外出自粛に疲れ、財布の中身も寂しい都会人にとって「農業バイト」がぴったりな理由

新型コロナウイルスの感染拡大は第1波の収束に向かいつつあり、少しずつ以前の日常を取り戻し始めている日本・東京。長い自粛生活によって、心も身体もお財布も疲弊しきっている人もいるのではないでしょうか。それらを癒やすのに「農業バイト」がいいと指摘するのは、ライターの鳴海汐さん。自身の体験をリポートします。

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どんどん強まる玉ねぎへの思い入れ

 作業自体はやってみるとかなり面白いです。玉ねぎを引き抜くときの、面ファスナーを剥(は)がすかのような音と手ごたえが快感ですし、葉や根を切り落とす作業はこれでお金をもらえるなんてと思うくらい。

 ずっとそればかりをやっていると、だんだん飽きが来ることもあるかもしれませんが、おしゃべりしてもいいし、ラジオなどを聴きながら作業をしても大丈夫。

 またどんな仕事でもそうですが、ここにも当然、学びがあります。

 同じ畑でも、仕上がってくる玉ねぎは大きさや形がまちまち。形は、イメージするような丸いものだけでなく、レモンのように縦長のものがあったりします。

 そういうものは規格外になるのですが、規格外としてはじかれてしまう野菜がいかに多いか。収穫前から腐っていて廃棄になるものも少なくなく、農業は大変だなと改めて思います。

農業バイトでは、野菜の現物支給がある場合も(画像:写真AC)

 時給は決して高くないものの、時折、規格外の玉ねぎの現物支給があるのも魅力。皆、喜々としてめいっぱい袋に詰めて持ち帰ります。そんな風に、バイトで、食卓で、多くの玉ねぎに日々触れているので、思い入れの強い野菜になったこともうれしい変化です。

 そしてこれは、やや余談的にはなりますが。屋内の仕事と違って、バイトの前日にニンニクを食べるのを避けようとか心配しないでよいのはけっこう便利です。

農業バイトのデメリットとは

 屋外の農業バイトのデメリットは何でしょうか。当然ですが、天候に左右されることです。

 雨が降ると、中止、中断になります。天気予報次第でバイトの日が決まりますので、直前までスケジュールが読めないことがあります。他に仕事をしていて、それがシフト制だったりすると、かなり厳しいのではないかと思います。その日のスケジュールを1日確保していても、午前のみで終わってしまったりするのもデメリットでしょう。

想像以上に暑さがこたえる

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