概要

2020年8月19日から同月の23日までに起きたシーランド皇帝ウィリアム・ロバーツ・ペンドラゴン?が象牙王国国民の怒りを買い、捕らえられたシーランド皇帝捕縛事件?の裁判。

背景

事件の発生前

象牙王国はアメリカ領分割に加わるために神聖ブリタニア帝国?加盟が条件であると伝えられ、加盟を発表した。象牙王国は神聖ブリタニア帝国の規定を読み、象牙国王の退位とウィリアム・ロバーツ・ペンドラゴン皇帝(以下、シーランド皇帝)即位について、三権分立が守られること、シーランド皇帝を象徴君主とすること、帝国は英連邦をモデルにした緩やかな同盟であることの3点を確認した。

皇帝の拘束

シーランド皇帝は就任の挨拶のため、象牙王国に来るも、国民に愛され続ける藤本国王の突然の退位と同日に施行された議会解散法に反対する民衆の反乱によって、王宮に拘束された。この一報が伝わると、シーランドは海上封鎖など軍事的脅迫を行い、対話で解決する意思は一つも見せなかった。藤本国王の説得で民衆による拘束は数時間で終わったものの、今度はシーランド皇帝による内乱罪を主張する青年将校らが王宮を占拠し、シーランド皇帝本人を王宮に拘束した(尚、シーランド側の主張に護衛を殺したとあるが、それは今回の事件についての一連の打ち合わせに存在しない内容であり、シーランドの一方的な決めつけであることを理解されたい)。

裁判の開始

翌日、検察はシーランド皇帝を内乱罪その他の容疑で起訴、裁判所は即日受理し異例の即日裁判となった。裁判を担当したベントゥル・アーラーシナイコプス・ユルタヘルメス裁判長は検察側の主張通り死刑を言い渡した。象牙王国の国王は「君臨すれども統治もする」とされる一方で、三権分立の維持とアフリカ植民地支配からの解放を憲法に定めている。神聖ブリタニア帝国の規定は明確な憲法違反であり、象牙王国を属国とし独裁を振るうことは許されない。判決は国民の99%が納得とした。

諸外国からの圧力と再審

判決は国際社会に広く喧伝され、特にシーランドは武力による解決を志向し、脅しともとれる威嚇行為を繰り返した。また、以下の要求を突きつけ、直ちにシーランド皇帝を開放するよう求めた。
【シーランドの要求】※原文ママ
  1. 皇帝陛下の即時解放
  2. 象牙の国家公式の謝罪
  3. その他定額の賠償金等
以下の状況となった場合象牙王国に宣戦布告する。
  1. 皇帝陛下の死去
  2. 皇帝陛下に対する再審での死刑判決
  3. 象牙王国の軍事的行動の確認
裁判所はこの要求を受け、異例の再審を行うと発表した。また、政府は「裁判の内容について三権分立を守るためにも結果には関知しない」「裁判の結果を覆すことはできない」「シーランドは外務省を通じて抗議を出す、または大使を呼び出して抗議すべきであって、いきなり軍事的脅迫に打って出る策は悪手である」「仮にも列強を自負する国として、対応はお粗末である」と述べた。
再審はファンルート・ペテル・ライアン・デュユルクニッパス裁判長の下で行われ、死刑判決を取り消し、無期懲役が言い渡された。国民からは「シーランドの外圧に屈した」と批判の声が上がった。

収監と取引

再審後、即日シーランド皇帝はアビジャン刑務所に収監された。収監時にはアビジャン刑務所の規定に従って、全裸での身体検査や各種ワクチンの接種、全量散髪、血漿交換(体外に取り出した血液を血漿分離膜により、血球成分と血漿成分に分離した後、分離した血漿を全て廃棄し、代わりに新鮮な血漿もしくはアルブミン溶液を補液として補充)を行った後、桐ダンス制作工場での従事が命じられた。その後、樺太よりシーランド皇帝の身柄を300万ドルで譲ってほしい旨、連絡を受けた政府はこれを了承。ダーマリーン・アリー・スワブ・ボナスシュルク刑務長官も仮釈放を認め、身柄が樺太に移送された。

その後

シーランド皇帝は現在まで象牙に対する軍事的行動を続けており、世界平和を著しく乱すブラック国家として、政府はテロ支援国家に認定した。同日、象牙王国は国際社会に対し神聖ブリタニア帝国から離脱した旨を発表した。
また、結果的に上記シーランドの要求は、そのすべてが実現することとなった。
【シーランドの要求】
  1. 皇帝陛下の即時解放→収監による王宮からの解放、樺太への身柄移送による象牙からの解放
  2. 象牙の国家公式の謝罪→政府より謝罪を実施
  3. その他定額の賠償金等→政府出資の10万ドルを原資に「和解・癒やし財団」を設立。
以下の状況となった場合象牙王国に宣戦布告する。
  1. 皇帝陛下の死去→死去することはなかった(そもそもこれは事前の打ち合わせで殺さないと約束していたため、約束を守っただけである)
  2. 皇帝陛下に対する再審での死刑判決→死刑を取り消し、無期懲役が言い渡された
  3. 象牙王国の軍事的行動の確認→終始、民衆と司法によるもので、政府はこれに関与できないと説明。小学生のような胆略的行動は無く、対話による解決を望んだ。

教訓

  • シーランドは象牙を欺き、属国として支配することを目論んでいたが、象牙の知性ある対応によってそれは夢物語に終わった。それどころか、皇帝がアフリカの小国の民衆によって拘束され、辱めをうけるという列強としてあってはならない事件を引き起こしてしまった。人を騙すことは許されないことであるし、その報いは必ず受けることになる。
  • シーランドはすぐに対話での解決を図るべきであった。海上封鎖は確かに経済的に厳しいものではあるが、象牙王国はアフリカの貧困国であり、もともと海上封鎖されてるレベルの貧弱な経済である。特に意味はないのだ。むしろ、シーランドは「気に入らないことがあるとすぐに武力によって解決を図ろうとする戦争国家」という印象を世界に与えてしまった。この代償は大きい。対話が大切である。
  • 象牙王国は(事前に打ち合わせをしたとは言え)シーランドの虚栄心を傷つけてしまい、深く反省する必要がある。このように、自分の落ち度を認め、前を向いて生きていくことが何よりも大切なのである。
タグ

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

×

この広告は60日間更新がないwikiに表示されております。

Menu

トップページ

軍事

軍事

産業

宇宙

宇宙ステーション

その他

その他

メンバーのみ編集できます