ち、彼と小旅行。

福岡から岡山まで新幹線で行き、岡山から出雲まで3時間特急に揺られる国内旅行。


車内から見る景色はどれも新鮮で本を捲る指が何度も止まるほど。

切り立った山、名前の通り針のように尖った針葉樹林、諾々と流れる大きな川、そこにポツポツと置かれた家屋、その光景を走る列車の中から眺めていた。




こんなところにも家は建てれるのかと言うような場所にも人が住んでいた。

朝のオレンジの光が時折さしてその名前も知らない数々の村を照らしていた。

家の前の落ちた葉を履く人、畑を耕している人、通学に向かう中学生。瞬間でしか見えないその光景の中にはそれぞれの生活があった。

周りには何もないように見えるけれど、そこには家があって、学校や会社があって、何かしらの店もあるだろう。

瞬間で見るその光景はなんとも穏やかに見えるけれど、そんな小さな集落でも人と人の諍いもあれば、思いやりや助け合いで成り立つ生活がきっとある。

大なり小なり、人が1人以上いればその中には様々な感情が芽生える。よく今の自分の不幸を環境のせいにする人がいるが、どこにいてもそういう人はいつも不幸だと言う気がする。

どこにいるかではなく、自分がどういたいかで人生は大きく違ってくるのだろう。

なんてボンヤリと外を見ていたらいつの間にか出雲に着いた。


旅というのはこうやって必ず移動が発生する。

その途中の空白こそが旅というものだ。

この空白をやり過ごす時間というのは人に見せるほどのこともないかなり地味な時間だが、この空白の時間があるからこそ旅の記憶というものは色濃く残るのだろう。

むしろ旅を思い出すときにこの時間の方が強く香り立つこともあるくらいだ。

出雲での話はまた追って書くとする。







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旅のこだわりの持ち物




旅行に行くときは、

パスポートと携帯と財布
パスポートと携帯と財布
パスポートと携帯と財布


この言葉を連呼して、
まずは家出る前にこの3点セットを確認して
家出た直後も確認して、空港までの公共交通機関に乗る直前も確認して、空港に着いた瞬間に確認してと兎に角この3点セットがあれば最悪は何とかなると思っているし、何とかなる。


パッキングをするのは出発の数時間前、スーツケースの中の荷物はできるだけ少なくしたい。

私には「我慢をする」という、人が成長していく上で身につく基本装備がまるでない。

海外旅行で出会って、トキめいた物は出来るだけ買って帰る。ベッドメイキングセット一式やドーナツ型でカラフルなアメリカのシリアル”fruit loops”を1kg、家に帰って棚に置きっ放しになって一度も本来の目的として使われず埃を被ると分かりきっているキャンドルなんかも買って帰る。しかもそれを大量に。アメリカサイズの枕2つ買って帰ったときはさすがに2つもスーツケースに入らず、1つは機内に持ち込んだりもした。(結果的にかなり質の良い睡眠を取れた)
トキめいたらもう我慢が出来ない。
しかも海外で出会ったものは、一度それを逃したらもう二度と会えないかもしれないという刹那的な衝動に駆られるので尚一層だ。

なのに、航空会社はスーツケースの重量の制限を旅行者に突きつけてくる。0.5kgでもオーバーしようもんなら当たり前のように超過料金を請求してくる。絶対に見逃してはくれない。

長年のこの航空会社との超過料金戦争を繰り広げ、私はちょっと持ち上げただけでスーツケースの重量をかなりの確率で当てられるという特にどこにも披露出来ない特技が出来た。

話は逸れたが、兎に角スーツケースの中身は少なくしたい。服はそれなりに持っていくが、靴はビーサンにディナー用のヒールぐらいだ。
あとは申し訳程度の化粧品と小物くらい。

だから、旅行においてこだわりの必ず持っていくものが基本的にはない。こだわっていられないくらいトキめいてしまうものが世界にはたくさん存在することを知ってしまっているからだ。

そんな私でもここ最近は大人になり、衝動に駆られる前に「いや待てよ。これ日本で使うか?」と考えられるようになってきて、上に乗って体重を掛けないとてんで締まらなかったスーツケースも、今や何の負荷も掛けずにお利口さんに締まる程の余裕ができ何か入れていこうかななんて気になった。

そこで最初のパスポートと携帯と財布というワードがよぎる。いくらスーツケースに余裕が出来たとしても基本はパスポートと携帯と財布があれば良いということからは逸れたくはない。

そこでオリジナルのiphoneケースを自作するこにした。


amazonでただの木製の1000円代で買えるiphoneケースを何個が取り寄せて


デザイン画を作成して



色を塗ってオリジナルのiphoneケースを作成した。


旅先で必ず持ち歩くものは財布と携帯だ。
(パスポートはティーンエイジャーだと思われてお酒を提供してもらえないというテンションの下がる夜にならないようにディナーの時にカバンに忍ばせる以外は金庫で眠っている)

旅先でのコーディネートを撮影する鏡越しにも、旅先で購入したものを雑多に並べて物撮りするときも、iphoneケースが可愛くてその旅先に似合っていたら弾む。







物撮りをしたって絵になる。
海外の太陽の光は本当に日本に降り注がれるそれと同じかと思うほどにクリアだ。
日本では朝の光はクリアで綺麗だ。そこからどんどん彩度は上がっていってしまうのに、海外では無添加みたいなクリアな陽の光が日没までほとんど続く。




かさばらなくて且つ絶対持ち歩く物で旅先の気分とリンク出来るもの。


そんなものが結局一番使ったりするし、持って行ってよかったと思える。
スーツケースに余裕が出来たら、かさばらなくて世界に一つだけのオリジナルケースを、何個か入れて行こう。そして、無添加みたいな陽の光の元で世界に一つだけの私にしか撮れない写真を撮ろう。

それが私のこだわりの旅の持ち物だ。



インスタグラム
カップアートアカウント @miku_yagi
別アカウント @miku_dahua





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私が目指すもの

 

このblogを始めるきっかけとなった理由の一つに
”プロトラベラー新メンバー募集の第一審査を通過した” 
というのがある。
それは7月のハワイ旅行中。
genic mag が新しいプロトラベラーを募集していることを知った私は、丁度ハワイ旅行中だし参加してみるかと旅行中の浮かれた気持ちとそれでまた新たな人生が切り開かれたら飛び込みたいという淡い期待で募集要項のハッシュタグをつけて、いつものカップアートを投稿した。


その時投稿したpostはレナーズのカップにマラサダベイビーを描いたもの。
最初は興味本意くらいの軽い気持ちだった。
一次選考を通過したとの連絡を受けて、思わね展開に腰が引け、「恥を晒すだけになるのでは...」と辞退も考えたけれど、私が将来的にやりたいこと。
表現する人になること、創り上げる人になること
にこの機会は全く無縁の世界ではないのではと思うようになった。
何かに興味を持って繋がりを感じたとき、次々と扉が開いていくそんな経験をしたことが誰しも一回はあるのではないだろうか。
その時の感覚に似ている。





いつも旅をするときは、必ず数日前から時間を見つけてはカフェやアートが映える場所を探している。
”旅とアート”
ただ雰囲気がよく、写真映えがする場所に赴き食べ物やコーヒーカップを物撮りするだけじゃ、面白くない。その場所やその土地、背景、そのカフェのテーマを調べてアートをする。

旅に出て、ただ流行っているspotでそれなりの写真を撮るだけじゃない、
自分で作り上げる旅”
を提案したい。と思うようになった。  






台湾


(台湾を訪れたときの九份にて
千と千尋の神隠しのモデルとなったと言われている場所にて。)

ちょっとしたアイデアでよりそのものが何なのかを鮮明にすることが出来る。人に興味を持ってもらえることが出来る。
目に新しいものを発信していくことで、ハッシュタグで検索したときに、埋もれない自分を作ることが出来る。そんな楽しみ方が旅の一つになってもいいのではないか。

そしてもう一つ私にはしたいことがある。



(もう一つのアカウント @miku_dahua より)

旅を言葉で表現したい。
写真に添えられた言葉、
壮大な景色、感動的な体験をして
何千イイねを獲得しているpostを見て、

「とにかく最高!言葉にならなかった」

という感想を読んでも、そこで感じる温度や風や匂いはその場所を味わったことがない人には伝わってこない。(もちろん本当に言葉にならないほどの体験だったんだと思う)

世の中の人の視覚はもう十分に満たされている。
インスタグラムの検索🔍を押せば、溢れんばかりの素敵な写真が並べてあって、イイねを押す指が腱鞘炎にならないか心配するほどにだ。

だからこそ、その写真の奥まで写しきれていない
もしくはフォトジェニック的にナンセンスでトリミングをかけて切り取った所まで、私は言葉でもっと深く伝えていきたい。


私は今までのプロトラベラーの基準からはかけ離れているかもしれない。
しかし、機会を与えてもらえるのであれば、今までとは違うやり方、魅せ方で表現していきたい。
チャンスがある限りは挑戦していこうと思う。



インスタグラム
カップアートアカウント @miku_yagi
プライベートアカウント @miku_dahua

興味があれば見に来てください🔍














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かき氷のお話(銀座林屋新兵衛)

小さい頃のかき氷の記憶は、町内のこぢんまりとした祭りで発泡スチロールのカップに入った荒削りの口に入れるとシャクシャクと音のなるそれか、デパートで買ってもらったキャラクターの手動かき氷器でせっせと削って、出来上がった頃にはもう既に底の方から溶けてきているそれくらいしかない。

大体思い出すかき氷の記憶は、本当にただ氷を削って、苺だとかブルーハワイだとかの蜜を回し掛けた粗末なものだ。
でも子供のころはそれが最高にうまかったし、あのマーカーで塗ったんかと思わせるくらいの蜜の色に目を輝かせたものだ。

なのに、今は1000円代を優に超えてくるかき氷を食べている。あの頃の、小学生の頃の私に「かき氷3個分買えるよ!」と怒られやしないか。

いつからか、かき氷は「かき氷を食べに行く日」と銘打って、調べたり、時には並んだりもしながら一つの夏のイベントになった。 
昔はかき氷の写真なんて撮らなかった。今や、かき氷だけを(なんならポートレートモードにしてまで)写真に収めたりしている。

毎年少なくとも一回は都内にあるかき氷を出している甘味処を調べて足を運んでいる。


今年は銀座にある”銀座林屋新兵衛”でかき氷を食べた。かき氷を食べようとする時に私は大体苺にするか抹茶にするか心底悩む。悩みすぎるあまりメニューの上で「どちらにしようかな、、、」と数え歌をしてしまうほどに悩む。このかき氷は題して”苺みるくと抹茶のかき氷
私の今までの抹茶か苺か問題で失われる時間を一瞬で解決してくれるコスパの良さ。時間はお金で買えないものだ。

瞬殺で注文をし出て来たらこの美しさ、もうかき氷は一つのスイーツとしてカテゴライズされているらしい。シロップは全て自家製というのもいいし、何より別で抹茶シロップと練乳が出てくるのが有難い。先に練乳が乗った状態で出てくると、蜜で練乳が水っぽくなる。それが嫌いだ。
掛けて食べてを少しずつ繰り返したい。それも叶えてくれる。

味が二層になっているから途中で混ざっちゃうんじゃないかという心配も御無用。苺の蜜はドロッとしていて下まで垂れない。一方で抹茶はサラサラとしていて、底のほうで氷に色と味を染み込ませて待ってくれている。ナルホド、抹茶の上に苺の順番もそれを鑑みての計算だということなのか、、、!

やはり1000円を超えてくる東京のかき氷はすごい。このかき氷は1300円だった。
あれだけ幼少期に粗末な荒削りの氷を口に入れていたのに、その記憶さえ一瞬消え去り、「やっぱかき氷ってこれだよねー」と言わせるそのすごさ。

だから一年に一度くらいは調べて、時には並んで食べに行きたくなる。

一つだけ注意してほしいのは、幼い頃のように炎天下の中かき氷を食べて体を冷やす夏はとうに過ぎ去っているということだ。
今のかき氷は、氷のフワフワ感だったり、その蜜の深さで夏を測る。
冷房がキンキンに効いている室内で、真夏なのに羽織りものを羽織って楽しむのが、今の時代のかき氷の食べ方だ。

特にここ、林屋新兵衛の室内は異様に冷えている。私はノースリーブで乗り込み凍えに凍えた。
最後の方は冷たさで脳がやられ、自分が何を食べているのか分からないほどに心底冷えて、最後のひとすくいまできちんと味わえなかったことに後ろ髪を引かれる思いで店を後にするという結末を迎える。
だから必ず羽織りものは持参してほしい。

銀座林屋新兵衛
東京都中央区銀座7-4-5 銀座745ビル 1F



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自己紹介(blogまた始めます)



blogを始めました。
初めてblogを開設したのは高校生の時。
当時ミューズだった梨花さんのblogを読んで、
「これだ!私もこれをしよう!」とそんな安易な気持ちで始めた。もちろん田舎の一女子高生の私がblogを始めたところで、梨花さんみたいに記事一つがまるで小さな雑誌かと思わせるような写真も撮れないし、それに見合う添え物みたいな文章も書けなかった。

それでも田舎の高校生なりに、自分を表現しようと頭を使った。「同世代の女の子が共感してくれて、身近に感じられるような記事ってなんだろう。」と考えた。そして、一番大事なことは 
”周りが誰もやっていないような表現方法で。
二番煎じにならないこと。”
それを特に意識した。そうやって、高校生時代の半分近く当時のblogで楽しんでいたと思う。今はもうそのblogはどうやって開いたらいいのかも分からない。きっと当時の私の記事はすごく粗末な読むに耐えないものだったと思う。
最後の方はそれなりになって、購読者は数千人に達した。今でもblog時代から見てますと言ってくれる人もいる。







あれから大人になって一度blogは疎遠になって、就職をして生まれ故郷から遠く離れた場所に一人暮らしをしている。職場以外の知り合いもいない地で、休日はカフェで読書をして過ごしていた。そんな一辺倒な休日に辟易として、ある日思い立ってペンを80色買ってみた。最初はカフェで大人の塗り絵を何ページかやっていたけれど、そもそも80本分のペンをカバンに入れているのでさえ重いのに、A4の紙の束なんて持ち歩けなかった。そこで、海外では既に存在しているコーヒーのテイクアウトカップに絵を描くカップアートをしてみようと閃いた。それが思いの外楽しく、
”行きつけのスターバックスでカップアートをして過ごす休日
という新たな楽しみが生まれた。
なにより、カップアートは日本では認知度が低く周りが誰もやっていないという点が私の好奇心をくすぐった。カップアートをはじめて2年位は過ぎた。元々、絵がすごく上手いわけでもなかったけれど、続けることでコツをつかんだ。
今では、NEW OPENのカフェのカップに絵を描いてみたり、季節折々、その時の流行からテーマを決めて背景までこだわってインスタグラムにアップするようになった。



そこから、 
「なにか自分が形にしたいと思ったものは何でも自分で作れる!」
と思うようになり、デザインからはじめて画材を揃えてオリジナルiphoneケースを作ったりしている。

作ったり、描いたり、瞬間を収めたり、文章を綴ること全てが好き。
一から作り出すこともしたいし、既存の物と物を合わせてそのバランスをとることもしたい。
目で見たもの、肌で触れたものをただ
「おしゃれ!」「インスタ映えするね!」
という言葉で片付けられないものを伝えたい。
たとえば旅行で撮った旅の一コマがあるとして、そこには写っていない、見えないところまで私の表現で見せていきたい。

だから、blogも始めます。

カップアートアカウント







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