「胸大きいねぇ」とか言わないで――たったひと言に傷つく、女性たちの終わらぬ日常
自分の身体的な特徴を人から言及されたとき、あなたはどのような感情を抱きますか? たとえ褒め言葉のつもりで言った場合でも、当人にとっては不快なケースがあります。胸の大きい女性たちも、それを言われることに傷いているとライターの鳴海汐さんは指摘します。
言われても、手放しに喜べない
悪気なく、もしくは褒め言葉として女性の友人から「胸が大きい」と言われるとします。しかし、誰に言われるかにかかわらず、すでに本人にとっては“NGワード”となっている可能性があります。
もちろん胸を褒められ、それを好意的に受け止める人はいますが、多かれ少なかれ嫌な経験もしてきているはずで、手放しに喜べない居心地の悪さがあるものと認識しておくとよいでしょう。
「巨乳」という言葉が生んだ悪しき風潮
さて、今も使われる「巨乳」と言う言葉。いったいどんな風にして誕生したのでしょうか。
「おたくま経済新聞」によれば、当時セクシー女優として人気を博した松坂季実子さんに対して使われたのが初めてだそうです。現在は芸能評論家である肥留間正明さんが、写真週刊誌『FLASH』(光文社)の記者だった頃に生み出したのだそうです(2016年5月21日付)。
胸が大きいという概念をカジュアルにしたのは、この、平成の時代の「巨乳」と、昭和の時代の「ボイン」によるものでしょう。
短く発音しやすいコミカルな名前により、パーソナルなのに他人に直接言ってしまえるような気安いものと勘違いさせる効果があったのではないかと筆者は考えます。
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