若者だけが悪いのか? 街中の「路上ゴミ問題」、根本的原因と意外な解決案とは
新型コロナ禍の「路上飲み」などを契機に、街中に放置されるゴミの問題があらためてクローズアップされました。路上飲みに参加しているのは若者たちであるとの報道も数多くなされましたが、果たして彼らを責めることで問題は解決するのでしょうか? ライターの鳴海汐さんが問題の根本原因と解決策を探ります。
1. 公共のゴミ箱は投入口を小さく
公園のゴミ箱というと、上の部分が開いたメッシュのコップ型のイメージがあるでしょうか。箱型のタイプもよく見かけました。
いずれも投入口が大きめですが、家庭ゴミの持ち込み対策としては、投入口をもっと小さくするのはいかがでしょうか。テイクアウトの食べ物や飲み物の容器を捨てられる程度のサイズに限定するのです。
たとえば、筆者が仕事でよく滞在する英国ロンドンの繁華街では、本当に至る所にゴミ箱があるのですが、よく見掛けたのは投入口が小さいものです。日本のゴミ箱に慣れているとちょっと捨てにくいと感じるほど。
この投入口のサイズは、「捨てるには十分大きく、しかし悪天候や破壊行為でゴミが外に出てしまうのを防ぐには十分小さい」ことを考慮したとのこと。
(ちなみに、2012年のロンドンオリンピック開催にあたり開発されたもので、上部に灰皿があり、可燃とリサイクル全般のふたつの投入口があり、内部は難燃性の加工がしてあります。)
公園で見かけたゴミ箱も形状は違いますが、投入口が小さいものでした。
もちろん投入口を小さくしても、その脇に家庭ゴミを置く人はいるでしょう。低予算で実現しそうな対策として、箱の外に置くと音や点滅する光でアラートが出るなどの仕掛けを施せば少しは良心の揺さぶりになりそうです。
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