若者だけが悪いのか? 街中の「路上ゴミ問題」、根本的原因と意外な解決案とは
新型コロナ禍の「路上飲み」などを契機に、街中に放置されるゴミの問題があらためてクローズアップされました。路上飲みに参加しているのは若者たちであるとの報道も数多くなされましたが、果たして彼らを責めることで問題は解決するのでしょうか? ライターの鳴海汐さんが問題の根本原因と解決策を探ります。
2. コンビニのゴミ箱を「公共化」
「家庭ゴミを持ち込まないでください」という注意書きがあるゴミ箱といえば、コンビニです。近頃は管理のために店内に設置されることが増えた印象があります。
公園や駅などへのゴミ箱の設置が難しければ、いっそのことコンビニのゴミ箱を公共化するのはいかがでしょうか。
家庭ゴミの定義を、その店舗で購入したもの以外とするのであれば、現時点でもおそらく“家庭ゴミ”を持ち込んでいる人は多くいるでしょう。筆者自身、良心の呵責(かしゃく)を感じながらも、他店で買った商品の外袋を捨てた経験があります。
そのため、コンビニのゴミ箱を公共化したとしても、ゴミ箱に入るサイズなどのルールを定めれば、その量が現状より大幅に増えることもないように想像します。
協力するコンビニ側にも当然メリットが必要です。協力店としてのステッカーを貼るなどだけでは足りません。協力店舗に対しては、ゴミ処理の費用を一部負担して委託料とするのです。
3. 個人でできるポイ捨て対策
個人レベルでできるポイ捨て対策も必要です。
これはもしかしたらすでに実践している人もいるかもしれませんが、10年以上前、筆者の友人がゴミ袋用のコンビニ袋を自身のバッグ内に常備していることに感銘を受けました。外出中に出るゴミはすべてそこに入れていたのです。
たとえば鼻をかんだティッシュペーパーは濡れているので、直接バッグに入れたくないわけですが、ゴミのコーナーをバッグ内につくれば、なんてことはありません。家まで、もしくはオフィスや学校まで持ち歩く。これを完全な習慣にすれば少しは道端に出るゴミが減るでしょう。
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