令和3年9月定例愛知県議会
知事提案説明要旨
このたびの定例県議会に提案をいたしました諸議案のご説明に先立ち、新型コロナウイルス感染症への対応について申し上げます。
医療提供体制につきましては、感染症法に基づく入院病床の確保要請 を9月2日付けで医療機関に行い、県医師会、県病院協会、各病院のご協力をいただいて、さらに152床、うち重症病床13床を確保しました。
また、病床が逼迫した際に、入院待機者を一時的に受け入れ、酸素投与等の必要な処置を行う「愛知入院待機ステーション」を9月6日、愛知県武道館に開設しました。
20床で、医師、看護師、救急救命士等を配置、24時間体制で運営し、今後も医療提供体制の状況に応じて適切に対応してまいります。
さらに、宿泊療養を必要とする方の増加を受け、24時間看護師のケアが受けられる宿泊療養施設を、新たに、9月15日から、蒲郡ホテルに114室を確保しました。
これにより、本県の宿泊療養施設は、6施設合計で1,628室となりました。
また、20歳代、30歳代の若者の感染者数が多い状況を踏まえ、多くの若者が行き交う繁華街、名古屋栄地区等におきまして、9月14日から11月12日まで、無症状者を対象としたPCR検査を実施しております。
さらに、若者が気軽に接種することができる「あいちワクチンステーション栄」を愛知芸術文化センターに開設しました。
加えて、高校生等へのワクチン接種につきましては、9月12日から、一宮市、9月13日以降には、蒲郡市、名古屋市、稲沢市、岡崎市、安城市、飛鳥村の高校の生徒を対象に、順次、接種を開始しております。
今後とも、市町村の集団接種・個別接種に加え、県の大規模集団接種、企業等の職域接種などにより、1日でも早く、1人でも多くの方にワクチン接種を受けていただけるよう、引き続き、全力で取り組んでまいります。
それでは、県政を取り巻く最近の状況について申し述べ、議員の皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げたいと存じます。
(最近の経済情勢と本県の財政運営、経済・産業の活性化)
県税収入につきましては、2020年度決算が2年連続の減収となり、本年度当初予算においても、新型コロナウイルス感染症の影響により、更なる減収を見込んで計上しております。
現時点では、予算を上回る水準で推移しているものの、感染拡大が今後の企業収益や個人消費に与える影響が懸念されることから、これらの動向に十分注意を払いながら、慎重に税収を見極めてまいります。
(カーボンニュートラルに向けた取組)
7月13日に立ち上げた戦略会議において、流域治水、水道事業及び環境・エネルギーを含む総合的なパイロットプロジェクトを矢作川流域で展開するプロジェクトの提案が選定されました。
これを受け、本県では、矢作川流域をモデルケースとし、「水循環」をキーワードに、再生可能エネルギー等の導入による国土強靭化を始め、森林保全・治水・水道からエネルギーまでを含め、官民連携で総合的かつ分野横断的にカーボンニュートラルの実現を目指すこととし、「矢作川カーボンニュートラルプロジェクト」として取り組んでまいります。
(国の施策・取組に対する要請)
ワクチンの必要量の確保を始めとした新型コロナウイルス感染症対策の強化や、リニア中央新幹線の建設促進等について要請しました。
引き続き、県政の様々な課題について、国に対して必要な支援や協力をしっかりと働きかけてまいります。
(ジブリパーク)
ジブリパークが、日本が世界に誇るスタジオジブリの世界観を表現した唯一無二の公園施設として、将来の長きにわたって、子供から大人まで多くの方に愛される公園となり、皆様に笑顔あふれる日々をお届けできるよう、来年秋の開業に向けて、引き続きしっかりと取り組んでまいります。
(STATION Aiの整備)
本県が培ってきたグローバルネットワークにソフトバンク株式会社が持つより大きな世界的ネットワークを上書きし、化学反応を起こしていきたいと考えております。
一体となって、この日本の未来を創るプロジェクトを創りあげてまいります。
世界に例を見ないスタートアップ支援拠点として、2024年秋のオープンに向け、「STATION Ai」の整備を着実に進めてまいります。
引き続き、こうした事業の展開を通じて、愛知独自のグローバルなスタートアップ・エコシステムの形成を強力に推進してまいります。
(認知症施策の推進)
認知症への理解促進を図り、認知症の方やそのご家族等が希望を持って暮らし続けられる「認知症に理解の深いまちづくり」に向けて、しっかりと取り組んでまいります。
(中部国際空港第二滑走路の早期実現)
推進会議において、情報共有、具体的な検討・調整を進め、本年度中にも中部国際空港の将来的な絵姿をとりまとめ、第二滑走路の早期実現につなげてまいります。
(リニア中央新幹線の建設促進)
本県の更なる成長の基盤となるリニア中央新幹線が1日も早く開業するよう、沿線地域の皆様とともにしっかりと取り組んでまいります。
(愛知県戦没者追悼式)
戦争により亡くなられた全ての方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、悲惨な戦争から学んだ教訓と平和の尊さを次世代にしっかりと伝えてまいります。
(東京2020パラリンピック聖火フェスティバル集火式・出立式)
伝統工芸や地場産業など地域の特色を活かして彩火した県内49市町村の火を1つに集めた愛知県の聖火が、共生社会を照らす希望の光となることを期待しております。
(東京2020オリンピック・パラリンピックでの本県ゆかりの選手の活躍)
世界の舞台で本県ゆかりの選手が活躍されるよう、トップアスリートの育成などにしっかりと取り組んでまいります。
(県政150周年に向けた取組)
ロゴマークや記念事業を活用し、周知を図ることにより、県民の皆様に郷土への愛着と誇りを改めて持っていただき、そして将来も愛知に住み続け、愛知をより良くしていきたいと思っていただけるよう、県政150周年を大いに盛り上げてまいります。
(あいちテレワーク・モデルオフィスの開所)
「あいちテレワーク・モデルオフィス」を8月18日に、名古屋駅近くに開所しました。
モデルオフィスでは、テレワーク環境を提供し、県内中小企業で働く方等に利用していただくとともに、同フロアに本年4月に開設した「あいちテレワークサポートセンター」と連携して相談に対応するなど、体験から導入まで手厚く支援してまいります。
(自動運転実証実験)
自動車産業の一大集積地である愛知が、引き続き日本、そして世界をリードする存在であり続けるために、自動運転の更なる高度化や社会実装を推進してまいります。
(愛知の人権施策に関する有識者会議)
すべての人の人権が尊重される社会づくりを進めるため、引き続き、本県における人権施策の取組の方向性などについてご意見を伺いながら、様々な人権課題に対する具体的な対応策を検討してまいります。
(あいち航空ミュージアム)
あいち航空ミュージアムですが、8月20日に、来場者100万人達成感謝セレモニーを開催しました。
あいち航空ミュージアムを通じて、本県の航空機産業の魅力を発信し、次代の航空機産業を担う人材育成の推進にしっかりと取り組んでまいります。
(土砂の埋立て等に関する規制)
本県における土砂の埋立て等に関する規制のあり方について、8月24日に有識者で構成する愛知県環境審議会に諮問し、現在、審議を進めております。
(ピンポン外交50周年記念交流大会)
来年2月には、北京冬季オリンピック、9月には杭州アジア競技大会、2026年には、愛知・名古屋でアジア競技大会が開催されます。スポーツの力を活かして、日中両国の友好が一層強く、未来につながっていくよう期待しております。
(あいち農業イノベーションプロジェクト)
本県が進めるSTATION Aiプロジェクトの一環として、愛知県農業総合試験場や県内大学の有する技術、フィールド、ノウハウと、スタートアップ企業等のアイデアや技術を活かした産学官連携による研究開発を進める体制を強化し、スマート農業やカーボンニュートラルなど、新たな農業イノベーションの創出を目指してまいります。
(ワールドロボットサミット2020愛知大会)
ロボットの魅力を当地から世界へ発信するとともに、次代のロボット産業を担う人材育成の契機となるよう万全の体制で開催してまいります。
(藤井聡太さんの史上最年少三冠達成)
今後も、将棋界を代表するスターとして、一層活躍されることを期待したいと思います。
(あいちアール・ブリュット障害者アーツ展)
新型コロナウイルス感染防止対策もしっかり講じておりますので、ぜひ、多くの県民の皆様、県議会の皆様にもご鑑賞いただき、障害のある方の「芸術のチカラ」を直に感じていただきたいと思います。
(交通安全対策の推進)
悲惨な交通事故を1件でも減少させるため、引き続き、県警察、市町村及び関係諸団体の皆様とより一層連携し、総力を挙げて交通事故抑止に取り組んでまいります。
(補正予算案)
補正予算の総額は、677億5,746万余円でごさいまして、会計別では、一般会計で677億3446万余円、特別会計で2,300万円を増額補正するものです。
(補正予算案以外の議案)
今回提案をいたします案件は、条例関係議案が7件、その他の議案が32件です。
どうかよろしくご審議の上、適切なご議決を賜りますよう、お願いを申し上げます。