自己検査による「自主療養届出」スタート…「偽陰性で外出したらかえって危険」と指摘も

自己検査による「自主療養届出」スタート…「偽陰性で外出したらかえって危険」と指摘も

神奈川の自主療養にリスクも

自己検査による「自主療養届出」スタート…「偽陰性で外出したらかえって危険」と指摘も

神奈川県庁

 新型コロナウイルスの感染が急拡大するなか、神奈川県の「自主療養届出システム」が28日、スタートした。重症化リスクの低い軽症・無症状者が抗原検査キットなどの自己検査結果をオンラインで届け出ることで、医療機関を受診せずに自宅療養を選択できる。午前9時からの約9時間で254件の登録があったという。

 医療機関や保健所の業務逼迫(ひっぱく)を軽減させ、高リスクの感染者を重点的にケアするのが狙い。黒岩知事は「今できるベストのことを知恵を絞って実施した」としている。

 自主療養は、妊婦を除く6~49歳で重症化リスクの低い人が、市販の検査キットなどを使って陽性と判明した場合、氏名や連絡先、基礎疾患の有無、検査結果が分かる画像などを県の「届出システム」に登録して開始する。

 療養期間中は、無料通信アプリ「LINE(ライン)」を通じた健康観察を受けられ、体調悪化時には24時間対応の「コロナ119番」を使える。県から療養終了予定日などを記した「自主療養届」が電子メールで発行され、診断書の代わりに勤務先や通学先に提出できる。一方、県の配食サービスや血中酸素濃度測定器の提供はない。

 川崎市幸区の「いきいきクリニック」の武知由佳子院長(53)は「(患者が殺到し)本来の医療ができない状態だった。自己完結してもらえるシステムには賛成で大変ありがたい」と話す。ただ、一般人が検査キットを使って陽性、陰性を判定することについて正確性には不安もあるとし、「『偽陰性』で安心されて外出されたらかえって危険」とリスクも指摘する。武知院長は「陽性であれば確実に報告し、陰性判定でも調子が悪ければ自宅にとどまるようにしてほしい」と語った。

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