令和時代のお笑い公論

笑いの粗熱が冷めるまで

妥協してくれとは言わないが、そこまで気ぃ使わにゃならんのか

とある芸人にTwitterでブロックされていることに気付いてしまった。

過去にフォローしたことはない。Twitterで言及した回数も少ない。それも、辛辣な言葉で否定するような内容ではない。なんでもないような話の中で、ちょっと名前を出した程度のことである。要するにブロックされる謂れがない。なのに、どういうわけだか、ブロックされている。意味が分からない。

この一年ほどで、同じ様なことを何度も経験している。別に自主的に調べている訳ではない。TwitterのオススメツイートがTLに流れてきて、引用リツイート先が表示されていないことに引っ掛かり、調べてみるとブロックされているのである。知りたくもないことを知ってしまう、この哀しさたるや。しかも、往々にして、過去にさほど言及していない芸人からブロックされているのである。

今回、特に以前からネタが好きだった芸人からブロックされていたため、思わず嘆きツイートを連発していたところ、ネット大喜利に参加していた学生時代にちょっとだけ繋がりを持っていたとある芸人さんから、コメントを頂戴した。曰く「他の芸人に関して嫌なことを言っているツイートが流れてくると、先回りしてブロックしてます」とのこと。なるほど。理に適っている。適っているけれど、こちらにしてみれば、何がきっかけでブロックされたのか分からない以上、反省も学習も出来ないままの状態で、ただ一方的に気分が落ち込まされることになるわけで、はっきり言って印象はすこぶる悪くなる。ゆにばーすの川瀬名人みたいに、一般のユーザーをブロックすることがキャラクター化している人であれば、「まあしょうがねえなあ」とでも言えそうだけれども(ちなみに私は川瀬名人にもブロックされてます)。

というか、はっきり言って、思考に影響が出るから止めてほしいのである。

今も昔も私の芸人に対するスタンスは基本的に「ネタが面白いかどうか」である。面白ければ称賛するし、つまらなければ批判したり激励したりする。つまらなかったのが面白くなっていたら「スゴい!面白い!」「見損なっていた!」と意見を改める。その判断基準を崩さないようにするために、なるべく芸人に対してフラットな気持ちでありたいのだ。それなのにブロックとかされてしまうと、その芸人に対して、否が応でも怒りを感じてしまう。どんなに面白いネタをやっていたとしても、「でもコイツ、俺のことブロックしてんだよな……」というノイズがつきまとってしまう。こちらが過去に厳しく言及した相手なら、多少は「自分も悪かったかな……」と思えるけれど、その根拠が明確じゃないと、もうどうにもならない。マジで止めてほしい。

「別にフォローしてたとかじゃないのなら、ブロックされてたって関係無いのでは?」と思っている人もいるかもしれないが、たまにフォローしている芸人さんが私をブロックしている芸人のツイートを引用リツイートすることがあって、その度にブロックされているという事実を再認識させられるのである。忘れたくても忘れられない。忘れたとしても、忘れた頃にまた思い出させられる。好きでフォローしている芸人が、俺のことブロックしてる芸人と、なんだか仲良さそうにやり取りしている空しさよ。

というわけで、気に食わないなコイツって思ったら、ブロックじゃなくてミュートにしてくれ。ていうかミュートでいいだろ。なんでブロックなんだよ。ブロックしたら相手にも「このユーザーからはブロックされています」みたいな表示が出るのに、なんで不特定多数の大衆を相手に商売している芸人がそんなリスクの高い方法を優先してるんだよ。ミュート使え!ミュート!

ていうか、芸人についてそこそこ好意的な文章を書いている方であろう人間をブロックすな!!!こんなん自分で言うことじゃないけど!!!あーあ、俺が文春で連載とか持ってたら、ブロックされてなかったのかなーっ!!!(僻)