コロナ禍、イギリス―東京「緊迫」の帰国便 マスクせず叫び出す男性も
全世界で猛威を振るう新型コロナウイルスをめぐっては、「マスク」に対する意識が国ごとで大きく異なることも明らかになりました。仕事で約半年間ロンドンに滞在していたライターの鳴海汐さんが、現地で見聞きし感じたことをリポートします。
ワイン片手に“ナンパ”する男性も
食事中、私の隣の席の女の子のモニターをいじるのに、お父さんが身を乗り出しました。マスクなしで話し続けるお父さんの顔は、筆者の顔から1m以内にあります。
しばらくして意を決し、「申し訳ないけれど、こういった時期なので、話をするときはマスクをしてくれないでしょうか」とお願いしました。お父さんは分かったと言ってくれましたが。子どもはもちろん、その通りにはできません。
そして、私の斜め前の席の男性(前述のマスクを下げて大声を出した人)は、自身の左隣の若い女性に関心を持ったようで、ワインを片手に気取って話しかけていました。いつまでも食事が終わりません。
こんなところで感染したら日本にウイルスを持ち込んでしまうという恐怖を強く感じたのと、隣の親子の手前もあったので、彼にもマスクをお願いしましたが、「まだ飲んでいるから」と言った男性はそれからも、ワインを揺らしながら話し続けました。
マスクについては感染予防の効果を示す実証結果なども発表されています。
またロンドン市のホームページには「無症状の感染者がマスクをしていない場合に近くの人を感染させるリスクは70%になるが、マスク装着の場合はそのリスクが5%に下がる」とありますが、やはり、欧州でマスクの習慣が浸透するのには、1年どころでは難しいのではないかと思ったのでした。
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