絶対ドアを開けないで――東京への帰国者が体験 「隔離ホテル」厳戒の15泊ルポ
新型コロナウイルスの水際対策として、日本への入国者らに対して政府が行っている隔離措置。仕事で渡英し、帰国後に合計15泊の「隔離ホテル」滞在を経験したライターの鳴海汐さんがそのときの様子をリポートします。
「お先です」 別れ際の挨拶
バスは成田空港、羽田空港に向かいます。羽田空港のことは分かりませんが、成田空港からは市内のホテルへ向かうバスが1時間に1本出ていて、それを利用して自己隔離のホテルに向かうことができます。
その専用バスが利用できるバス乗り場を一緒に探したおじさんが、自身のホテルに到着したとき「お先です」と挨拶してくれました。お互い相当なプレッシャーを感じながら帰国した者同士。前述の友人の家族も「本当に大変な思いをして帰国した」と言っていたそうです。
海外からの帰国者が批判されることもありますが、軽い気持ちで帰ってきている人の方が少ないのではないかと筆者は考えています。
自己隔離ホテル12泊
日本入国後は、入国日の翌日を1日目として、まるまる14日間の隔離が要請されています。実家には戻れないので、自身で手配したホテルに12泊滞在しました。かなりの厳戒態勢を感じさせられた政府隔離ホテルよりはリラックスできましたが、陽性になるかもしれない恐怖と食事確保の苦労があり、そこを出た途端に不眠症が治った事実がその緊張を表していると思います。
ところで、検疫所のバスを降りてから自己隔離のホテルに到着して驚いたのが、併設のレストランに人がいっぱいだったことでした。
家族や友人同士、もしくは同僚らしき人々が席に着き、ほんわかした雰囲気なのです。日本では飲食店が時短営業などになっていて、必ずしも閉まっていないことを知っていましたが、それまで特殊な環境にいたこと、さらにその前はロックダウンでレストランが長らく閉まっているロンドンにいたので、全く別の世界にやって来たような気分になったのでした。
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