コロナ禍、イギリス―東京「緊迫」の帰国便 マスクせず叫び出す男性も
全世界で猛威を振るう新型コロナウイルスをめぐっては、「マスク」に対する意識が国ごとで大きく異なることも明らかになりました。仕事で約半年間ロンドンに滞在していたライターの鳴海汐さんが、現地で見聞きし感じたことをリポートします。
日本・東京の驚くべきマスク装着率
東京・首都圏では緊急事態宣言が延長となり、2021年3月9日(火)午前の閣議後会見で加藤勝信官房長官が「(ワクチン)接種完了後も引き続きマスク着用を」と発言したいま、「一体いつまでマスク生活は続くのだろう」と不安に思った人も少なくないでしょう。
なんの気休めにもならないかと思いますが、首都圏のマスク装着率が「この半年」の間にぐっと上がったことは、非常に誇らしいことだと個人的に感じています。
いまは気温が高くないですし、緊急事態宣言中ということがあるかもしれませんが、半年ぶりにイギリスから帰国した筆者が見る限り、近所のコンビニに向かう間にマスクをしていない人、店内でマスクをしていない人、どちらも全然いなくなったのです。
3月上旬に皇居周りを散策したときは、すれ違うランナーの全員がフェイスカバリングをしていたことに感動すら覚えました。
というのも、ロンドンでは半年の間、ただのひとりも口を覆っているランナーを見かけなかったからです。初めて見つけ興奮して近づいたら、中東系の人でひげがモジャモジャしていただけということがありました。
ロンドン「屋外」のマスク状況
2020年の夏にロンドンに到着したとき、屋外でマスクをしている人が意外と多いと驚いたのですが、駅や商店街の近くに限りました。公共交通機関、スーパーマーケットなどの屋内の公共の場では、2mの距離が取れない場合、マスク装着が義務付けられているからです。
コロナの感染状況が厳しくなっても、住宅街でマスクをしている人は増えませんでした。
英国医師会は屋外でもマスクを推奨していたのですが、人が通り過ぎるときの呼気が流れてくるのを気にしていそうな人は見かけませんでした。
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