何のジャンルとは言わないけど

「相談？」

派手な雰囲気を感じさせる黒髪の少女が呟く。それに対して、茶髪の少女が苦々しそうな表情で頷く。

「……すごく、迷ったんだ。こんな、こんなこと良くないって。ただ、その……なんというか」

もじもじと、指を合わせる少女。周りに誰も無いのを確認すると、こっそりと耳打ちを行った。

「あー……マンネリ、かぁ。確かに、パーマーと、そのトレピってあんまりそういうの得意そうじゃないしねぇ〜」

「親ゆ……ズッ友にこんなこと頼むのは絶対ダメだと思ったんだけど、その、このままだとあたしも好きピも欲求不満になっちゃいそうで……」

「んー……えっと、じゃあ、一つ提案というか、思い付きがあるんだケド……その、チョーヤバいと思うから、怒らないで聞いてね？」

今度は黒髪の少女が耳打ちする。その提案を聞いた茶髪の少女は、驚愕の表情を見せた。

「……や、やっぱり、流石にアウトだよね？」

「いや、でもヘリオスのトレーナーさんとなら……それに、その、ヤバいのは確かだけど、興味ないかと言われたらそうじゃないし……」

二人の少女は、まるで初心な乙女のように紅潮していた。その提案の内容を聞かず、なおかつ少女達の夜の事情を聞かなければ微笑ましい光景だっただろう。

「ま、まぁトレピ達を集めて、話し合いしてからだね！」

「そ、そうだね！駄目だったら、その時に考え直そっか！！」