おととし、福山市で会社役員の夫を殺害し遺棄したとして、殺人などの罪に問われている内縁の妻の裁判で、検察側は懲役18年を求刑しました。

福山市神辺町の無職・福山美保被告(53)は、他の被告と共謀しおととし2月、内縁の夫で会社役員の若嶋真一さん(当時45)に睡眠薬を飲ませ、首をロープで絞め殺害。アパートの一室に放置したとして、殺人と死体遺棄の罪に問われています。

24日の論告求刑で検察側は、「計画に沿い事件の実行に欠かせない準備をした」と指摘。さらに、「共犯者に利益を与え、直接、手を下さず犯行に及んだ」「被告の担った役割は重要で極めて大きい」として、福山被告に懲役18年を求刑しました。

これに対し弁護側は、「10年以上に及ぶ長年の暴力、虐待が原因」などと主張。さらに「実行犯は被告ではない」「別の被告が具体的に提案し、その指示に従っていた」などと訴え、懲役3年、執行猶予5年を求めました。

裁判は、24日で結審し、判決は、今月31日に言い渡される予定です。