ゲゲゲの鬼太郎
ウエンツasゲゲゲの鬼太郎
一言で表すと・・・
地味っす。。。
ウエンツ君って、少女マンガの美少年よりも更に綺麗男子だと思うんですが、何かにつけて控え目な感じがします。
あれだけいい男なのに、それが却って彼にはコンプレックスになってるような。
この鬼太郎のキャラも割とそんな感じですね。
妖怪達にも慕われて、腕っ節も強い筈なのに・・・
何かにつけて自信なさげで、何かそんなに苦しいの?!辛いの?!
心の中に何を抱えてるんだい?!お姉さんに話してごらんそんな感じ。
庇護欲をそそります(爆)
いや~始まって1時間位は、ヤバイな~
想像以上に外したかも^^;とずっとそう思ってました。
何で今更「ゲゲゲの鬼太郎」を実写化する必要性があったんだろう???
何がやりたくて、何を見せたいのか、もう???だらけ。
じゃあ、とりあえずここで軽くお話をまとめときます。
昔々「妖怪石」という偉大なる力を持つ宝石がありました。
その石を手にしたものは、妖怪ならば絶大なる力を手にし、妖怪世界を統一することが出来るという。
しかし人間の手に渡ってしまえば、心の弱い人間にはその力を御することは出来ず、災いが訪れるという。
ねずみ男がその石を盗み、質屋に持ち込みました。
そこへ偶然、会社をリストラに遭い食べることにも困っていた三浦ケンタ君(小学生)のお父さんがやってきました。
その石を見た瞬間、お父さんの中で何かが弾けました。そして、自分でもどうしてだか分からないのですが石を盗んでしまったのです。
「この石のことを誰にも話してはいけないよ。これはお父さんとケンタとの約束だ。」
お父さんはそう言い残して、警察に捕まってしまいました。
その石を狙っていたのが、人間によって住処を奪われた狐のオバケでした。
人間なんて自分勝手だ!そして弱い生き物だ!こうなったら俺たちで人間達を使役して、こき使ってやればいい!世界を統べるためにも「妖怪石」を手に入れるのだ。
ケンタ君は鬼太郎に助けを求めました。
何度鬼太郎に石に在りかを聞かれても、お父さんとの約束を守るためにケンタは知らないふりをします。
そして、ねずみ男の策略で鬼太郎が犯人に仕立てられてしまいました。
「人間でも妖怪でも、正直者がバカを見るんだよ。。。」妖怪裁判。
間一髪釜茹での刑に処せられるところを、目玉オヤジに救われた鬼太郎。
満月の夜までに石を妖怪裁判所まで届けないと、今度は目玉のオヤジが釜茹でにされてしまいます。
ケンタのお父さんが取調べ中に病気で亡くなってしまいました。
お父さんに会いたい!もう一度会いたいんだ。
お母さんを亡くした鬼太郎には、ケンタ君の悲しみが痛いほど分かります。何とか二人を会わせてあげたい!二人は黄泉の国へと急ぎます。
しかし、満月の夜は今日。
行って帰って間に合うかどうか分かりません。
途中で狐の妖怪に襲われますが、そこへ狐妖怪のボスが現れます。
「折り合いをつけて生きればよいのです。」
私たちは、新しい土地で生きていけばよい。だって、それが出来るのだから。
憎しみを憎しみで返してはなりません。
お父さんが三途の川を今正に渡ろうとしていた時、鬼太郎達は黄泉の国へたどり着きます。
「お父さんは本当に石を盗んだの?」
「ああっ。でも、信じてくれ盗んだ時のことは覚えてないんだ。けど、それはきっと自分の弱い心が招いたこと。けど、やってしまったことを言っても仕方がない。
こうして死んでしまったのもバチが当たったんだろう。」
そして、お父さんは優しく言います。
「約束を守ってくれてたんだな。」
「だって、一度した約束は絶対に守らなくちゃいけないんでしょ。」ケンタはお父さんに胸を張って答えます。
だったら・・・
キャッチボールをしようという約束も守らなくちゃな。。。
妖怪石をボール代わりにケンタがお父さんに向って投げます。
お父さんがボールを手にした瞬間、お父さんの体をキラキラノ光が包み込み・・・
そしてネズミ男の結末は・・・いつもの通りでチャンチャン
ラスト15分~目から鱗です。
お父さん役の利重剛さんが自分の過ちを語りだしてから、スッと謎が解けたような気がしました。
超直球ストレート。
①復讐と許し
②悔恨と再生
③因果応報
④約束を守る
戦いのシーンというか、妖怪やっつけちゃうぞシーンが結構少なくて、鬼太郎があんまり活躍しないなあくらい思ってた私が浅はかでした。
「ゲゲゲの鬼太郎」
子供だけじゃなくて大人にも見てもらいたい映画ですね。
つか、まず大人にこそ何かを感じて欲しい。
どっちにせよ、もっと面白く作ってくれても良かったのに^^;とは正直思いましたけど・・・
子供が見るから、とりあえず説教臭いことでも言っとくか!なのかどうか?!本当のところは知りませんが、ラストで言いたいことらしきモノが一応綺麗にまとめられてたと思います。
いっそ小学校で、これ見せて感想文を書かせて欲しいです。
意外といい道徳の教材になりそう。
あっ、でも親と言えば・・・
目玉のオヤジさん。
なるほどイマドキノ親御さんぽかったです。
鬼太郎淡い恋話ラストには結構びっくりしました。
子供のことを思ってだろうけど、それはやり過ぎなんじゃない?!過保護すぎじゃないですか~?!
そこは子供に任せるとこなんじゃない?!
しかももう鬼太郎君は350歳ですから(笑)
そして、その親に黙って従う鬼太郎君の影薄い事と言ったら・・・
あんたはそれで本当にいいの?!そんな簡単に諦めちゃっていいわけ?!
なんでそんなに冷めてんだよ~~~
これまた現代の若者像ってことですか?!
つか、それら全部ひっくるめて現代親子への警鐘ですか???
こういう展開は絶対的ありだと思うんですよ。物語の王道行ってると思うし。
けど、そのラストへのたどり着き方が微妙っていうか・・・
「妖怪世界の掟」というよりも「親のエゴ」が導いた結果に見えたんで、ちょっと怖かった。
この方が息子のタメなんだ。こうした方が絶対にいいんだ。みたいな(笑)
そして、親に全てを任せてるような意志薄弱ムスコ。鬼太郎君、キミ流されすぎです(苦笑)
長い人生(?)を生きていく為には、忘れることも大事だとは思いますが・・・諦観の境地に達するにはまだ早すぎるんじゃないかいと・・・鬼太郎が子供だとするなら尚更。
以上、そうやって何だかんだ勝手に色々と突っ込みまくってしまいした(苦笑)ヴィジュアルも大いに突っ込めますがね。イマドキ素人さんの方がもっと見事なコスやるでしょ。CGと言い、すべてにおいてのチープさに脱帽です。
と言う感じで、意外と別な視点から個人的に楽しめた映画になりました。
子供を連れて観にいくには、全然OKな映画だと思います。
いや、むしろ薦めたい
目に見えるものだけじゃない何かを信じる心を持とうね!みたいな可愛らしいテーマもございますし
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