@chablis777
シャブリ

---------------------------

----K----064-------
----a-----------------------------
----m-----------------------
----u------------------------------
----k-a-m-u-e-v-u-r-i-b-a-d-e-i-----------------
-----------------------------------
---------------------------------------------------------------

♪~(ラジオ「ラジオ体操第一」)
(吉右衛門)はい 皆さん最後まで よう頑張りました。
(拍手と子供たちの歓声)
(子供たちの歓声)
(初美)はい 頑張ったね。(吉右衛門)は~い はい。
ありがとう!(初美)はい よく頑張りました。
ありがとう。よく頑張りました。ありがとう。
(ひなた)あ~! え… あ~ もう違うわ!
あ~ もう!はあ… どないしよう 終わらへん。
はあ~。
あっ… う~!
♪~
♪「君と私は仲良くなれるかな」
♪「この世界が終わるその前に」
♪「きっといつか儚く枯れる花」
♪「今、 私の出来うる全てを」
♪「笑って笑って」
♪「愛しい人」
♪「不穏な未来に 手を叩いて」
♪「君と君の大切な人が幸せである」
♪「そのために」
♪「祈りながら sing a song」
♪~
(錠一郎)もったいないなあ。今まで皆勤やったのに。
そやかて宿題が… 間に合わへんさかい…。
(るい)あんなに毎日 遊んでたら間に合うわけないやないの。
大丈夫や。 お父ちゃんが手伝うたる。えっ ホンマ?
ジョーさん。
武士の情けや。言葉の遣い方がおかしい。
ん! ひなた 卵かけごはん やるか?する!
自分でやんなさい。お父ちゃんにしてもらう。
よし。 じゃあ 片手でやったろ。
こぼさんといてよ。
あっ…。 ああ…お~。お~。
殻が入ってる。えっ?
ホンマ?
あっ これ?これ。
う~ん…。
ほら 取って。うん… ちょっと待って…。
頑張れ! 頑張れ!うん…。
ちょっ…。あとちょっとや。うん これね。
もうええ。 貸して。
おっ。お~。
はよ食べて さっさと宿題しなさい。は~い。
お父ちゃん! 何してんの!?
何て 絵日記や。
「今日は お父ちゃんとお母ちゃんと一緒にすいかを食べました」。
これ すいか?これ お母ちゃんや。
もう!お父ちゃんは算数のドリルやって!
あ~ 分かった。
どないしたん?
いや… お父ちゃん 算数は苦手や。
苦手いうたかて 小4の算数やで?
小数はもう… 特に苦手や。ええ?
ほら… 割り算とかだと もうお手上げや。
小数点 動かしたらええんや。ああ ああ… 何か そんなんあったな。
こ… こうかな?反対や!えっ。
後ろに動かすねん。 後ろ。ああ。 うん うん うん なるほど。
これが こうかな? こう… こう…これが こうか。
あ~ もうええ! 余計 時間かかるわ!
ひなた。
お母ちゃん。あんた それでええ思てんの?
えっ?
宿題せんと 遊びほうけて。テレビ見て チャンバラばっかりして。
毎年 毎年 夏休みのたんびにおんなじこと繰り返して。
あげく お父ちゃんに泣きついて。
たった一つ続けとったラジオ体操まで最後の最後に投げ出してしもた。
もう 宿題なんかせんでええ。
そのまま学校行って 先生に絞られなさい。
あんな強く言うたらんでもええんと違う?
ひなた しょんぼりしてたよ。
あれくらい言わな分かれへんのよ。
あのままやったらこの先 ひなた自身が困るんやから。
そうかなあ。そうかなって…。
僕も 学校の勉強はろくに せえへんかったよ。
自慢気に言うことやないでしょ。
でも るいみたいな人がお嫁さんになってくれた。
何にも困ってへんよ。
もうええ。ジョーさんと話してたら 調子狂うわ。
(小夜子)こんにちは。
おいでやす。 ちょっと待ってね。(小夜子)あっ いえ…。ここ 大月ひなたちゃんのおうちですか?
あ~ もう~。
う~ うっ… あ~!
あっ あ~。
はあ~。
・ひなた!
はい! はい!
・お友達来てるよ。
えっ?
藤井さん。
傘 返しに来てくれたんやて。ああ。
ごめんね ずっと借りっ放しで…。
あれから すぐおばあちゃんとこ行ってて…。
学校始まってからで よかったのに。
ホンマにありがとう。
うれしかった。
ひなた。 上がってもらい。
どうぞ。 散らかってるけど…。
座って!
手伝おか?えっ!?
私はもう 全部できたから。
え… えっ そんなあ。
ええよ。 傘のお礼。
・ホンマにええの?せっかくの夏休み最後の日人の宿題の手伝いで潰してしもて。・(小夜子)ええよ。
あ…。 いやいや いやいやあかん あかん!
・やっぱり やめとく!
侍は 見返りなんか求めへんもんや。
侍…。
大月さん 何で そないに侍が好きなん?
何で?いつから?
うちとこ ちょっと変わってるやろ。
・(小夜子)変わってるて?
・お母ちゃんが回転焼き焼いてお父ちゃんは家にいてるのに仕事してへん。
幼稚園の頃はそれで よう からかわれた。
電器屋の吉之丞とかに。
・泣きべそかいて帰ってきたら当のお父ちゃんがテレビ見てた。
お父ちゃんは私の顔見て 膝に乗っけてくれて。
それで 一緒にテレビ見た。時代劇やった。
・それから毎日お父ちゃんの膝で時代劇見てた。
かっこええなあ思た。
どの侍も。
私が見てきた侍は みんな…強くて 優しくて…。
(テレビ)「江戸御免の向こう傷 旗本退屈男」。
♪~
絶対に泣いたりしいひん。弱音なんか吐かへん。
・こうと決めたことは命懸けで やり遂げる。
高潔なんやね。いや 血圧までは知らん。
あっ いや 高血圧やなくて…。
私は憧れてんねん。そういう侍の生き方に。
♪~
(森岡)あ~ え~っと…。あっ いらっしゃ~い。
わっ! ご主人かいな。
…出直そ。うん そうしてくださ~い。
(一恵)こんにちは。ああ いっちゃん。 こんにちは。
ひなちゃんは?
入り。
(一恵)はい。 これ ラジオ体操の景品。
えっ ええの?うん。
言うたら ひなちゃんの分もくれたわ。わあ! いっちゃん ありがとう!
皆勤賞はあかん言われたけど…。
ノートと鉛筆やろ? 別にええわ。わあ~。
こんなことやと思うた。面目ねえ。
ほら やろ。 手伝うてあげるさかい。
・いや でも 侍は 見返りなんか…。・(小夜子)やろう。
3人でやれば すぐできるわ。
うん。 ありがとう!
うん やろう!
♪~
お客さん 10人ほど帰ってしもた。え~ もう…。
ひなたは?
宿題してる。
いっちゃんと藤井さんに手伝うてもろて。
友達に恵まれてるんやな ひなたは。
それが どれだけ幸せなことか僕らは よう知ってる。
ひなたにとってそれより大事な夏休みの宿題はないよ。
もう 分かった。
分かったからそんなふうに意地悪言わんといて。
意地悪?
ずるいねん ジョーさんは。
ずるい。
るい。
ひなたは 10歳や。
僕は 10歳のお父さん。るいは 10歳のお母さん。
一緒に大きくなってったらいいねん。
♪~
<こうしてひなたの夏休みは終わりました。And so, Hinata’s summer vacationcame to an end>


via Twishort Web App

Made by @trknov