コロナ禍のシェアハウス、暮らして痛感した「家庭内感染」防止の難しさとは【東京・ロンドン徹底比較】

以前は「夜の街」が挙げられていた、新型コロナウイルスの感染拡大ルート。しかし2020年夏以降は「家庭内感染」にも注目が集まるようになりました。ひとつ屋根の下で暮らす者同士が感染を予防する難しさとは、東京とロンドンそれぞれの都市についてライターの鳴海汐さんがリポートします。

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4軒を体験して感じたこと

 前述の2軒もそうですが、あとの2軒でも大家さんがリモートワークをしていました。日本よりもリモートワークが進んでいるように思います。

 またどの家でも個室にサニタイザーが設置されていましたが、それ以外、目立った対策は感じられませんでした。

 話を聞いていると接触感染の可能性を気にしている大家さんもいましたが、キッチンなどで筆者と近くで話すことに対して、マスクなしでもまったく気にしている様子が見られません。

 人と暮らす以上、多少鈍感にならざるを得ない部分はあるのかと思いますが、しぶきが飛ぶことについてはあまり気にしていないように思います。

 これは、シェアハウス以外の屋内でも現地の人に接していて感じたことです。

シェハウスは、トイレや洗面所も共有で使う場合が多い(画像:写真AC)

 日本でのエピソードですが、出国前に首都圏の病院に行った際、前のめりで質問していたら、「近すぎるから離れてください!」と先生がいきなりキャスター付き椅子でシャーっと下がって距離を取られたことがありました。

 一瞬コロナのことを忘れてしまっていたことに反省しつつも、ちょっと驚いた出来事でした。

 ロンドンでは、そういったことがありません。コロナ対策的には良いことではありませんが、そうと分かっていてもちょっと傷ついてしまう、「さっと距離を取られること」が、こちらでは皆無。

 大家さん以外の住人からも、期待していた以上に、温かみのある対応を受けています。

コロナ対策か、人との交流か

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【画像】コロナ禍のシェアハウスとは? 東京の事例を見る(3枚)

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