ツインズ不動産の高田です。

公図の寸法を測りたい時はないでしょうか?
  • 測量図が存在しない
  • 建物や障害物があって土地が実測できない
  • とりあえず概寸で良いから間口や奥行きを知りたい
  • 縮尺がわかる公図がある
というようなケースかと思います。

印刷して物差しで測れば良いのですが、最近目が悪くなってきて何とも見えづらく・・・
(ハッキリ老眼とは言わないで下さい)

で、pdfでダウンロードした公図を直接採寸できるソフトを探してみました。

ソフトをご存知の方や、公図の寸法でも測らんわい!!という方は、この記事は読む必要が無いので、そっと閉じて下さい(笑)

ソフト名は『PDF-XChange Viewer』
リンク先から無料でダウンロードできるフリーソフトです。 



簡単に使い方を説明します。

登記情報サービスからダウンロードした公図のサンプルです。 

縮尺は1/600 
XChange1 


今回のターゲットは、3721番2


XChange1-2



採寸には、いくつか前準備が必要です←ココ大事

ダウンロードした公図は改竄防止のため、パスワードが設定されています。

このままのファイルでは採寸はできません。

で、そのパスワードは解除の方法ですが、一旦印刷します。

印刷と言っても紙では意味が無いので、pdfとして印刷できる仮想プリンターを使用します。

windows10には、『Microsoft Print to PDF』という仮想プリンターが標準でインストールされているので、今回はそれを利用しました。


XChange2


プリンターの設定には、注意が必要です←ココ大事
  • 印刷するページは 『現在の表示範囲』 ※すべてでも構いません
  • ページサイズ処理は 『実際のサイズ』 ※超必須
win10以外のOSの方は、フリーで使用できる仮想プリンター(CubePDFなど)があるので、そちらをご利用下さい。


ダウンロードしたばかりのpdfファイルを『PDF-XChange Viewer』で開くと、測定ツールはグレーになっていて使用できませんが

XChange3


PDFで再印刷したファイルは、セキュリティーが外れ測定ツールが使える状態になります。

XChange4



最後に、縮尺を合わせます←ココ大事

今回の公図は1/600のスケールですので、下の画像のように設定します。

説明するまでもありませんが、1/500の縮尺なら、1mm=500mmに設定します。


XChange5


 あとは、ポイントをクリックしたら測定できます。

拡大も縮小も自由なのがpdfの良いところですね。
(老眼ですから・・・)

XChange6
XChange7



一応、面積の測定もできます。

XChange9


面積測定ツールで範囲を囲めば、右下に面積が表示されます。

面積は登記簿を見ると思うので、あまり意味が無いかもしれませんが・・・


念のために言うと、この方法はあくまで簡易測定なので、現地での確認が必要なのは言うまでもありません。

対角など測れば、簡易的にCADにも落とすことができるので、少なくとも私には役にたつツールだと思ってはおります。 

最後になりますが、サンプルの公図はこちらの物件のものです。 

宣伝で締めくくりますね(笑)