東京で消えた駅の「伝言板」ロンドンでいまだ健在? 恋愛の告白がズラリと
東京の大きな街で待ち合わせをするとき、ひと昔前まで人々の頼みの綱となったのは駅に設置された「伝言板」でした。携帯電話が普及して今ではすっかり見掛けなくなりましたが、イギリスでは同じような機能を担ったアナログな伝言板が今も健在。ライターの鳴海汐さんが現地の様子をリポートします。
東京の伝言板が姿を消した理由
1996(平成8)年12月5日付の読売新聞には
「次々姿消す駅の伝言板 ――利用者へ いたずら書きばかりなので撤去します 鉄道会社」
とのタイトルで、東京周辺で早くも伝言板の撤去が始まっていた様子が記録されています。その後、都心では2000年代半ば頃までにほぼ無くなってしまったそうですが、その頃には携帯電話が普及していました。
筆者が直近で伝言板を見かけたのは、2019年の夏。東京……ではなく群馬県の土合(どあい)駅でのこと。
観光スポットで、地下70mのホームにたどり着くまで10分かかるという特殊な無人駅です。伝言板は、特定の誰かにあてたメッセージではなく、観光客が感想を書き込む場になっていました。
「地下はとってもさむかった!」「かいだんのぼるのたいへんだった」といったコメントが並んでいたので、観光地のノートのようなものですね。
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